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桜花賞は脚質や馬格で絞り込むべし

  • 2019年04月06日(土) 20時00分
 前回3月31日のWIN5は26万9810円と手頃な配当の決着。優勝馬5頭はいずれも「伊吹式WIN5ランキング」の14位までに名前を挙げていた馬です。

 前回は船橋S(中山11R)のフレッチア(2位)が出走取消となったため、1〜14位の馬をすべて買った場合の点数は72点でした。もう少し上位の馬だけ(=少ない点数)で当たるか、もう少し大きな配当であれば満足のいく結果だったのですが、見立て自体は悪くなかったと思います。この調子でさらに精度を挙げていきたいと思いますので、どうぞご期待ください。

 明日4月7日のWIN5は総出走頭数が74頭、総組み合わせ数が67万3920通り(土曜16時現在)。極端に多いというほどではないものの、総組み合わせ数は前回3月31日(14万4144通り)の4倍以上、しかも対象5レースのうち4レースがハンデキャップ競走ですから、それなりに難度の高い回と言えるでしょう。3〜5レース目がいずれも“フルゲート”となった分、1〜2レース目を思い切って絞り込もうと考えているプレイヤーが多いかもしれません。

◆春雷Sは若い馬の方が信頼できる

 1レース目は4歳以上1000万下、ハンデキャップ競走の隅田川特別(中山10R)。実績上位のアイスフィヨルドらが上位人気グループを形成しそうです。

 2レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の大阪−ハンブルクC(阪神10R)。昇級初戦のトゥザクラウンを含めた5歳勢に注目が集まると思います。

 3レース目は4歳以上1000万下、ハンデキャップ競走の米沢特別(福島11R)。人気の中心は4歳のアポロテネシー、メモリーコウあたりでしょう。

 4レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走の春雷S(中山11R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 5レース目は3歳GIの桜花賞(阪神11R)。土曜16時の時点ではグランアレグリア、ダノンファンタジーに支持が集まっており、クロノジェネシスが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年04月07日版]

1位 阪神11R 15.ダノンファンタジー
2位 中山10R 4.ソロフレーズ
3位 福島11R 8.アポロテネシー
4位 阪神10R 3.トゥザクラウン
5位 中山11R 11.レジーナフォルテ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山11R 12.カイザーメランジェ
7位 中山11R 14.メイソンジュニア
8位 阪神10R 4.ジョイフル
9位 福島11R 5.メモリーコウ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 中山10R 13.ワールドヘリテージ
11位 阪神11R 9.アクアミラビリス
12位 中山11R 8.タイムトリップ
13位 阪神10R 7.アンブロジオ
14位 福島11R 3.オーケストラ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 中山10R 3.アイスフィヨルド
16位 阪神11R 14.ビーチサンバ
17位 中山11R 5.キョウヘイ
18位 中山11R 15.キングハート
19位 阪神10R 9.タイキサターン
20位 阪神10R 10.ハウメア
21位 阪神10R 5.ボンセルヴィーソ
22位 福島11R 7.キクノウェスター
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 福島11R 14.ジュンパッション
24位 中山10R 10.ベストリゾート
25位 阪神11R 8.グランアレグリア
26位 阪神11R 1.シェーングランツ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の桜花賞(阪神11R)は実績ある差し馬を重視したい一戦。「“東京・京都・阪神、かつ重賞・オープン特別のレース”において“4コーナー通過順が5番手以下、かつ着順が2着以内”となった経験のない馬」は2013年以降[0-0-0-61]と苦戦しています。

 また「“JRA、かつ新馬・重賞以外のレース”において2着以下となった経験のある馬」は2013年以降[0-0-0-47]。戦績の安定感も重要なポイントです。

 さらに「生産者が社台ファーム以外の生産者、かつ前走の馬体重が460kg未満だった馬」は2013年以降[0-2-0-45]。このレースと相性が良い社台ファーム生産馬を除くと、馬格のない馬はほとんど上位争いに食い込めていません。

 注目はやはり実績上位のダノンファンタジー。ただ「馬番が15〜18番だった馬」は2013年以降[1-0-0-23]なので、予算に余裕があるならば、アクアミラビリスやビーチサンバといった伏兵勢を押さえておくのもひとつの手でしょう。

 4レース目の春雷S(中山11R)は若い馬を重視したい一戦。「馬齢が5歳以下だった馬」は2012年以降[5-4-5-29]と安定していました。一方「馬齢が6歳以上、かつ“前年以降、かつJRA、かつ重賞のレース”において3着以内となった経験のない馬」は2012年以降[1-0-0-53]。今年のメンバー構成なら、カイザーメランジェ、メイソンジュニア、レジーナフォルテあたりを高く評価すべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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