スマートフォン版へ

先週の中京競馬場 レコード決着続出の真相を探ってみた/トレセン発秘話

  • 2016年04月01日(金) 18時00分


◆コーナーの角度の変化など複合的な要因

 競馬関係者&マスコミから不満の声が続出した先週の中京競馬。A→Bコースに替わっただけで、前週までの時計のかかる馬場から一転、レコード決着続出の高速仕様に様変わりしていたのだから、首をかしげる人間が続出しても致し方ないのかもしれない。

「絶対に馬場をいじっている」「ローラーを入れたに違いない」「馬場をいじるならGIの週にいきなり変えるのではなく、前の週からにすべき」など様々な意見が噴出した。果たしてJRAが本当に陰で手を入れたのか?坂路野郎がよく知る馬場に詳しいJRA関係者によれば、「今は開催中にローラーをかけることは基本的にはないし、かけたとすれば必ずホームページなどで発表する。今回も発表されたことしか手入れはしていない」。

 では時計が速くなった要因は?ひとつは水分の問題だ。それまで雨にたたられることが多かった開催が、先週は天候に恵まれ、その分、路盤が硬くなった。2つ目はBコースに替わったことでコーナーの角度が変化したこと。本柵から3メートル外に仮柵をつけての施行となった先週の中京競馬。それに伴ってコーナーのスピードの乗りも変わってくる。

「だいぶ回りやすくなったはず。時計が速くなった要因のひとつでしょう」(前述の関係者)

 あれだけ極端に時計の出具合が変わったのだから、その裏には必ず複合的な要因がある。少なくとも馬場情報発表の裏で「主催者が何か細工をしていたのでは?」という勘ぐりは恐らく間違いなのではなかろうか。(栗東の坂路野郎・高岡功)

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

関連サイト:競馬トウスポWeb

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング