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ドラフト中〜下に向くクラブ馬は?(須田鷹雄)

  • 2015年06月02日(火) 18時00分


◆逆算の発想で「ダービーに出ているのは誰か?」ということを考えてみた

 ドラフトは既に終わったという方も、今週だという方もいるだろうが、いずれにしてもダービーが終わり、次の世代の新馬が始まる間の今週は、POG界が一番盛り上がるシーズンだろう。

 いざダービーになってみると思うのが、このレースの突出した賞金のデカさ。コントでやるクイズ番組の「最後の問題はポイント2億点」みたいなもの……とまでは言わないが、それに近いものがある。

 そこで逆算の発想で「ダービーに出ているのは誰か?」ということを考えてみた。過去10世代、馬主名義で出走数が多いのは……

ダービー出走頭数

過去10世代、馬主名義でダービー出走数ランキング



 分子のかなり小さな話(1回2頭出しとかするだけで結論が大きく変わる)なので余興として見ていただきたいが、こうしてみると、個人馬主では金子真人HDさすがという印象があり、クラブではサンデーレーシングさすがということになる。

 ただ、例えばサンデーレーシングの場合、ドラフト人気もすごいという問題がある。今年でいうとフォイヤーヴェルク(母ナイトマジック)やリライアブルエース(母ゴールデンドッグエー)は激しい競合必至、ポルトフォイユやエルプシャフトもドラ1でないと取れないだろう。

 そこでおすすめしたいのが、サンデーレーシングに限らずクラブの価格中堅級で、厩舎も信用できるという馬。POG取材が集中する3〜4月にペースダウンしていて、しかしいまは復調している、というような馬だとさらによい。

 サンデーレーシングでヤマを張ると、産地馬体検査も受けたので誌面の露出はあったがアルカサル(母アビラ)、赤本では辻三蔵のおすすめ10頭に出てきた程度のクーラーキング(母ドリームスケイプ)、取材時より状態が上向いてきたということではサンテルモ(母エヴィータアルゼンティーナ)といったあたり。ダービーという話の起点を忘れて距離適性を妥協すれば候補はさらにいる。このあたりならドラフト下位でも取れる可能性があるし、他クラブにおいても同様の選択は有効だ。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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