スマートフォン版へ

神戸新聞杯で積極的に狙えるのはサトノダイヤモンドだけ

  • 2016年09月24日(土) 20時00分


 前回9月18日のWIN5は72万9040円の配当で決着。1レース目の浦安特別(中山9R)を単勝オッズ77.9倍(13番人気)のキープレイヤーが、3レース目のレインボーS(中山10R)を単勝オッズ17.4倍(5番人気)のシャドウパーティーが制したものの、残る3レースをすべて単勝1番人気馬が勝ったこともあって、それほど高い配当にはなりませんでした。なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約163万円で、実際の金額はこの半分未満。妙味ある配当になりがちなパターンの決着だったのですが、重賞の2鞍に断然人気馬がいた(そして勝った)ため、前回に限っては1〜3レース目を手広く構える作戦で的中させた方が多かったのでしょう。実際、発売金額も4週ぶりに6億円を超えましたから、結構な人数が「今週はチャンスだ」と考えて参戦したのだと思います。

 明日9月25日のWIN5は総出走頭数が64頭、総組み合わせ数が29万9520通り(土曜16時現在)とかなり少なめ。また「重賞の2鞍に断然人気馬がいる」という構図は前回9月18日とほぼ同じです。神戸新聞杯(阪神11R)やオールカマー(中山11R)が堅く収まるようなら、1〜3レース目で多少の波乱が起きても極端な高額配当にはならないかもしれません。

◆オールカマーも伏兵が台頭する可能性は低そう

 1レース目は2歳オープンの芙蓉S(中山9R)。少頭数ながらも比較の難しいメンバー構成で、支持が割れる可能性もあるんじゃないでしょうか。

 2レース目は3歳以上1600万下、ハンデキャップ競走のムーンライトH(阪神10R)。実績上位のシホウ、シャドウダンサー、マキシマムドパリらが上位人気グループを形成すると思います。

 3レース目は3歳以上1000万下の外房特別(中山10R)。3歳のスターオブペルシャ、前走で好走したタガノカムイ、ブランドベルグあたりが注目を集めそうです。

 4レース目は3歳GIIの神戸新聞杯(阪神11R)。土曜16時の時点ではサトノダイヤモンドの人気が抜けており、エアスピネルが続いていました。

 5レース目は3歳以上GIIのオールカマー(中山11R)。こちらは土曜16時の時点だとゴールドアクターが人気の中心で、マリアライトが続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年09月25日版]

1位 阪神11R 14.サトノダイヤモンド
2位 中山11R 6.ゴールドアクター
3位 中山9R 4.サトノクロノス
4位 阪神10R 3.マキシマムドパリ
5位 中山10R 7.タガノカムイ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山10R 6.ナムラバイオレット
7位 中山10R 11.ストリートキャップ
8位 中山10R 3.オルレアンローズ
9位 阪神10R 13.ティーエスネオ
10位 阪神10R 5.プリメラアスール
【以上すべての馬を買うと12点買い】

11位 阪神10R 8.グランアルマダ
12位 中山9R 5.レジェンドセラー
13位 中山11R 7.マリアライト
14位 阪神11R 12.レッドエルディスト
【以上すべての馬を買うと128点買い】

15位 中山10R 10.メイショウメイゲツ
16位 阪神10R 10.シホウ
17位 中山9R 7.エトルディーニュ
18位 中山11R 1.サトノノブレス
19位 阪神11R 7.エアスピネル
20位 中山10R 14.ブランドベルグ
21位 阪神10R 9.シャドウダンサー
22位 中山9R 3.キングズラッシュ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 中山9R 1.ショワドゥロワ
24位 中山11R 11.ワンアンドオンリー
25位 阪神11R 11.アグネスフォルテ
26位 阪神11R 6.マイネルラフレシア
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目の神戸新聞杯(阪神11R)はここ半年の戦績を素直に評価したい一戦。「“同年4月以降、かつJRA、かつ1600万下から上のクラスのレース”において連対経験がない馬」は2010年以降[0-2-4-62]と勝ち切れていません。また「“中山芝か中京芝か阪神芝、かつ2000m以下のレース”において優勝経験がない馬」も2010年以降[0-1-1-44]。今回よりやや短い距離、かつゴール前の直線に急坂があるコースへの適性を重視すべきでしょう。この2条件を両方ともクリアしているのはサトノダイヤモンドだけ。無理に逆らう必要はなさそうです。

 5レース目のオールカマー(中山11R)はキャリアが浅い馬を重視したいレース。「出走数が26戦以上だった馬」は2011年以降[0-0-0-31]と苦戦していました。なお「前走が“JRAのGI”だった馬」は2011年以降[3-3-1-4]と安定しています。これらの条件をクリアしているのはゴールドアクター、マリアライト、ワンアンドオンリーの3頭。ただ、マリアライトは休養明けのレースをやや苦手としていますし、ワンアンドオンリーも大敗が続いてしまっているので、絞り込むならゴールドアクターを優先するべきでしょう。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング