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ラジオNIKKEI賞以外のレースで穴を狙いたい

  • 2016年07月02日(土) 20時00分


 先日JRAから発表された通り、4週後の7月31日から9月4日までのWIN5(計6回)は「SUMMER WIN5」と銘打たれ、通常と異なるレース設定になります。この期間中に開催されているのは2回新潟、2回小倉、1〜2回札幌で、各場のメインレースが1〜3レース目となり、新潟と小倉の最終レースが4〜5レース目となる予定です。なお、既に対象(予定)レースも発表されていますが、新潟ならびに小倉の最終レースは計12レース中10レースが平場でした。平場のレースがWIN5対象となるのは史上初、しかも買い目作りにおいて重要な意味を持つ終盤のレースなので、これまでとはだいぶ勝手が異なりそう。今のうちに対応策をイメージしておくべきでしょう。

 明日7月3日のWIN5は総出走頭数が63頭、総組み合わせ数が30万2016通り(土曜16時現在)とかなり少なめ。比較的的中させやすい回だとは思いますが、上位人気馬ばかりの組番には票が集中しそうですし、意図的に人気薄を狙っていかないと妙味ある配当は期待できません。

◆人気薄で楽しみなのはCBC賞のラインスピリット

 1レース目は3歳以上1000万下の有松特別(中京10R)。降級したばかりの4歳勢が上位人気グループを形成すると思います。

 2レース目は3歳以上1000万下のさくらんぼ特別(福島10R)。こちらも実績上位の4歳勢に支持が集まりそうです。

 3レース目は3歳以上オープンの巴賞(函館11R)。比較の難しいメンバー構成で、人気は割れるかもしれません。

 4レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走のCBC賞(中京11R)。土曜16時の時点ではエイシンブルズアイの支持がやや抜けており、ベルカントが続いていました。

 5レース目は3歳GIII、ハンデキャップ競走のラジオNIKKEI賞(福島11R)。こちらは土曜16時の時点だとゼーヴィント、ブラックスピネルの2頭が人気を集めています。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年07月03日版]

1位 福島11R 1.ゼーヴィント
2位 福島10R 9.エリーティアラ
3位 中京11R 2.エイシンブルズアイ
4位 中京10R 2.ルナプロスペクター
5位 函館11R 11.マイネグレヴィル
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 函館11R 6.マテンロウボス
7位 中京10R 4.アンドリエッテ
8位 中京11R 6.ラインスピリット
9位 福島10R 11.ハッピーノリチャン
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 福島11R 16.ブラックスピネル
11位 函館11R 1.ルグランフリソン
12位 中京10R 1.ペルフィカ
13位 中京11R 3.スノードラゴン
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 福島10R 2.メラグラーナ
15位 福島11R 4.ジョルジュサンク
16位 函館11R 9.ツクバアズマオー
17位 函館11R 2.フェイマスエンド
18位 函館11R 10.レッドレイヴン
19位 中京10R 6.マリオーロ
20位 中京10R 3.ツーエムレジェンド
21位 中京11R 11.レッドファルクス
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 中京11R 5.ベルカント
23位 福島10R 3.コンテッサトゥーレ
24位 福島10R 5.セイウンコウセイ
25位 福島11R 15.アーバンキッド
【以上すべての馬を買うと3000点買い】

 5レース目のラジオNIKKEI賞(福島11R)は実績馬を重視したい一戦。2013年以降の傾向を見ると、「JRAの重賞かオープン特別において5着以内となった経験がない馬」は[0-0-1-19]と優勝争いに食い込めていません。また「“JRA、かつ500万下から上のクラス、かつ芝2000mのレース”において5着以内となった経験がない馬」も[0-1-0-28]。今回よりもやや長い距離のレースが合いそうな馬に注目すべきでしょう。さらに「前走の4コーナー通過順が4番手以内だった馬」は[0-1-1-19]なので、先行力の高さを活かしたいタイプも割り引きが必要。これならゼーヴィント、ブラックスピネルの2頭を素直に信頼したいところです。

 4レース目のCBC賞(中京11R)は馬齢がポイント。「同年の高松宮記念において6着以内となった経験があった馬」を除くと、「馬齢が4歳以下だった馬」は2012年以降[0-0-1-14]、「馬齢が6歳以上だった馬」は2012年以降[0-0-0-25]と、それぞれ苦戦していました。また「“同年、かつ阪神芝か中京芝、かつ1600万下から上のクラスのレース”において4着以内となった経験がない馬」は[0-0-1-43]。ゴール前の直線に急坂があるコースへの適性も問われます。今年はこの2条件を綺麗にクリアしているのがラインスピリットだけ。エイシンブルズアイあたりも有力だと思いますが、配当を大きく伸ばしてくれる可能性がある一頭として、ラインスピリットもしっかりと押さえておくべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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