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エプソムCは馬齢で大胆に絞り込める!

  • 2016年06月11日(土) 20時00分


 明日6月12日のWIN5は総出走頭数が79頭、総組み合わせ数が96万7680通り(土曜16時現在)。総組み合わせ数は前回6月5日(27万6480通り)のおよそ3.5倍で、難度が一気に跳ね上がります。その前回も335万2190円とそれなりに高い配当で決着しましたが、今回は重賞のマーメイドS(阪神11R)やエプソムC(東京11R)が混戦模様ですし、さらに大きな配当が飛び出すかもしれません。

 ちなみに、今年の桜花賞ウィークから安田記念ウィークにかけてのWIN5(4月10日〜6月5日。全9回)は、すべての回で配当が百万円を超えた一方、一千万円以上の配当となったのは1回だけでした。昨年の秋華賞ウィークから有馬記念ウィークにかけてのWIN5(10月18日〜12月27日。全12回)は百万円未満の配当が2回、一千万以上の配当が4回出ていましたから、今春のGIシーズンは「高からず、安からず」の決着ばかりだったと言っていいでしょう。いわゆる“オカルト”の範疇かもしれませんが、GIシーズンが終わった今後はどんな流れとなるのかも気になるところです。

◆マーメイドSはコース適性が高そうな伏兵に注意

 1レース目は3歳以上1000万下の小金井特別(東京9R)。4歳のエイシンバランサーなど、実績上位の各馬が上位人気グループを形成すると思います。

 2レース目は3歳以上1000万下の箕面特別(阪神10R)。降級初戦の各馬や3歳のエルフィンコーブあたりが注目を集めるでしょう。

 3レース目は3歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の多摩川S(東京10R)。オープンクラスのレースで善戦してきたアイライン、ヤングマンパワー、3連勝中のアンタラジーらに人気が集まりそうです。

 4レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走のマーメイドS(阪神11R)。土曜16時の時点ではココロノアイ、シュンドルボン、ナムラアン、ハピネスダンサー、リラヴァティ、レッドオリヴィアあたりに支持が集まっていました。

 5レース目は3歳以上GIIIのエプソムC(東京11R)。こちらは土曜16時の時点だとフルーキー、ラングレー、ルージュバック、ロジチャリスが上位人気に推されています。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年06月12日版]

1位 東京9R 16.エイシンバランサー
2位 東京10R 8.ヤングマンパワー
3位 東京11R 7.ロジチャリス
4位 阪神10R 3.エルフィンコーブ
5位 阪神11R 13.シュンドルボン
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 阪神11R 4.レッドオリヴィア
7位 阪神11R 7.ヒルノマテーラ
8位 阪神11R 10.ゴールドテーラー
9位 阪神11R 3.アカネイロ
10位 阪神11R 6.ショウナンバーキン
11位 阪神10R 1.ウォリアーズソウル
【以上すべての馬を買うと12点買い】

12位 東京11R 18.ルージュバック
13位 東京10R 10.アンタラジー
14位 東京9R 1.プリサイスエース
15位 阪神11R 1.ココロノアイ
【以上すべての馬を買うと112点買い】

16位 阪神10R 8.スマートアヴァロン
17位 東京11R 6.アルバートドック
18位 東京10R 9.アイライン
19位 東京9R 2.ロンドンタウン
20位 阪神11R 2.ナムラアン
21位 阪神10R 7.センターピース
22位 阪神10R 10.ゼアミ
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

23位 東京11R 1.ラングレー
24位 東京11R 16.フルーキー
25位 東京10R 1.ベルキャニオン
26位 東京9R 11.カネノイロ
27位 東京9R 14.ダウトレス
【以上すべての馬を買うと4000点買い】

 手を広げたいのは4レース目のマーメイドS(阪神11R)。2011年以降に限ると「前年か同年、かつ中山芝か阪神芝、かつ3歳以上か4歳以上のレースにおいて4着以内となった経験がない馬」は[0-0-0-24]、「前走との間隔が中5週以上だった馬」は[0-1-0-16]、「前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬」は[0-1-0-11]と、それぞれ優勝例がありません。ゴール前の直線に急坂があるコースを得意としており、なおかつ前走との間隔が詰まっている差し馬を重視すべきでしょう。シュンドルボンやレッドオリヴィアはもちろん、前出の条件をクリアしている馬は人気薄でもひと通り押さえておきたいところです。

 5レース目のエプソムC(東京11R)は馬齢が最大のポイント。「馬齢が4歳以下だった馬」は2011年以降[4-4-1-8]と非常に堅実でした。また、同じく2011年以降は「前年か同年、かつ東京芝か京都芝外回り、かつ1600〜2000mのレースにおいて連対経験のない馬」が[0-0-3-35]。中山芝や阪神芝を主戦場としてきた馬は信頼できません。今年のメンバー構成なら、東京芝のレースを得意としている馬のうち、実績上位のルージュバック、前走が好内容だったロジチャリスあたりを高く評価したいと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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