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レパードSは実績上位の2頭を素直に中心視したい

  • 2016年08月06日(土) 20時00分


 各場のメインレースが1〜3レース目、小倉と新潟の最終競走が4〜5レース目となる「SUMMER WIN5」の初回だった前回7月31日は、いきなり1287万2270円の高額配当決着となりました。4レース目の小倉12Rを制したのは通算25戦0勝だった5歳牝馬のヤマニンエルフィン(単勝6番人気)、5レース目の新潟12Rを勝ったのは丸2年以上に渡って22連敗中だったサマーラヴ(同7番人気)。史上初めてWIN5対象レースに指定された平場の2鞍が波乱の決着となり、「SUMMER WIN5」特有の難しさを痛感した方が多いんじゃないでしょうか。

 ちなみに、発売金額は6億6200万2900円で、直前の7月24日(6億2717万9300円)と比べても遜色のない水準。極端に上下するようであれば何らかの対策を行うべきだろうと考えていましたが、大きく方針を変えなければならないほどの影響はなさそうです。

 明日8月7日のWIN5は総出走頭数が64頭、総組み合わせ数が32万7600通り(土曜16時現在)。前回7月31日と同じくかなり少なめなので、低額配当の決着となる可能性もそれなりに高いと見ておいた方がいいと思います。

◆近年のUHB賞は前走好走馬が圧倒的に優勢

 1レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走のUHB賞(札幌11R)。重賞で善戦してきたオメガヴェンデッタ、2歳時に重賞を制しているクリスマスらが上位人気グループを形成するでしょう。

 2レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走の小倉記念(小倉11R)。土曜16時の時点ではアングライフェン、サトノラーゼン、ダコールあたりに支持が集まっていました。

 3レース目は3歳GIIIのレパードS(新潟11R)。こちらは土曜16時の時点だとグレンツェント、ケイティブレイブの2頭が人気です。

 4レース目は3歳以上500万下の筑紫特別(小倉12R)。降級初戦のウォーターラボらが注目を集めるのではないかと思います。

 5レース目は新潟12R(3歳以上500万下・ダ1200m)。比較の難しいメンバー構成ですが、人気の中心は前走が好内容だったクリムゾンバローズ、タイセイプレシャスあたりでしょう。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年08月07日版]

1位 小倉12R 2.ウォーターラボ
2位 新潟11R 6.グレンツェント
3位 小倉11R 4.アングライフェン
4位 札幌11R 3.クリスマス
5位 新潟12R 6.クリムゾンバローズ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 新潟12R 1.シゲルサケガシラ
7位 新潟12R 4.エビスリアン
8位 札幌11R 7.セカンドテーブル
9位 小倉11R 5.ベルーフ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 新潟11R 5.ケイティブレイブ
11位 小倉12R 7.ケイアイヴァーゲ
12位 新潟12R 8.タイセイプレシャス
13位 札幌11R 11.オメガヴェンデッタ
14位 小倉11R 1.サトノラーゼン
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 新潟11R 7.ピットボス
16位 小倉12R 9.メイショウラバンド
17位 新潟12R 7.イザ
18位 新潟12R 13.チェイスダウン
19位 札幌11R 10.オデュッセウス
20位 札幌11R 13.ローレルベローチェ
21位 小倉11R 11.ダコール
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 小倉11R 10.ウインリバティ
23位 新潟11R 2.ネクストムーブ
24位 新潟11R 12.マイネルバサラ
25位 小倉12R 10.フェザリータッチ
26位 小倉12R 6.サカジロテンオー
【以上すべての馬を買うと3750点買い】

 1レース目のUHB賞(札幌11R)は前走好走馬を重視したい一戦。現在の施行時期に移った2012年以降の傾向を見ると、「前走の着順が3着以下だった馬」は[0-2-3-32]と勝ち切れていません。前走を勝ち切っているクリスマス、セカンドテーブルの2頭が有力候補と考えて良さそうです。

 3レース目のレパードS(新潟11R)は、GIIIに格付けされた2011年以前を含め、単勝3番人気以下の馬が一度も優勝を果たしていないレース。好走馬の大半は明らかに実績上位だった馬であり、「“同年3月以降、かつJRA、かつ1000万下から上のクラスのレース”において3着以内となった経験のない馬」は2009年以降[0-1-2-55]と苦戦していました。また「前走のレースが“ジャパンダートダービー”ではなかった馬」のうち、「前走の着順が4着以下」だった馬も2009年以降[1-1-0-34]といまひとつ。今年のメンバー構成なら、重賞で善戦してきたグレンツェント、ケイティブレイブの2頭を素直に信頼すべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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