牡馬を相手に戦っていた牝馬の好走が目立つが今年は前走牝馬重賞組の比率が高く…
ヴィクトリアマイルができて以降の結果を前走レース別に見ると、着度数トップの阪神牝馬S組は[2-4-2-45]で、出走数が多いぶん勝率・複勝率はいまひとつ。福島牝馬S組は[0-1-1-36]でそもそもぱっとしない。
一方で、マイラーズC組[2-0-1-8]、大阪杯組[1-1-0-1]など、牡馬を相手に戦っていた牝馬の好走が目立つ。ドバイ帰りで好走したウオッカやブエナビスタを加えればなおさらだ。
前走が牡馬相手の重賞だった馬はこれまで[6-3-3-23]。回収率は単213%・複117%。回収率は12番人気1着のコイウタが引き上げている面があるが、勝率17.1%・複勝率34.3%はなかなか高い水準である。
これでいくとヌーヴォレコルトは人気になるだけの価値があると思うし、牡馬と戦ってきた高松宮記念組の2頭や大阪杯で馬場に泣かされたショウナンパンドラあたりもシルシの対象として検討しなくてはなるまい。
ただ今年は、登録馬全体に占める前走牝馬重賞組の比率が高い。阪神牝馬S組を全く買わないというわけにもいかない。
そこで阪神牝馬Sから馬券に絡んだ馬を振り返ってみる。この組は前走着順別成績で振り返ると全く傾向が出てこないが、前走人気順別で見ると比較的すっきりする。前走1〜5番人気だった馬は[2-3-2-25]、それに対して6番人気以下だった馬は[0-1-0-20]。つまり、仮に人気薄で好走してきても本番にはつながらない。
前走5番人気以内だった馬は、本番1〜2番人気で[0-0-0-4]。3〜5番人気で[1-1-2-9]の回収率が単103%・複70%。6番人気以下は[1-2-0-12]だが、馬券に絡んだ3頭が8、9、11番人気なので、回収率は単188%・複161%。今回、前走阪神牝馬S5番人気以内馬は3頭だが、本番で人気落ちという条件で考えると、レッドリヴェールあたりに穴の魅力が生まれそうだ。