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七夕賞で信頼できそうなのはアルバートドック

  • 2016年07月09日(土) 20時00分


 夏季競馬、特にローカル場での開催となるシーズンは、どうしても馬券の売り上げが伸び悩みます。発売金額が小さければ小さいほどオッズは動きやすく、バランスのいい資金配分を心掛けている私のようなタイプには少々辛い時期です。

 しかし、WIN5はこの時期でも売り上げがあまり変わりません。今年1月5日から6月26日までに発売された全28回のWIN5は、発売金額の平均が約6億6123万円。そして、前回7月3日のWIN5は発売金額が6億6131万3800円でした。「WIN5の購買層や購入金額が固定化されている」、もしくは「時期による減少分を“夏季競馬の間はWIN5だけ買っておこうかな”などと考えている層の購買額がちょうど補っている」といった理由でこうなっているのだと思いますが、いずれにしても興味深い傾向と言えるでしょう。

 明日7月3日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が56万1600通り(土曜16時現在)。終盤の2重賞が混線模様なので、序盤から中盤のレースをいかに効率良く通過するかも重要なポイントだと思います。

◆プロキオンSは内枠の大型馬に注目したいレース

 1レース目は3歳以上1000万下の木曽川特別(中京10R)。降級初戦の前走を快勝したエトランドル、ジェネラルゴジップ、2走前に1000万下のレースを制しているサンライズセンス、ヤマカツライデンあたりが人気を集めそうです。

 2レース目は3歳以上1000万下の天の川賞(福島10R)。比較の難しいメンバー構成で、支持は割れるかもしれません。

 3レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走のマリーンS(函館11R)。こちらも前走好走馬が少ないので、何頭かが上位人気グループを形成する形になるでしょう。

 4レース目は3歳以上GIIIのプロキオンS(中京11R)。土曜16時の時点ではキングズガード、ニシケンモノノフ、ノボバカラあたりに支持が集まっていました。

 5レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走の七夕賞(福島11R)。こちらは土曜16時の時点だとアルバートドック、シャイニープリンス、ヤマニンボワラクテ、ルミナスウォリアーらが上位人気に推されています。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年07月10日版]

1位 福島11R 8.アルバートドック
2位 中京10R 7.ジェネラルゴジップ
3位 函館11R 11.ショウナンアポロン
4位 福島10R 3.メイプルレインボー
5位 中京11R 4.ブライトライン
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中京11R 3.グレープブランデー
7位 中京11R 10.ニシケンモノノフ
8位 福島10R 8.エグランティーナ
9位 函館11R 7.バンズーム
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 中京10R 12.エトランドル
11位 福島11R 16.シャイニープリンス
12位 中京11R 14.ノボバカラ
13位 福島10R 10.ダイナミックウオー
14位 函館11R 12.ナリタスーパーワン
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 中京10R 6.ヤマカツライデン
16位 福島11R 10.ルミナスウォリアー
17位 中京11R 8.ダノングッド
18位 福島10R 1.クラーロデルナ
19位 福島10R 15.キャプテンペリー
20位 函館11R 5.ソロル
21位 函館11R 6.イッシンドウタイ
【以上すべての馬を買うと1125点買い】

22位 中京10R 9.ビップレボルシオン
23位 中京10R 13.エクストレミティー
24位 中京10R 2.サンライズセンス
25位 福島11R 4.ダコール
26位 福島11R 7.ヤマニンボワラクテ
【以上すべての馬を買うと3750点買い】

 5レース目の七夕賞(福島11R)は、若さや近走成績を素直に評価したい一戦。「馬齢が7歳以上だった馬」は2009年以降[0-0-2-34]、「“前年か同年、かつJRA、かつ1600万下から上のクラス、かつ芝1600〜2200mのレース”において優勝経験のない馬」は2009年以降[0-1-0-44]と、それぞれ勝ち切れていません。また「前走が“JRA、かつ条件クラスのレース”だった馬」も2009年以降 [0-0-0-8]。オープン入りを果たしたばかりの新興勢力は過信禁物と見るべきでしょう。注目は戸崎圭太騎手とアルバートドックのコンビ。テン乗り時の好走率が高いジョッキーなので乗り替わりは問題ないと思いますし、コース替わりもプラスに働きそうです。

 4レース目のプロキオンS(中京11R)は枠順がポイント。「枠番が4〜8枠だった馬」は2012年以降[0-1-2-37]と苦戦していました。さらに「前走の馬体重が510kg未満だった馬」は2012年以降[0-2-2-33]。馬格がある馬を重視すべきだと思います。今年は上位人気に推されそうな馬が外寄りの枠を引いたため、グレープブランデーやブライトラインといった内枠の大型馬もマークしておくべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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