オールカマーはなんとも微妙というか、地味というか、通好みなメンバーとなった。
登録馬は11頭。GIホースはおらず、若い馬も4歳馬のホオキパウェーブしかいない。
出走馬は最終的にひとケタになる可能性があるが、少頭数だからといって侮ってはいけない。昨年も9頭立てながら9→4→3番人気の決着で3連単は10万馬券となった。
少頭数オールカマーの特徴は前残りが多いことで、昨年もダイワメジャーが後退したものの4角からは行った行った。01年(7頭立て)は逃げたゲイリートマホークを2番手からエアスマップが差して人気のダイワテキサスが不発。00年(9頭立て)は人気のメイショウドトウが2番手から抜け出し、逃げた4番人気サクラナミキオーが2着。
99年以前まで見ると単純な前残りばかりとは言えないのだが、それでも先行と差し、どちらが有利かといえば先行タイプが有利なレースとなっている。
ただ問題は、どの馬が逃げるかということだ。トーセンダンディにしてもハナを切ったのは条件戦時代以来のことだったし、サクラナミキオーもオープンに上がってからハナへ行ったのは初めてだった。
今年の登録馬だと逃げ候補はベストタイクーンとコイントス。ただ、ベストタイクーン先頭→コイントス2番手という順当な隊列になった場合は展開からの波乱は期待しづらい。ポイントはあくまで「意外な馬が前に行く」ところにある。
最終的にメンバーが出るまでなんとも言えないが、ベストタイクーンが回避するなどし、意外な馬が先頭もしくは2番手に入った場合に馬券的妙味が発生する。
かといって、サンライズシャークがいきなり逃げたりするわけはないわけで、現実的な候補としてはグラスボンバー、あるいはエルノヴァ(ハナまではなくても2番手なら)あたりか。