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堅いけど取りづらい? 真夏のダート戦『レパードS』の秘密を大解剖〜大石川大二郎/レパードS

  • 2015年08月03日(月) 18時00分



昨年はどう転んでも取れなかった?

 グレードレースとしては7年目、GIIIに昇格して5年目となる今年の『レパードS』。真夏の新潟で行われる3歳限定の1800mダート戦である。

 過去6年で1番人気の成績は、1着4回、3着2回と馬券圏内は一応100%キープ。2番人気、3番人気もほどほどに絡んでいるので、どちらかというと堅い人気サイド馬の好走が目立つレースといえる。2桁人気馬が馬券圏内に絡んだのはわずか1回。2011年の3着に入ったタナトス(12番人気)だけ。あとは1桁人気馬しか馬券圏内に絡んでいない。

 とはいえ、昨年は1番人気アジアエクスプレスが1着となるも2着に7番人気クライスマイル、3着に9番人気ランウェイワルツといった人気薄が入り、3連単配当は13万円台と波乱を呼んだ。

 さて、今年はどうなるか。それを予想する前に。まずは昨年がどんなレースだったのかを回顧しておく必要がありそうだ。

 ご存じアジアエクスプレスは『朝日杯FS(GI)』も勝っている芝ダート兼用の能力馬。前走『ユニコーンS』を1番人気で12着と惨敗していたが、やはり前走はダートが久々だったせいでしょうというような雰囲気で、ユニコーンS1着のレッドアルヴィスを押さえて1番人気になっていた。レースでも先頭から3番手という絶好のポジションをキープしながら直線抜け出して、危なげのない競馬で2着に3馬身半の差をつけての圧勝。2着には逃げ残ったクライスマイル(7番人気)。3着には追い込んだランウェイワルツ(9番人気)という結果である。

 問題は、私の打った予想の印である。

 アジアエクスプレスは▲。やはり前走ユニコーンSのタイム指数89という低さが気になった上に、その前は芝戦での数字であったがために本命にはできなかったわけである。一方、本命◎を打ったのはアスカノロマン、対抗○はユニコーンS1着のレッドアルヴィスだった。結果としてアスカノロマンは5着、レッドアルヴィスは4着という惜敗。クライスマイルとランウェイワルツに出し抜かれたという形だった。ちなみにこの2頭は無印である。

 レースが終わってからの反省としては、アジアエクスプレスは前2、3走の芝戦での3桁指数を評価していれば本命も打てたかもという微妙な感覚あり。だが、クライスマイルは前2戦連勝してたとはいえ指数82、99では平凡でほかにもっと指数がいい馬がいただけにどう転んでも印は回らなかったなという印象。一方、3着のランウェイワルツは前走の大井『ジャパンダートダービー』の109という指数を評価していれば△は打てていたというところだった。とはいえ、昨年は「馬券はどう転んでも取れなかったな」というのが正直な気持ちである。

 それでも学んだのは

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No.1予想家(丹下日出夫、井内利彰、山崎エリカ、大石川大二郎、古澤秀和)が週替わりで重賞レースの展望を披露。思わぬ激走馬や消し馬など、馬券のヒントが盛りだくさん!

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