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距離変動と新潟2歳S

  • 2015年08月25日(火) 12時00分


前走1600m組が少ないということは予想として難しくなる

 今年の新潟2歳S、特別登録馬を見ると、本番と同じ新潟芝1600mを前走で走っている馬は2頭だけ。他場の1600mまで対象を広げてもそれに加えて1頭しかいない。

 もっと少ない年もあったので驚くことではないが、1600m組が少ないということは予想としては難しくなる。1400m組か1800m組を買わざるを得ないからだ。

 まず、1800m組は他場から来た馬も含めて[0-1-1-26]とかなり苦戦している。この点は毎年指摘しているが、1800mの新馬は道中13秒台のラップが連続することも多く、本番はさすがにそのようなことにはならない。

 1400m組は[6-3-4-61]で、歩留まりは悪いが好走馬自体は出している。ダリア賞が寄与しているのだろう……と思われそうだがそうではなく、ダリア賞組[1-2-2-29]に対し新馬組[4-0-1-12]。新馬組はマイネイサベルの9番人気1着があるので回収率でも高いということになる。

 1400mの新馬→新潟2歳Sという組は、前走上がり最速馬に限定すると[3-0-1-8]と精度が上がる。1400mは新馬でもワンペースになることが多いが、そんな中でも速い上がりをマークした馬が、外回りでさらに良さを出すということは考えられる。

 今年の1400m新馬組3頭で、前走上がり最速はカネノイロだけ。パイロ産駒を芝重賞で!? という気もするが、理屈上選ぶならこの馬になる。それか、無理に1400m組にこだわらず新潟芝1600m組で上がり最速となるとウインミレーユということに。穴党なら前者、本命党なら後者という感じだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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