スマートフォン版へ

年が改まったのだから、東西の金杯で運だめし

  • 2019年01月05日(土) 12時00分

笑顔で人と交わり、福を呼び込む


 笑う門には福来る、だから日々を笑顔で過ごそうと言っても、良い時もあれば悪い時もあるから難しい。

 ならば、こう考えてはどうだろう。この笑顔が、また誰かを笑顔にしていると思えば、自然とみんながにこやかに微笑むことができるのではないかと。この思い込みが、やがて福を呼ぶ。

 正月は人が往き来してむつまじくするから睦月と言うそうだが、この時こそ笑顔で人と交わり、その福を呼び込むというのはどうだろう。年が改まったのだから、縁起を担いでみたくもなる。

 東西の金杯は、そんな思いで運だめしをするレースであり、かつて、金杯の三つ重ねだからと言って、枠番連勝3-3という馬券を当てたことがあった。

 競馬はゴロ合わせみたいなところがあり、よく聞くのは誕生日馬券だが、少し単純すぎて面白くない。なにはともあれ、競馬で人と交わり、笑顔を振りまくことならすぐ出来る。そして、目の前の人馬に幸運が訪れるようにと祈祷する思いで、狙いを定めてみたい。

 中山金杯は、コズミックフォースを。重賞は勝っていないが、京成杯で2着があり芝二千米では4戦して2勝、2・3着一回ずつと得意にしている。プリンシパルSを勝ってダービーでは3着に入った実力があり、そのダービーで手綱を取った石橋修騎手が久々に乗る。

 この馬に思いを入れるのは、その石橋騎手の方。落馬で右足関節脱臼骨折から3ヶ月ぶりに復帰して騎乗するのだ。正攻法では力足らずで、精神面も含めてもう少しよくなってほしい馬だが、久々の石橋騎手がしっかり脚をためて運を引き寄せると願ってみた。トップハンデでないのもいい。

 京都金杯は、長く脚を使えるタイプが合っているマイル戦ということから、このコースで運を味方にするグァンチャーレを。7歳馬でも夏に十分休養を取っていて、苦手な長距離輸送でありながら、前走東京のマイル戦を勝っている。3歳時にシンザン記念を勝っていたように、京都芝マイルとの相性がいい。年明けは年長馬という御宣詫もある。

 そしてシンザン記念、今年もロードカナロア産駒に気持ちが動く。3頭いる中では、マイルで2戦2勝のアントリューズが京都コースで威力を増すと見た。

 新春競馬は当たるも八卦当たらぬも八卦、より良い方向へ導いてくれる縁起のいいお賽銭ぐらいな気分で明るく笑顔でいきたい。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング