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両重賞を絞って波乱続きの最終競走に備える

  • 2016年08月13日(土) 20時00分


 前回8月7日のWIN5は3810万9710円の高額配当決着。4レース目の筑紫特別(小倉12R)を制したのは平地競走未勝利だったスカイパッション(単勝オッズ71.3倍)、5レース目の新潟12Rを制したのは長期休養明け、かつ昇級初戦だったクリムゾンバローズ(単勝オッズ3.6倍)でした。

 先週の当コラムでも触れましたが、前々回の7月31日も、4レース目の小倉12Rを制したのが通算25戦0勝だったヤマニンエルフィン(単勝オッズ12.4倍)、5レース目の新潟12Rを制したのが22連敗中だったサマーラヴ(単勝オッズ15.3倍)。「SUMMER WIN5」の開始に伴ってWIN5対象レースとなった小倉ならびに新潟の最終競走は、現在のところ4レースともやや狙いづらい印象の馬が優勝を果たしています。そのうち順当な決着も増えてくると思いますが、やはり可能ならば各場のメイン競走である1〜3レース目を絞り、余裕をもって4〜5レース目の予想に臨むべきなのかもしれません。

 明日8月14日のWIN5は総出走頭数が75頭、総組み合わせ数が68万4288通り(土曜16時現在)。4〜5レース目や関屋記念(新潟11R)が“フルゲート”になったこともあり、ここ2回以上に難解な印象です。

◆エルムSはモンドクラッセを素直に信頼したい

 1レース目は3歳以上GIIIのエルムS(札幌11R)。土曜16時の時点ではモンドクラッセの人気がやや抜けており、クリノスターオー、ジェベルムーサ、ロワジャルダンあたりが続いていました。

 2レース目は3歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の博多S(小倉11R)。重賞で連対経験のあるバンドワゴンらが注目を集めるでしょう。

 3レース目は3歳以上GIIIの関屋記念(新潟11R)。こちらは土曜16時の時点だとピークトラム、マジックタイム、ヤングマンパワー、ロサギガンティアの4頭が上位人気グループを形成しています。

 4レース目は小倉12R(3歳以上500万下・ダ1700m)。比較の難しいメンバー構成で、支持は割れるかもしれません。

 5レース目は新潟12R(3歳以上500万下・芝1000m直)。前走で2着に好走しているロードインスパイア、ワラッチャオあたりに人気が集まりそうです。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年08月14日版]

1位 札幌11R 11.モンドクラッセ
2位 新潟11R 11.ロサギガンティア
3位 小倉11R 6.バンドワゴン
4位 新潟12R 8.コウユーココロザシ
5位 小倉12R 3.コスモピーコック
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 小倉12R 15.ボクノナオミ
7位 小倉12R 7.ガロファノ
8位 新潟12R 6.シゲルカゼノボン
9位 新潟12R 14.ロードインスパイア
10位 小倉11R 2.メイショウコルノ
【以上すべての馬を買うと18点買い】

11位 新潟11R 7.マジックタイム
12位 札幌11R 10.ショウナンアポロン
13位 小倉12R 12.ベルクリア
14位 新潟12R 3.ミキノドラマー
【以上すべての馬を買うと128点買い】

15位 小倉11R 1.キングストーン
16位 新潟11R 17.ヤングマンパワー
17位 札幌11R 12.クリノスターオー
18位 小倉12R 5.ジャーマンアイリス
19位 新潟12R 10.ワラッチャオ
20位 小倉11R 7.ベルラップ
21位 小倉11R 8.アスカビレン
【以上すべての馬を買うと1125点買い】

22位 小倉11R 9.アカネイロ
23位 新潟11R 2.クラリティスカイ
24位 新潟11R 4.ピークトラム
25位 札幌11R 3.ジェベルムーサ
26位 札幌11R 9.ブライトライン
【以上すべての馬を買うと3750点買い】

 1レース目のエルムS(札幌11R)は距離適性を重視したい一戦。「馬齢が5歳以上だった馬」に限ると、「“JRA、かつダ1600〜1700mの重賞ならびにオープン特別”において連対経験のない馬」は2012年以降[0-0-0-28]と苦戦していました。なお「前走の着順が2着以内だった馬」は2012年以降[4-2-4-12]と安定しています。注目は三浦皇成騎手とモンドクラッセのコンビ。前走が好内容でしたし、札幌ダ1700mではこれまでのところ3戦3勝とまったく崩れていません。

 3レース目の関屋記念(新潟11R)はビッグレースでの善戦経験がポイント。「“JRAのGI”において6着以内となった経験のない馬」は2012年以降[0-1-1-37]なので評価を下げるべきでしょう。なお「“同年、かつJRAの重賞”において4着以内となった経験のない馬」は2012年以降[0-0-2-31]ですが、「“同年の中京記念”において6着以内となった経験のある馬」は2012年以降[0-0-0-14]と人気を裏切りがちです。今年のメンバー構成なら、マジックタイム、ロサギガンティアの2頭を中心視すべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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