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少頭数オールカマーは前残りに注意

  • 2005年09月19日(月) 19時21分
 オールカマーはなんとも微妙というか、地味というか、通好みなメンバーとなった。

 登録馬は11頭。GIホースはおらず、若い馬も4歳馬のホオキパウェーブしかいない。

 出走馬は最終的にひとケタになる可能性があるが、少頭数だからといって侮ってはいけない。昨年も9頭立てながら9→4→3番人気の決着で3連単は10万馬券となった。

 少頭数オールカマーの特徴は前残りが多いことで、昨年もダイワメジャーが後退したものの4角からは行った行った。01年(7頭立て)は逃げたゲイリートマホークを2番手からエアスマップが差して人気のダイワテキサスが不発。00年(9頭立て)は人気のメイショウドトウが2番手から抜け出し、逃げた4番人気サクラナミキオーが2着。

 99年以前まで見ると単純な前残りばかりとは言えないのだが、それでも先行と差し、どちらが有利かといえば先行タイプが有利なレースとなっている。

 ただ問題は、どの馬が逃げるかということだ。トーセンダンディにしてもハナを切ったのは条件戦時代以来のことだったし、サクラナミキオーもオープンに上がってからハナへ行ったのは初めてだった。

 今年の登録馬だと逃げ候補はベストタイクーンとコイントス。ただ、ベストタイクーン先頭→コイントス2番手という順当な隊列になった場合は展開からの波乱は期待しづらい。ポイントはあくまで「意外な馬が前に行く」ところにある。

 最終的にメンバーが出るまでなんとも言えないが、ベストタイクーンが回避するなどし、意外な馬が先頭もしくは2番手に入った場合に馬券的妙味が発生する。

 かといって、サンライズシャークがいきなり逃げたりするわけはないわけで、現実的な候補としてはグラスボンバー、あるいはエルノヴァ(ハナまではなくても2番手なら)あたりか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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