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今年も7月14日系の馬は輝きを放つか? 新潟に黒船来航を期待していいか? オバケは出現するか?

  • 2015年08月27日(木) 12時00分


新潟2歳S
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出遅れの儀
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去年も、出負けしたアヴニールマルシェが2着した。1人気だから2着は当然かもしれないけれど、本当に新潟2歳Sは出遅れ、出負け馬にやさしい。
このコラムでは、それを「歓迎の儀」の1つとして、毎年書いているけれど、途絶えたことがない。この10年で、出遅れ(出負け・最後方競馬含む)しなかった馬だけで馬券圏内を占めたことは1回しかない(歓迎の儀については去年のコラムでお願いします)。

出遅れ、出負けした馬がすべて最後方競馬をするわけではないけれど、また最後方の競馬をする馬がすべて走るわけではないけれど、最後方からの競馬でも届くのがこのレースなのは間違いない。中団で揉まれるよりは、後方でも揉まれない方がマシなのかもしれない。
キャリアの浅い2歳戦と直線の長い新潟外回りが、それを許してくれているのではないか。

とにかく、出遅れを積極的に歓迎するわけではないけれど、出遅れ、出負け、最後方競馬を怖がる必要がないのは歓迎材料だ。
今年も出遅れ。出負け経験のある馬は何頭もいる。

ウインファビラス
カネノイロ
カミノライデン
ヒプノティスト
マコトルーメン
ロードクエスト

1人気が予想されるロードクエストもいる。
ロードクエストを狙ってるみなさ〜ん、出遅れを気にする必要はまったくありませんよ〜〜。
自分が気にしているヒプノティストもそこにいる。ウインファビラスやマコトルーメンもそこにいる。出遅れや出負けや最後方競馬を心配しなくていいなんて、ほんと助かる。

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7月14日系の儀
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開催期間が3年前から1週前倒しになって、前走「7月14日」近辺に出走した馬の好走がより鮮明になった。
去年も、3着した6人気ニシノラッシュが前走7月12日で、「7月14日系」の馬だった。

3年前
1着ザラストロ    7.14 新潟 芝16
2着ノウレッジ    7.14 新潟 砂12
3着サウンドリアーナ 7.14 中京 芝14

場所は違ってもみな前走7月14日の馬で馬券圏内を独占した。
なんかある?
そう思って、過去の前走日を洗うと、7月14日に限らず、同じ週に走った馬同士が馬券圏内に2頭入りやすいことがわかった。その当時の過去10年で5回(今年の過去10年では6回)。
もしかして、この時期のデビューまもない2歳戦は思っている以上にローテーションが大事かもしれない。しかも1週前倒しになって、前走7月14日系はいっそう走りごろになったか?
そう思い、翌年も前走7月14日の馬に注目してみた。

該当馬はハープスターとピークトラムだった。

2年前
1着ハープスター 7.14 中京 芝14
2着イスラボニータ 6.2 東京 芝16
3着ピークトラム 7.14 中京 芝16

またしても前走7.14ホースが1着3着してしまった。
その2年で6頭中5頭の前走が7月14日だった。
1週前倒しになって、新潟2歳Sのゴールデン・ローテーションになったか? こうなるともう後戻りできない。もちろん去年も金のローテに注目した。

去年は、7月14日に競馬は開催されなかった。
該当日は7月12日、13日。

ブリクスト    7.12 中京芝14 1着
カシノハリウッド 7.13 中京芝16 1着
ニシノラッシュ  7.12 福島芝12 1着
ゴッドバローズ  7.13 福島芝18 1着

ちょっと多かった。
でもその前の2年で好走歴のあった中京芝14・16好走馬がちょーど2頭いたので、自分はブリクストとカシノハリウッドに注目してみた。
したらば、その2頭は5着、7着に負けてしまった。代わりに馬券になったのは、前走福島12だったニシノラッシュの方だった。

おっととっと、ちょっと狂った。狂ったけれど、前走7月14日系の馬は、やっぱり馬券に絡んだ。
こうなると、今年もそこに執着してみたくなる。こういうのは、完全に途切れるまでは追っておかないといけないからだ。

今年の7月14日系は、7月11,12日。
該当馬は2頭。

キャプテンペリー 前走7月11日 福島芝1200 新馬1着
ノーフォロワー  前走7月12日 福島ダ1150 未勝利1着

この2頭なら、前走の勝ち方が去年3着したニシノラッシュに似ているキャプテンペリーを選びたい。

ニシノラッシュ 福島芝12 3-2-2 1着
上がり1位 4馬身差圧勝

キャプテンペリー 福島芝12 4-5-3 1着
上がり1位 4馬身差圧勝

新馬戦を勝利したクロフネ産駒はあまり好みではないけれど(クロフネ産駒は2戦目、3戦目で勝ちあがるほうが将来性ありと思っている)、この時期は例外でいいのではないか? ストークアンドレイの例もある(新馬1着→函館2歳1着。でもそこがピークだった)。

人気もない。予想で13人気。
新潟2歳Sのお化け屋敷は曲者だけど(3着か4着)、オバケポイントにも入っている。

オバケといえば、先週の北九州記念でオバケポイント該当馬が4着、5着に敗れた。この夏のオバケ屋敷重賞はこれまでで7レースあって、すべてでオバケが出現(馬券に絡む)していたけれど、8つ目の北九州記念でついに途絶えた。

ここでも何度か触れたけれど、100%のものなんてない。競馬はどんな必勝法でも勝ったり、負けたりしながら、成果をあげていくものだ。だから、オバケが出現し続ける、この状況は、なんだかいやだなぁ〜〜こわいなぁ〜〜と思っていたので、途切れたことは残念だけど、いいガス抜き、オバケ抜きができたのではとも思っている。

ちなみに7つ目のお化け屋敷「札幌記念」のオバケポイントは面白かった。
札幌記念のオバケポイントは、単35倍前後 単50倍台だった。

1着 ディサイファ 単11.1
2着 ヒットザターゲット 単29.8
3着 ダービーフィズ 単9.6

こうみると、単35倍前後の馬はいない。
4着のヤマカツエースが単35.3の10人気で大好走したけれど、4着は4着だ。
しかし、自分はヒットザターゲットの馬券を買えていた。
なぜか?
それはオッズがどんどん35倍に近づいていったからだ。

ヒットザターゲットはずっと単20倍台をうろちょろしていた。
しかし15時をすぎると、俄に動きが慌ただしくなってきた。
どんどん単35倍に近づいていったのだ。

15:13 単31.0
15:19 単32.3

締切は2分前だから、15:23。
もう待てない。
だから自分は35倍前後に近づくと決めて、ヒットザターゲットを拾うことにした。

で、レース発走1分前にオッズをチェックした。
すると、ヒットザターゲットの単オッズは、34.3倍になっていた。
締切1分後の15:24だ。確定オッズじゃないけれど、ほとんど確定みたいなもんだ!
やったー!
読みは当たった!

ヒットザターゲットはオバケポイントに吸い込まれた!
エルムSのエーシンモアオバー同様に、オバケになる馬は自らオバケポイントに吸い込まれて行く!

レースではヒットザターゲットは走りに走って、2着した。
で、改めてオッズを確認すると、
確定では単29.8に!

おっととっととっと!
15:24(締切1分後)から確定するまでに、どんだけ票が入ったってんだ!!
処理でタイムラグが生じるにしても、買われすぎだ!
もしかして、いろんな人に見えちゃったかな? ヒットザターゲットのオバケっぷりが!?

これが夏競馬の怖いところだけど、そういうのも含めてのお化け屋敷だ。
しかも今回は、馬券購入的にはちゃんと「いい方向で」読めていたわけで、なんら問題なかった。だからオバケはいたと認定したい。

って、さも馬券が当たったかのように書いてるけど、ご安心ください! 今回も外しましたよ! ヒットザターゲットを拾ったのに、馬券はきちんと外しましたよ。
理由は3連複にディサイファを塗ってなかったからですよ。バカですねぇ〜。もはや、こわいなぁ〜とかじゃなくて、ただただバカですねぇ〜。あ〜きれいな女子に罵倒されたい…。原田知世がいいな。原田知世にブレンディ(コーヒー)でもぶっかけられたいよ!

話を戻さないと。
キャプテンペリーだった。

キャプテンペリーのペリーとは父クロフネから連想できるように黒船に乗ってやって来たペリーのことだろう。
ペリーがキャプテンと言われていたのか知らないけれど、日本の浦賀に襲来したのが7月8日であることは知っている。

キャプテンペリーのデビューは7月11日。
ペリー襲来は7月8日。

狙ってデビューしたんじゃないかと勘ぐりたくなる。むしろ7月8日に競馬がなくて悔しがっていたんじゃないか? と想像したくなる。
だからなんだって話だ。でも新潟2歳Sから逆算すると悪い話ではない。

というわけで、今年も7月14日系ホースのキャプテンペリーに注目することにした。

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新潟2歳S注目馬
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キャプテンペリー
ヒプノティスト

ヒプノティストもクロフネ産駒で新馬を勝った馬。でも今年はクロフネでまとめちゃえと決めた。
前走が6月27日というのもいい。
最近は前走6月馬が馬券圏内に突入してくるからだ。ここ4年で3回。

新馬は出負けしつつ、6-9-9の位置で1着した。
鞍上は柴田の善さん。
去年勝ったミュゼスルタンの鞍上も善さんで、新馬戦も5-7-9の位置で1着だった。
ヒプノは東京1800、ミュゼは新潟1600だったけれど、善さんのレースの進め方が似ていて、なんだか期待してしまう。

ちなみにオバケポイントの馬は、
水曜日の予想オッズでは、

キャプテンペリー
トウショウドラフタ
ウインファビラス
マコトルーメン

このあたりが怪しい。

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キーンランドC
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ルチャドルアスールがマイペースで逃げられそうだ。
これなら、先行しそうなオメガヴェンデッタかエポワスから買えばなんとかなるのではないか?
外枠に入ったらブランダムールにちょっとだけ期待したい。

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競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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