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天皇賞・春、人気馬でもこんなタイプはなかなか来ない

  • 2016年04月30日(土) 12時00分


穴馬の共通点を大ざっぱに言うと…

 今週木曜日(28日)、新潟で“居酒屋競馬トークショー”なるものを開催しました。

 題して「FM PORT競馬愛好会の集い〜2016春の陣〜」。私が週に3本、スポーツと競馬の“コーナー番組”を担当している地元FM局の主催で、新潟駅前の居酒屋に会場を設け、リスナーの方々20人を交え、お酒と料理を楽しみながら競馬談義の公開収録を行う、という画期的な(?)イベントです。その様子は、きのう(29日)同局で放送されました。

 参加していただいたみなさんは想像以上の競馬好き。ほとんどが競馬歴5〜6年以上で、中には私とほぼ同年代で40年以上(つまりは10代ソコソコの頃から)のキャリアをお持ちの方もいらっしゃいました。

 そんなわけなので、質問コーナーでは相当マニアックで手強いツッコミもあったのですが、元ウイニング競馬の解説担当で、つい先日、スポニチの新潟支局長に就任されたばかりの矢内浩美さんに助けてもらいながら、(酔っ払わないうちに)なんとか乗り切ることができました。おかげさまで2時間の宴会は大盛況。定期的なイベントにしてもよさそうな手応えを感じているところです。

 もちろん、話題の中心は春の天皇賞でした。今回は、新潟競馬場のご協力により、イベントに参加していただいた方をレース当日の新潟競馬場来賓席にご招待する、という特典がついていたので、話をする側としては責任重大。いつも以上に気合いを込めてデータをこねくり回し、穴馬を探しつつ有力候補を絞り込んで、その結果をご披露した次第です。なにしろここ数年、10番人気以下の馬が何度も3着以内に食い込んでいますからね。穴馬の探し甲斐があるレースなのですよ。

 とはいえ、そういう馬の共通点を見出すのは至難の業。大ざっぱに言うと、長距離戦での実績がソコソコあるのに、しばらく勝てないレースが続いていたり、前走の成績が悪すぎたりして人気になっていない馬の中から探せ、っていう感じです(当たり前の話か?)。

 その一方で、人気馬でも、こんなタイプはなかなか来ない、というデータも見つかりました。まずは7歳以上の高齢馬。それから、前走がダイヤモンドS、日経賞、京都記念、阪神大賞典、大阪杯、大阪ーハンブルクC以外のレースだった馬。さらに、前走の負担重量が55kg以下の馬。そして、G1で3着以内の実績がなく前走4着以下に負けていた馬。この条件をもとにふるいにかけると、今回のメンバーは一気に絞り込めてしまいます。

 残ったのは、キタサンブラック、フェイムゲーム、アドマイヤデウス、トーホウジャッカル、サウンズオブアース、ゴールドアクターの6頭。阪神大賞典の1、2着馬は、当時の負担重量が55kgだったために“消す馬”のほうに入っちゃったんです(“消える馬”とは言っていませんよ。念のため)。

 エヘヘッ。この絞り込み、けっこういい線行ってると思うんですけどね。

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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