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ワンカラットの娘・ワントゥワンら期待馬がデビュー!

  • 2015年07月20日(月) 18時00分


【栗東】
◆ワントゥワン(牝、父ディープインパクト、母ワンカラット、栗東・藤岡健一厩舎)
デビュー馬

 母ワンカラットはフィリーズレビューを筆頭に重賞4勝を挙げた、藤岡健一厩舎の看板娘。本馬のおばにあたるサンシャインやおじにあたるトップアートなど同厩舎で管理された3頭はすべて新馬勝ちしている。
 ゲート試験合格の後、先々週までは坂路での追い切りが中心だったが、7月15日はCWでエナジータウンとの併せ馬。道中は馬体を併せて折り合い、直線は追い比べ。きっちり3馬身先着しているが、相手は先週の未勝利戦を勝っているので、この先着は中身が濃い。7月25日(土)中京芝1400mを藤岡佑介騎手でデビューする予定。

◆アオイプリンセス(牝、父キングカメハメハ、母シルバートレイン、栗東・大久保龍志厩舎)
デビュー馬

 おじに1999年スプリンターズS、2001年安田記念を制したブラックホーク、おばに2007年NHKマイルCを勝ったピンクカメオがいる血統。半姉アンティフリーズ(父タップダンスシチー)も芝1600m以下の距離で3勝を挙げている。
 大久保龍志調教師は「育成の段階から目立っていましたね。牝馬ですが、物事に動じることなく、どっしりとしています」とコメント。7月1日の坂路では、4F54.0秒、1F12.2秒という時計で、新馬らしからぬ脚力を見せている。デビュー戦は7月26日(日)中京芝1600mをM.デムーロ騎手で予定している。

◆ココファンタジア(牝、父ステイゴールド、母ココシュニック、栗東・友道康夫厩舎)
デビュー馬

 祖母ゴールドティアラは2000年南部杯を制しており、半兄ステファノス(父ディープインパクト)は2014年富士Sを制している。本馬は栗東へ入厩してゲート試験に合格した後、一旦放牧に出されており、7月3日にノーザンファームしがらきから再入厩している。
 入厩後はデビュー予定の7月26日(日)中京芝1600mへ向けて急ピッチで乗り込まれているが、7月15日のCWでの3頭併せでは、前半から速いペースで飛ばしたこともあり、最後はアップアップ。ただ、時計は6F81.7秒だったので、決して悲観する内容ではなく、このひと追いで上昇してくる可能性は大きい。なお、鞍上はZ.パートン騎手を予定している。

◆リンネ(牝、父ワイルドラッシュ、母ペケジェイ、栗東・安田隆行厩舎)
デビュー馬

 半姉ブルーチッパー(父ボーナスフィーバー)はダート中距離で5勝、地方交流競走のクイーン賞でも3着している。7月25日(土)中京芝1400mを鮫島克駿騎手でデビュー予定だが「血統的にダート適性が高いのは間違いないと思いますが、今の番組に適当なものがありませんし、最終週の中京芝はパワーが必要なので、そういった意味では適性は十分だと思います」と安田隆行調教師。
 7月15日の坂路では、先週デビュー勝ちしたラヴアンドポップを追走して同入。4F52.9秒、1F12.7秒と時計的にも十分に動いている。

【美浦】
◆エミノマユアク(牝、父エンパイアメーカー、母エミリア、美浦・尾関知人厩舎)
 サンデーサイレンス産駒の母はダートで5勝。叔父に現種牡馬のアッミラーレ(ダートでオープン特別2勝を含む6勝)、いとこに現2勝のスマートプラネットがいる。「16日の追い切りで遅れたのは手前を替え切れなかったぶんもあると思うし、このひと追いで変わってくるはず。血統や走りからは中距離が合いそうだし、SSの肌で芝もこなせそうなイメージ。それほど折り合い面の心配はなさそうだし、ピリッとした気性が競馬に行って噛み合えば楽しみです」と尾関知人調教師。7月25日、福島の芝1800m(牝馬)を吉田豊騎手で予定している。

◆ジェラシー(牝、父ハービンジャー、母グローリアスデイズ、美浦・菊沢隆徳厩舎)
 サンデーサイレンス産駒の母はフローラS2着、ローズS2着の活躍馬。伯父に阪神大賞典など重賞3勝のリンカーン、叔父に皐月賞を制したヴィクトリーがいる。「ひと言で前向きな馬ですね。ハービンジャー産駒の牝馬だし、必要以上にテンションを上げ過ぎないように気をつけて乗ってきました。やれば動くし、3週目でも使えたぐらいの雰囲気に仕上がっています。トビが大きな走りでパワーもあるし、血統的にも楽しみですね」と菊沢隆徳調教師。7月25日、福島の芝1800m(牝馬)を戸崎圭太騎手で予定している。

◆ラパンノワール(牝、父ステイゴールド、母ラスリングカプス、美浦・斎藤誠厩舎)
 半姉にスプリンターズSを含め、重賞を4勝したアストンマーチャンがいる。ゲート試験に合格後、山元トレセンで調整して再入厩。先週の16日には戸崎圭太騎手が跨り、ゲート練習を消化した。「そんなに速い時計を出していないけど、馬体は十分に仕上がっています。コロッとした体つきだし、いいスピードがありそう」と斎藤誠調教師。7月25日、福島の芝1200mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆カマクラ(牝、父シンボリクリスエス、母フロイラインローゼ、美浦・戸田博文厩舎)
 バラ一族の牝系。じっくりと乗り込まれ、先週の16日には調教パートナーのグリントオブライトと併せて上々の動きを見せた。「ひと追い毎に良くなってきたし、いいセンスがありそう」と戸田博文調教師。7月25日、福島の芝1800m(牝馬)を北村宏司騎手で予定している。

◆グリントオブライト(牝、父ステイゴールド、母アドマイヤライト、美浦・戸田博文厩舎)
 叔母にスプリンターズSを制したスリープレスナイトがいる。こちらは「すごく素直だし、ひと追い毎に前向きさが出てきた」とのこと。7月26日、中京の芝1600mを福永祐一騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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