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注目の「SUMMER WIN5」初回はアイビスSDを絞りたい

  • 2016年07月30日(土) 20時00分


 当コラムをご覧いただいている皆さんであれば既にご存じかと思いますが、今週からは「SUMMER WIN5」がスタート。明日7月31日から9月4日まで(計6回)のWIN5はこれまでと異なるレース設定で、1〜3レース目が各場のメインレース、4レース目が小倉の最終競走、5レース目が新潟の最終競走です。

 なお、この間にWIN5対象レースとなる小倉ならびに新潟の最終競走(計12レース)は、現在のところすべて3歳以上500万下のレースとなっています。また、8月7日の筑紫特別(小倉12R)と9月4日の雷光特別(新潟12R)を除く10レースは、これまでにWIN5対象レースとなったことがない平場。買い目作りにおいて重要なポイントと言える終盤が比較的馴染みの薄い馬たちによるレースとなるわけで、ここをどう構えるかが明暗を分けることになるでしょう。

 明日7月31日のWIN5は総出走頭数が65頭、総組み合わせ数が34万2225通り(土曜16時現在)とかなり少なめ。“未知の世界”である4〜5レース目の出走頭数が多いので、手頃な出走頭数となった各場のメインレース=1〜3レース目をできるだけ絞った方がいいかもしれません。

◆アイビスSDで信頼できそうなのはベルカントのみ!?

 1レース目は3歳以上GIIIのクイーンS(札幌11R)。土曜16時の時点ではウインプリメーラ、シャルール、リラヴァティ、ロッテンマイヤーあたりが上位人気グループを形成していました。

 2レース目は3歳以上1600万下の佐世保S(小倉11R)。実績上位のドラゴンストリート、ハッシュ、マルヨバクシンらが注目を集めるのではないかと思います。

 3レース目は3歳以上GIIIのアイビスSD(新潟11R)。こちらは土曜16時の時点だとネロ、プリンセスムーン、ベルカントの3頭が人気の中心です。

 4レース目は小倉12R(3歳以上500万下・芝1800m)。比較の難しいメンバー構成で、支持は割れるかもしれません。

 5レース目は新潟12R(3歳以上500万下・ダ1800m)。こちらも混戦模様ですが、降級初戦のキールコネクションらが人気を集めるでしょう。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年07月31日版]

1位 新潟11R 4.ベルカント
2位 小倉11R 6.ドラゴンストリート
3位 札幌11R 12.メイショウスザンナ
4位 新潟12R 15.ジュンザワールド
5位 小倉12R 1.ジュヒョウ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 小倉12R 7.ダノンプレシャス
7位 新潟12R 6.グラスアクト
8位 札幌11R 13.リラヴァティ
9位 小倉11R 5.マルヨバクシン
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 新潟11R 13.ネロ
11位 小倉12R 14.ヴィンテージローズ
12位 新潟12R 13.クワッドアクセル
13位 新潟12R 3.キールコネクション
14位 札幌11R 6.ウインプリメーラ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 小倉11R 1.ハッシュ
16位 新潟11R 6.プリンセスムーン
17位 小倉12R 12.ヤマニンエルフィン
18位 小倉12R 4.ロードキング
19位 小倉12R 2.センショウレイナ
20位 新潟12R 8.タニガワ
21位 札幌11R 9.ノットフォーマル
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 札幌11R 8.ロッテンマイヤー
23位 札幌11R 4.レッドリヴェール
24位 小倉11R 3.プレイズエターナル
25位 新潟11R 12.アースソニック
26位 新潟11R 11.アットウィル
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 3レース目のアイビスSD(新潟11R)は臨戦過程や馬齢に注目したい一戦。「前走が出走取消だった馬」を除くと、「前走の条件が“JRAならびに海外の重賞”以外」だった馬は2012年以降[0-2-1-32]と苦戦していました。なお、このうち「馬齢が6歳以上だった馬」は2012年以降[0-0-0-23]と好走例すらありません。さらに「前走の条件が“JRAのレース”だった馬」のうち、「前走の馬体重が470kg未満だった馬」は2012年以降[0-0-0-19]。前走好走馬の大半が何かしらの不安を抱えている分、昨年の優勝馬でもあるベルカントを素直に重視すべきだと思います。

 1レース目のクイーンS(札幌11R)は、2010年以降に限ると「“JRAのGI”において5着以内となった経験のない馬」が[0-2-3-35]。人気薄だった馬を含め、連対馬の大半はGIで善戦経験があった馬です。今年のメンバー構成なら、2012年の桜花賞で5着となったメイショウスザンナ、2015年のエリザベス女王杯で1着馬から0.4秒差(9着)と健闘したリラヴァティを高く評価すべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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