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ベルカントとモーリス、一頭勝負により相応しいのは?

  • 2016年08月20日(土) 20時00分


 7月31日(1287万2270円)、8月7日(3810万9710円)に続き、「SUMMER WIN5」としては第3回目の前回8月14日も1056万0010円の高額配当が飛び出しました。各場のメイン競走である1〜3レース目もそれなりに荒れていますが、前回の当コラムで触れた通り、難解な決着が続いているのは新たにWIN5対象となった4〜5レース目。8月14日は5レース目の新潟12Rを制したのが17連敗中だったウエスタンユーノーでしたし、4レース目の小倉12Rを制したのもJRAのレースに限れば14連敗中だったコスモピーコックです。確率の問題とはいえ、今後も意外な伏兵の一発を警戒しておいた方がいいのかもしれません。

 明日8月21日のWIN5は総出走頭数が77頭、総組み合わせ数が84万8640通り(土曜16時現在)で、いずれも「SUMMER WIN5」としては過去最多。もっとも、重賞の2鞍に断然人気となりそうな馬がそれぞれおり、買い目を絞り込みやすいと感じていらっしゃる方が多いんじゃないでしょうか。実際、明日の4〜5レース目も一筋縄ではいかない決着となるようなら、1レース目の北九州記念(小倉11R)や3レース目の札幌記念(札幌11R)をどんな形で通過するかが勝負の分かれ目になると思います。

◆両重賞とも近年は好走馬の特徴が偏っている

 1レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走の北九州記念(小倉11R)。土曜16時の時点ではベルカントの人気が抜けており、オウノミチ、ラヴァーズポイントらが続いていました。

 2レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走のNST賞(新潟11R)。比較の難しいメンバー構成で、支持は割れるでしょう。

 3レース目は3歳以上GIIの札幌記念(札幌11R)。こちらは土曜16時の時点だとモーリスに支持が集まっており、2番手にヌーヴォレコルトが、3番手にヤマカツエース、レインボーラインが続く構図です。

 4レース目は小倉12R(3歳以上500万下・ダ1700m)。実績上位のイェドプリオル、エイシンナセルらが上位人気グループを形成すると思います。

 5レース目は新潟12R(3歳以上500万下・芝1000m直)。前走で大敗を喫してしまった馬が多く、こちらも人気は割れるかもしれません。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年08月21日版]

1位 小倉11R 5.ベルカント
2位 小倉12R 13.エイシンナセル
3位 札幌11R 7.ヤマカツエース
4位 新潟11R 7.ゴーイングパワー
5位 新潟12R 9.メランコリア
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 新潟12R 3.シゲルカゼノボン
7位 新潟12R 15.カシノリノ
8位 新潟11R 4.ワディ
9位 新潟11R 8.ダッシャーワン
10位 札幌11R 15.モーリス
【以上すべての馬を買うと18点買い】

11位 小倉12R 5.ニホンピロサンダー
12位 小倉11R 12.ジャストドゥイング
13位 新潟12R 11.プリンセスオーラ
14位 新潟11R 11.カジキ
【以上すべての馬を買うと128点買い】

15位 札幌11R 2.レインボーライン
16位 小倉12R 3.イェドプリオル
17位 小倉11R 8.オウノミチ
18位 新潟12R 8.スペチアーレ
19位 新潟12R 12.オルティラアスール
20位 新潟11R 1.エイシンローリン
21位 新潟11R 6.トキノゲンジ
22位 札幌11R 9.ヒットザターゲット
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 札幌11R 3.ハギノハイブリッド
24位 小倉12R 4.セングウ
25位 小倉12R 10.ソリティール
26位 小倉11R 10.フルールシチー
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 1レース目の北九州記念(小倉11R)は若い馬を重視したい一戦。「馬齢が6歳以上だった馬」は2011年以降[0-0-1-29]と苦戦していました。また「前走がサマースプリントシリーズ対象レースだった馬」のうち、「前走の着順が5着以下だった馬」は2011年以降[0-0-1-28]。大敗直後の馬は評価を下げるべきだと思います。これならM.デムーロ騎手とベルカントのコンビを素直に信頼したいところ。前出の条件をクリアした馬は他にもいますが、優勝を果たした昨年よりもメンバー構成に恵まれた印象です。

 3レース目の札幌記念(札幌11R)は近走成績を素直に評価したいレース。「“同年、かつJRAの重賞”において3着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-0-0-19]、「前走の着順が4着以下だった馬」は2013年以降[0-0-1-22]と、それぞれ連対例がありません。なお「“ローカル場の重賞”において連対経験のない馬」も2013年以降[0-0-1-25]と不振。モーリスはこの条件をクリアしていないので、ローカル場の重賞に実績があるヤマカツエースも押さえておくべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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