---

　前回9月11日のWIN5は、3レース目のながつきS(中山10R)で単勝オッズ37.4倍(10番人気)のシャトーウインドが優勝を果たしたものの、残る4レースはすべて単勝1番人気馬が勝利。最終的な配当は32万6280円でした。決して簡単な決着ではありませんが、「ながつきSだけを手広く押さえる」という作戦で的中させた方は少なくないと思います。

　なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約15万円で、実際の配当はこの2倍以上。以前から当コラムや私の著作で指摘しているように、「人気馬ばかりの組番」「人気薄ばかりの組番」を買ってしまうプレイヤーが多いこともあって、前回のような形の決着だと妙味ある(≒理論値よりも高い)配当になりがちです。WIN5の発売開始から5年以上が経過しているにもかかわらず、こうした投票傾向にさほど変化がないのは興味深いところ。今後も常に意識しておくべき“セオリー”のひとつと言えるでしょう。

　明日9月18日のWIN5は総出走頭数が68頭、総組み合わせ数が44万3520通り(土曜16時現在)。前回ほどではないものの、出走頭数自体はやや少なめですし、断然の人気を集めそうな馬もいますから、極端な高額配当で決着する可能性は低いかもしれません。

◆ローズSは無理に捻らなくていい

　1レース目は3歳以上1000万下の浦安特別(中山9R)。前走で2着に好走したヨンカーらが上位人気グループを形成すると思います。

　2レース目は3歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の仲秋S(阪神10R)。実績上位のヴェルステルキング、ブラヴィッシモあたりに注目が集まりそうです。

　3レース目は3歳以上1600万下のレインボーS(中山10R)。2連勝中のカルヴァリオ、休養明け2戦目のマローブルーらが上位人気に推されるでしょう。

　4レース目は3歳GIIのローズS(阪神11R)。土曜16時の時点ではシンハライトの人気が抜けており、ジュエラーが続いていました。

　5レース目は3歳GIIのセントライト記念(中山11R)。こちらは土曜16時の時点だとディーマジェスティが断然の人気で、ゼーヴィントが続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年09月18日版]

1位 阪神10R 10.ヴェルステルキング
2位 中山9R 2.ヨンカー
3位 阪神11R 7.シンハライト
4位 中山10R 5.カルヴァリオ
5位 中山11R 1.メートルダール
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山11R 3.プロフェット
7位 中山11R 12.ステイパーシスト
8位 中山11R 4.ディーマジェスティ
9位 中山10R 7.シンボリジャズ
10位 中山10R 3.マイネルジェイド
【以上すべての馬を買うと12点買い】

11位 阪神11R 6.ジュエラー
12位 中山9R 8.オーマイガイ
13位 阪神10R 1.ブラヴィッシモ
14位 中山11R 9.プロディガルサン
【以上すべての馬を買うと120点買い】

15位 中山10R 13.ハッピーモーメント
16位 阪神11R 4.アットザシーサイド
17位 中山9R 5.カネータ
18位 阪神10R 11.ムーンクレスト
19位 中山11R 5.マウントロブソン
20位 中山11R 10.ゼーヴィント
21位 中山10R 11.マローブルー
22位 阪神11R 15.ラベンダーヴァレイ
【以上すべての馬を買うと1260点買い】

23位 中山9R 15.ヨシオ
24位 中山9R 11.カネノイロ
25位 中山9R 1.タイセイラルーナ
26位 阪神10R 9.セウアズール
【以上すべての馬を買うと3360点買い】

　4レース目のローズS(阪神11R)は前走好走馬が強いレース。2012年以降に限ると「前走の着順が5着以下だった馬」は[0-0-0-26]です。たとえ前走がオークスであっても、大敗からの一変は期待できません。また「前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬」も2012年以降[0-0-0-11]。これなら、ジュエラーとシンハライトを素直に中心視すべきでしょう。

　波乱を期待できそうなのは5レース目のセントライト記念(中山11R)。2011年以降は「父にディープインパクトを持つ馬」が[0-1-1-18]と苦戦しています。さらに「“JRA、かつ新馬、未勝利のレース”における出走数が3戦以上だった馬」も[1-1-0-22]といまひとつ。休養明けで臨む実績馬が多いこともあり、勝ち上がりに時間がかかった馬、すなわち仕上がりがあまり早くないタイプの馬は人気を裏切りがちでした。今年はゼーヴィント、ディーマジェスティ、マウントロブソンといった上位人気馬が前出の2条件に引っ掛かるので、ステイパーシスト、プロフェット、メートルダールあたりに期待したいところです。