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「馬名として登録されたことがない新幹線の愛称は?」の答えを発表します!

  • 2018年05月12日(土) 12時00分


◆なんと調べなおしてみたところ…

「今、各地で走っている新幹線列車の中で、これまで馬名として登録されたことがない(JBISサーチでも優駿達の蹄跡でも出てこない)愛称は何でしょう?」。先週の当コラムで、こんな問題を出しました。

「その答えは来週に」と書いたので、ここ1週間、必至に答えを探そうとした方がいらっしゃったかもしれません。

 そういう方々には、まずもってお詫びします。実は、正解を書くにあたり、改めて2つのデータベースを調べ直してみたところ、先週は見落としていた(正確に言うと、なぜか検索に引っ掛からなかった)馬のデータが見つかっちゃったのです。

 その結果、今、走っている新幹線列車の愛称は、すべて登録馬名として使われていて(ただし、Maxとき、Maxたにがわを除く)、それらの名前が付けられた馬のうちの少なくとも1頭は競走馬として国内のレースでデビューしていたことがわかりました。

 今回の検索結果は以下のとおりです。

ノゾミ=4頭。14年生まれの馬は現役。5月9日の大井7Rで3着(16戦0勝)。
ヒカリ=3頭。01年生まれは地方で23戦1勝。
コダマ=1頭。60年の皐月賞+ダービー馬。
ミズホ=3頭。67年生まれは中央9戦2勝。種牡馬として中央特別勝ち馬を輩出。
サクラ=2頭。05年生まれは佐賀で1勝。
ツバメ=3頭。67年生まれが中央23戦4勝。
ハヤブサ=全4頭が競走馬デビュー。09年生まれが中央24戦3勝(地方1戦0勝)。
ハヤテ=全4頭がデビュー。14年生まれは愛知で現役。5月2日の名古屋12Rで3着(16戦2勝)。
ヤマビコ=6頭。04年生まれは中央19戦3勝。
ナスノ=1頭。1924年生まれ。29(昭和4)年、横浜の帝室御賞典に優勝。24戦して16勝を挙げた戦前の名馬。
ツバサ=全5頭がデビュー。05年生まれは07年11月4日の東京芝2000メートル新馬戦に勝ち、1戦1勝で登録抹消。
コマチ=3頭。04年生まれは中央17戦未勝利で地方転出。笠松、名古屋で2勝。
トキ=全2頭がデビュー。69年生まれは中央34戦4勝。73年の東京障害特別優勝馬。
タニガワ=1頭。13年生まれは現役。4月28日の東京8Rで15着(24戦2勝)。
アサマ=全2頭がデビュー。12年生まれは中央22戦1勝。
カガヤキ=全3頭がデビュー。69年生まれが中央・地方通算76戦10勝、89年生まれは中央18戦2勝。96年生まれは金沢で65戦7勝。
ハクタカ=全3頭がデビュー。48年生まれは中央24戦3勝(クインミンテンという名前で走った可能性あり)。50年の阪神2歳S5着。
ツルギ=全3頭がデビュー。00年生まれは大井で55戦3勝。

 ほかにシンカンセン(未出走)やノゾミエクスプレス(地方5戦0勝)、ヒカリエクスプレス(2頭。78年生まれは地方16戦5勝)という馬も発見! なかなか楽しい“調査”でした!!

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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