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JBCクラシックは実績や脚質がポイント

  • 2018年11月03日(土) 20時00分
 JBCデイの明日11月4日は、WIN5も変則的なレース設定。対象はJBC3競走にみちのくS(福島11R)、アルゼンチン共和国杯(東京11R)を加えた5レースとなっております。なお、総出走頭数は76頭、総組み合わせ数は78万6432通り(土曜16時現在)。総組み合わせ数が60万通りを超えたのは今年7月22日(98万3040通り)以来で、高額配当決着も十分に期待できそうな水準です。

 1レース目は3歳以上GIのJBCスプリント(京都10R)。土曜16時の時点ではマテラスカイに支持が集まっており、モーニン、レッツゴードンキらが続いていました。

 2レース目は3歳以上1600万下のみちのくS(福島11R)。実績上位のアマルフィコースト、カルヴァリオあたりが注目を集めるでしょう。

 3レース目は3歳以上GII、ハンデキャップ競走のアルゼンチン共和国杯(東京11R)。こちらは土曜16時の時点だとムイトオブリガードが人気の中心で、パフォーマプロミス、ルックトゥワイスらが続いています。

 4レース目は3歳以上GIのJBCクラシック(京都11R)。支持が集まっているのはシリウスSを経由してきたオメガパフューム、サンライズソア、実績上位のケイティブレイブあたりです。

 5レース目は3歳以上GIのJBCレディスクラシック(京都12R)。クイーンマンボやラビットランが人気を集めているものの、雰囲気的には混戦模様で、手広く構えようと考えているプレイヤーが多いかもしれません。

JBCスプリントは“東京盃組”が圧倒的に強い


 重賞競走が4レースもありますので、さっそく展望していきましょう。

 1レース目のJBCスプリント(京都10R)は臨戦過程がポイント。「“同年の東京盃”における着順が4着以内だった馬」は2010年以降[6-4-3-10]と安定していました。なお「前走の単勝人気順が4番人気以下だった馬」は2010年以降[0-3-2-61]と勝ち切れていないので、やや評価を下げた方が良さそう。今年の施行条件やメンバー構成なら、コース適性が高いマテラスカイを素直に重視すべきだと思います。

 3レース目のアルゼンチン共和国杯(東京11R)はキャリアの浅い馬に注目したい一戦。2010年以降の優勝馬8頭中7頭は「出走数が15戦以内だった馬」ですし、該当馬は2013年以降も[4-0-4-5]です。ただし「前走の馬体重が480kg未満だった馬」は2013年以降[2-1-0-31]、「前走の条件が“JRA、かつGIのレース”以外、かつ前走の着順が5着以下だった馬」は2013年以降[1-1-1-47]と、それぞれあまり信頼できません。無理に絞る必要はないと思いますが、特に不安要素の見当たらないムイトオブリガードは高く評価すべきでしょう。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年11月04日版]

1位 京都11R 8.ケイティブレイブ
2位 京都10R 5.マテラスカイ
3位 東京11R 7.ムイトオブリガード
4位 福島11R 5.アマルフィコースト
5位 京都12R 10.プリンシアコメータ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都12R 12.ブランシェクール
7位 京都12R 9.サルサディオーネ
8位 京都12R 2.フォンターナリーリ
9位 福島11R 11.ラフィングマッチ
10位 福島11R 1.ショウナンアエラ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

11位 福島11R 13.カイザーメランジェ
12位 東京11R 6.パフォーマプロミス
13位 京都10R 4.キタサンミカヅキ
14位 京都11R 7.サウンドトゥルー
【以上すべての馬を買うと128点買い】

15位 京都12R 3.クイーンマンボ
16位 福島11R 9.カルヴァリオ
17位 東京11R 8.ルックトゥワイス
18位 京都10R 13.レッツゴードンキ
19位 京都11R 4.サンライズソア
20位 京都12R 16.アンジュデジール
21位 福島11R 16.ファミーユボヌール
22位 東京11R 2.ノーブルマーズ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京11R 9.アルバート
24位 京都10R 6.グレイスフルリープ
25位 京都10R 1.ネロ
26位 京都11R 12.アポロケンタッキー
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目のJBCクラシック(京都11R)は実績馬を重視したいレース。「“同年の日本テレビ盃”における着順が3着以内だった馬」は2011年以降[4-4-2-4]、「“同年の帝王賞”における着順が4着以内だった馬」は2011年以降[4-4-3-9]と、いずれも安定していました。また「前走の4コーナー通過順が5番手以下だった馬」は2011年以降[0-0-2-43]なので、先行力が高い馬やマクる脚のある馬に注目したいところ。今年はケイティブレイブが頭ひとつ抜けた存在だと思います。

 5レース目のJBCレディスクラシック(京都12R)は前哨戦の結果を素直に評価した方が良さそう。過去の優勝馬全7頭は、すべて「“同年のレディスプレリュード”における着順が4着以内だった馬」です。なお、2013年以降の優勝馬5頭中4頭は「前走の馬体重が500kg以上だった馬」。一方「前走の馬体重が460kg未満だった馬」は2013年以降[0-0-0-20]と上位争いに食い込めていません。馬格のあるサルサディオーネ、フォンターナリーリ、レディスプレリュードで好走したブランシェクール、プリンシアコメータあたりを押さえておくべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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