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“セオリー”に反するが福島テレビOPは穴を狙う

  • 2016年07月23日(土) 20時00分


 明日7月24日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が51万8400通り(土曜16時現在)。1〜4レース目がそれぞれ15頭以上の多頭数、5レース目の福島テレビOP(福島11R)が9頭立てと、メリハリのついたレース構成になりました。“セオリー”に従うのであれば、少頭数、かつ(単勝等で保険を掛けやすい)5レース目ということで、福島テレビOPは可能な限り絞りたいところ。ただし、後述の通りレースの傾向からは波乱を期待できそうですし、安易に上位人気馬を信頼しない方がいいかもしれません。

 なお、以前の当コラムでも言及しましたが、次回7月31日から9月4日までのWIN5は「SUMMER WIN5」と銘打たれ、対象レースの設定が変わります。各場のメインレースが1〜3レース目となり、4レース目は小倉の最終競走、5レース目は新潟の最終競走です。この間は「4〜5レース目が平場」という回も多く、そうなると出馬投票が行われる木曜まで4〜5レース目のメンバー構成がほとんど見えないわけですから、ここの予想に余裕をもって臨めるよう、1〜3レース目=メインレースの予習をこれまで以上に早いタイミングで済ませておくべきでしょう。

◆函館2歳Sは初勝利時の“末脚”がポイント

 1レース目は3歳以上1000万下の香嵐渓特別(中京10R)。実績上位のアナザーバージョン、ハラペーニョペパーあたりが注目を集めると思います。

 2レース目は3歳以上1000万下の横手特別(福島10R)。降級初戦のルールソヴァールらが上位人気グループを形成しそうです。

 3レース目は2歳GIIIの函館2歳S(函館11R)。土曜16時の時点ではモンドキャンノの人気が抜けており、ドゥモワゼル、レヴァンテライオンが続いていました。

 4レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走の中京記念(中京11R)。こちらは土曜16時の時点だとダッシングブレイズ、トウショウドラフタらに支持が集まっています。

 5レース目は3歳以上オープンの福島テレビOP(福島11R)。比較の難しいメンバー構成ですが、重賞ウイナーのウインフルブルーム、ココロノアイ、ショウナンアデラあたりが上位人気に推されるんじゃないでしょうか。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年07月24日版]

1位 福島10R 10.ルールソヴァール
2位 中京11R 8.ダッシングブレイズ
3位 中京10R 15.ハラペーニョペパー
4位 福島11R 6.インパルスヒーロー
5位 函館11R 6.モンドキャンノ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 函館11R 15.ガーシュウィン
7位 函館11R 4.メローブリーズ
8位 福島11R 5.ココロノアイ
9位 中京10R 4.ツーエムマイスター
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 中京11R 6.トウショウドラフタ
11位 福島10R 7.タマノブリュネット
12位 函館11R 14.ドゥモワゼル
13位 福島11R 9.マイネルディーン
14位 中京10R 7.アナザーバージョン
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 中京11R 11.ダノンリバティ
16位 福島10R 1.インザバブル
17位 函館11R 16.ラーナアズーラ
18位 福島11R 2.ショウナンアデラ
19位 福島11R 7.ウインフルブルーム
20位 中京10R 2.プレスティージオ
21位 中京10R 9.レッドサバス
【以上すべての馬を買うと1125点買い】

22位 中京11R 12.ケントオー
23位 中京11R 15.タガノエスプレッソ
24位 中京11R 3.スマートオリオン
25位 福島10R 15.メイプルレインボー
26位 福島10R 6.ベルウッドケルン
【以上すべての馬を買うと3750点買い】

 3レース目の函館2歳S(函館11R)は勝ち上がったレースの内容に注目したい一戦。「“JRA、かつ芝、かつ4コーナー通過順が5番手以内、かつ上がり3ハロンタイムが出走メンバー中1位だったレース”において優勝経験のない馬」は2011年以降[0-1-2-43]と勝ち切れていません。今年の出走メンバーを見ると、この条件をクリアしているのはガーシュウィン、ドゥモワゼル、メローブリーズ、モンドキャンノ、ラーナアズーラの5頭。注目を集めているモンドキャンノだけでなく、好枠を活かせそうなメローブリーズ、鞍上のコース適性が高いガーシュウィンあたりも押さえておきたいところです。

 5レース目の福島テレビOP(福島11R)は年明け以降の実績がポイント。現在の施行時期に移った2013年以降は「“同年、かつJRAの重賞かオープン特別”において7着以内となった経験のない馬」が[0-0-0-21]と苦戦していました。状態面に不安の残るウインフルブルームやショウナンアデラよりも、今年に入ってから好走しているインパルスヒーローやココロノアイを重視すべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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