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西の反攻はこの馬に託す!! 良ならコンテッサ/吉田竜作マル秘週報

  • 2015年04月08日(水) 18時00分


◆2015年2歳新馬戦の開幕は、関係者にとってもやはり待ち焦がれるもの

 デビューまでに時間のかかる2歳馬は特に近年、新馬戦が始まる直前まで極力トレセンの外で調整するスタイルが増えてきた。この傾向、新鋭厩舎だけでなく、ベテラン厩舎とて基本は同じなのだが…。まず第一に経営者でなければならない調教師も、その底にはやはり何事も競いたくなる勝負師の血が流れているのか、一方で面白い現象も起きている。

 当コラムで何度か紹介してきた通り、栗東の「2歳馬ゼッケン1番」は坂口厩舎がゲットし、その後も数を増やしてきた。2歳馬がつける緑色のゼッケン…その真新しい色に触発されたわけではなかろうが、そこから2歳馬が続々と入厩してきたのだ。「もう我慢できなくなったみたいでね。競うようにウチにも2歳馬が入ってきた」とは目野厩舎の柳田助手だ。

 目野厩舎はかつて坂口厩舎とともに2歳戦をリードしてきた。スタンドで調教を見守る席も同じ並びとあって、ライバル心をくすぐられたのは容易に想像できる。クインダム(牝=父クロフネ、母キクノフェアリー)、ナムラマロン(牝=父クロフネ、母ナムラローマン)を入厩させた後、先週はさらに母ビクトリアメーク(牡=父フレンチデピュティ)、母プリマートビコー(牡=父ゼンノロブロイ)の2頭を追加。3日時点で「坂口5頭VS目野4頭」と、お互い一歩も引かない状況となってきた。

「産地馬体検査が終わって、ブリーズアップセール組も入ってくると、希少価値も下がるんだけどね(笑い)。今はまだ2歳馬の数が少ないし、この時期に調教に乗るのはやはり楽しいよ」(柳田助手)

 POGフリークにとって待ち遠しい2015年2歳新馬戦の開幕は、関係者にとってもやはり待ち焦がれるもの。若駒たちがどうしつけられ、いかに鍛えられてターフに登場することになるのか。記者としては厩舎関係者の顔がみな“親の顔”となるこの時期が実は一番好きだったりする。



◆安田調教師「カイバ食いの心配がないので楽ですよね」

 さて2歳馬の入厩状況は今後も定期的にお伝えしていくが、同時進行で行われる3歳クラシックも、もちろんスルーするわけにはいかない。今週はその第1弾となる桜花賞だ。

 ルージュバックがきさらぎ賞で牡馬を一蹴し、ココロノアイは主流トライアルのチューリップ賞を制した。関東勢のハイパフォーマンスをこうも見せられ続けると「今年の関西勢は厳しいかな」と思うところもあるが、勝負はげたを履くまでわからないもの。前走の敗者の中にも、その原因が明らかになっている組には巻き返しのチャンスがあると思っている。

 特に注目しているのはコンテッサトゥーレ。チューリップ賞の6着敗戦は道悪を苦にしてのものだったことは明らか。血統はもちろん、普段の調教で切れのある走りを再三見てきた身としてはパンパンの良馬場なら、また違った結果が出ると思っている。

 安田厩舎といえば、一昨年にレッドオーヴァルで桜花賞に臨み、2番人気で2着。

 惜しくも初クラシック制覇の夢はかなわなかった。しかし、この当時のレッドオーヴァルをよく知る者からすれば、「惜しい」というより、「よく走った」といった感覚だったのではないか。カイバ食いが悪く、チューリップ賞はマイナス10キロでの出走。1番人気で7着に敗れた後は馬体の回復に努めると同時に、ギリギリの攻めも課さなければならなかったからだ。

 一方のコンテッサトゥーレといえば「カイバ食いの心配がないので楽ですよね」と安田調教師。1週前の坂路では4ハロン52.3-12.2秒の快時計を楽々マークし、「稽古に乗った人間も“数字ほどの速さを感じなかった”と言っていたくらい。こういう感覚になるのはそれだけ馬がいい感じなんだと思うし、本当にここまで順調にきています」。西の反攻はこのコンテッサトゥーレに託してみたい。

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