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父ディープ、母ビワハイジの超良血エルプシャフト

  • 2015年05月06日(水) 12時00分
アストラエンブレム(牡 美浦・小島茂之 父ダイワメジャー、母ブラックエンブレム)
 札幌2歳S(GIII)を勝ったブライトエンブレム(父ネオユニヴァース)の4分の3弟。母ブラックエンブレムは現役時代に秋華賞(GI)を制した活躍馬で、Our Emblem≒ヘクタープロテクター2×2というユニークな配合構成なので繁殖牝馬としても成功した。父と相性のいいSir Ivorが入り、なおかつVaguely Nobleを併せ持つのでダイワマッジョーレ(13年京王杯SC-GII、15年阪急杯-GIII)に似ていなくもない。芝向きのマイラーだろう。

アフェクテューズ(牡 美浦・手塚貴久 父ディープインパクト、母オールウェイズウィリング)
 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を制して2歳牝馬チャンピオンに輝いたショウナンアデラの全弟。2代母Always Loyalは仏1000ギニー(仏G1)の勝ち馬、3代母Balbonellaはロベールパパン賞(仏G1)の勝ち馬と、代々フランスの大レースを制してきた名牝系。Always Loyalの半兄Anabaaは全欧チャンピオンスプリンターで、G1を14勝した女傑Goldikovaの父となった。本馬の母オールウェイズウィリングは父と相性のいい「Mr.ProspectorとNureyevの組み合わせ」に加え、Vaguely Nobleを持っている。Alzao≒Touch of Greatness 3×3もおもしろい。姉は脚部不安に悩まされているが、弟にはこの懸念がないことを祈りたい。

アラバスター(牡 栗東・松田博資 父ハービンジャー、母レーヴディソール)
 母レーヴディソールは阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)など3つの重賞を制覇した名牝。2代母レーヴドスカーは他にアプレザンレーヴ(父シンボリクリスエス/09年青葉賞-GII)、レーヴミストラル(父キングカメハメハ/15年青葉賞-GII)、レーヴダムール(父ファルブラヴ/07年阪神ジュベナイルフィリーズ-GI・2着)、レーヴドリアン(父スペシャルウィーク/10年きさらぎ賞-GIII・2着)、ナイアガラ(父Fantastic Light/06年すみれS-OP)、レーヴデトワール(父ゼンノロブロイ/14年桜花賞-G1・5着)など外れなく活躍馬を送り続けている。母レーヴディソールはその最高傑作で、繁殖牝馬としても期待大。父ハービンジャーは硬いタイプだけに、柔らかなスピード血統の集合体である母は合うだろう。芝向きの中距離タイプ。

エルプシャフト(牡 栗東・角居勝彦 父ディープインパクト、母ビワハイジ)
 母ビワハイジは阪神3歳牝馬S(GI)の勝ち馬で、言わずと知れた名繁殖牝馬。全姉ジョワドヴィーヴルは阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を、全兄トーセンレーヴはエプソムC(GIII)を制した。このほかの兄姉も重賞クラスで活躍しており、ブエナビスタ(父スペシャルウィーク/年度代表馬)、アドマイヤオーラ(父アグネスタキオン/重賞3勝)、サングレアル(父ゼンノロブロイ/14年フローラS-GII)、アドマイヤジャパン(父サンデーサイレンス/05年京成杯-GIII)などが出ている。母の父Caerleonは父ディープインパクトと相性抜群。母がこの馬を産んだのが20歳時と高齢で、5月15日生まれだった点も気になるが、馬のデキがまともなら当然走ってくる。

ジャガンツ(牡 美浦・久保田貴士 父シンボリクリスエス、母リビアーモ)
 朝日杯フューチュリティS(GI)を勝ったアルフレードとは8分の7同血となるので注目したい。2代母はサクラバクシンオーの全妹で、母リビアーモは府中牝馬S4着馬。近親にはミッキードリーム(11年朝日チャレンジC-GIII)がいる。現在6戦1勝の全姉バリアーモは430kg台の小柄なタイプだが、牡に出たこちらは馬格がある。芝向きのマイラー〜中距離タイプとして期待十分。

マインシャッツ(牡 栗東・西浦勝一 父ゴールドアリュール、母ザッハーマイン)
 母ザッハーマインは現役時代、クイーン賞(JpnIII)2着、TCK女王盃(JpnIII)4着などの成績を残した。中央のミラクルレジェンドやラヴェリータには敵わなかったが、南関東のトップ牝馬として実力を示した。父MineshaftはA.P.Indy産駒で、現役時代はジョッキークラブGC(米G1)などG1を勝ちまくって米年度代表馬に輝いた。日本における代表産駒にはピーターパンS(米G2)を勝ちフェブラリーS(GI)で2着となったカジノドライヴがいる。本馬の3代母Peggibonsiが持つFlower Bowl≒Swaps 3×3は底力強化に効果的。ダートの大物として期待したい。

ミリタリークラウン(牡 栗東・橋口弘次郎 父ワークフォース、母クラウンプリンセス)
 母クラウンプリンセスは小倉記念(GIII)3着馬で、リーチザクラウン(10年マイラーズC-GII、09年きさらぎ賞-GIII)の全姉。父ワークフォースは現役時代に英ダービー(英G1)、凱旋門賞(仏G1)などを制した。父系はキングズベストを経てKingmamboにさかのぼる系統で、その母の父Sadler's Wells、2代母の父Allegedという典型的な欧州芝2400m血統。鈍重さが懸念される種牡馬だけに、母からはスピードを補給したいところ。Mr.Prospector 4×4にSeattle Slewを併せ持つ本馬はその条件に合致する。

メジェルダ(牝 栗東・昆貢 父ディープインパクト、母メリュジーヌ)
 母メリュジーヌはダート短距離で3勝。「ディープインパクト×フレンチデピュティ」はニックスで、ショウナンパンドラ(14年秋華賞-GI)、カミノタサハラ(13年弥生賞-GII)、ウリウリ(14年京都牝馬S-GIII)をはじめ多くの活躍馬が誕生している。このほか父と相性のいいStorm Catや「Mr.ProspectorとNureyevの組み合わせ」を持っている。堅実に走ってくるだろう。マイル路線が最も力を出せる舞台。

リーチザハイツ(牝 栗東・松田博資 父ディープインパクト、母ドバウィハイツ)
 母ドバウィハイツはイギリス産ながらアメリカへ渡ってイエローリボンS(米G1・芝10f)、ゲイムリーS(米G1・芝9f)などを制した。速い時計が出る芝を苦にしなかったのは評価できる。母の父DubawiはShareef Dancer、ダンシングブレーヴ、Mr.Prospectorを併せ持っているので、いかにもディープインパクトに合いそうなタイプ。Dubawiの父Dubai Millenniumを持つディープインパクト産駒は、過去ディサイファしかいないにもかかわらず重賞を制しているのだから相性がいいといえるだろう。Alzao≒Shareef Dancer≒ダンシングブレーヴ3×5・5はおもしろい。マイル〜中距離向き。

ルールブリタニア(牝 美浦・国枝栄 父ディープインパクト、母ミュージカルウェイ)
 トーセンマタコイヤ(5戦3勝)、ミッキークイーン(15年クイーンC-GIII・2着)の全妹。母はドラール賞(仏G2・芝1950m)の勝ち馬。母の父Gold AwayはNureyevとBlushing Groomを併せ持つのでハルーワソング(フレールジャックの母、ヴィルシーナの祖母)と似ており、母にはさらにMr.Prospectorが入るのでヴィルシーナと構成がよく似ている。馬体がそこそこ大きく出ていれば楽しみ。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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