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天皇賞(春)は前年のGIで好走した馬が強い

  • 2019年04月27日(土) 20時00分
 前回4月21日のWIN5は1230万830円の高額配当決着。1レース目の桃山S(京都10R)を単勝オッズ100.0倍(12番人気)のタイセイパルサーが制し、いきなり99%以上の票が消える波乱の展開となりました。前回のWIN5をじっくり楽しめたという方はほとんどいないはず。こういったケースもあり得るのがこの式別の残酷なところであり、ある意味では魅力のひとつです。

 今週末のJRAは3日間開催。明日4月28日だけでなく、明後日4月29日にもWIN5が発売されます。なお、明日4月28日のWIN5は総出走頭数が63頭、総組み合わせ数が30万4200通り(土曜16時現在。以下同)、明後日4月29日のWIN5は総出走頭数が67頭、総組み合わせ数が36万8640通り。総組み合わせ数はどちらも少なめで、大きな差はありません。

 ただし、明日4月28日は15頭立て以上のレースがひとつだけなのに対し、明後日4月29日は5レース中3レースが15頭立て以上。どちらが買い目を作りやすいかは、プレイヤー各々の好みによってだいぶ意見が分かれるんじゃないでしょうか。本稿では明日4月28日のWIN5を展望しますが、資金の配分などを検討する必要があると思いますので、まずは両日のWIN5対象レースをひと通りチェックしてみてください。

◆スイートピーSは距離適性が高そうな馬に注目

 明日4月28日の1レース目は4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別(京都9R)。実績上位のキラーコンテンツらが注目を集めそうです。

 2レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の晩春S(東京10R)。少頭数ながらも比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 3レース目は3歳オープンの端午S(京都10R)。オープン入り直後の馬を中心に上位人気グループが形成されると思います。

 4レース目は3歳オープンのスイートピーS(東京11R)。前走のクイーンCで善戦したカレンブーケドール、2連勝中のセリユーズあたりが人気を集めるでしょう。

 5レース目は4歳以上GIの天皇賞(春)(京都11R)。土曜16時の時点ではエタリオウ、フィエールマンに支持が集まっており、ユーキャンスマイルが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年04月28日版]

1位 京都11R 10.フィエールマン
2位 東京10R 3.ボンセルヴィーソ
3位 京都9R 1.キラーコンテンツ
4位 東京11R 7.セリユーズ
5位 京都10R 1.ヴァニラアイス
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都10R 8.レッドルゼル
7位 京都10R 5.アヴァンティスト
8位 東京11R 6.カレンブーケドール
9位 京都9R 13.コパノピエール
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 東京10R 7.トミケンキルカス
11位 京都11R 2.エタリオウ
12位 京都10R 2.オルトグラフ
13位 東京11R 1.サムシングジャスト
14位 京都9R 3.アルジャーノン
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 東京10R 1.ラヴィングアンサー
16位 京都11R 7.グローリーヴェイズ
17位 京都10R 15.ニューモニュメント
18位 京都10R 13.ショウナンガナドル
19位 東京11R 5.クールウォーター
20位 東京11R 2.シングフォーユー
21位 東京11R 10.シャワークライム
22位 京都9R 11.レッドレグナント
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 京都9R 7.ディーパワンサ
24位 東京10R 5.オルレアンローズ
25位 東京10R 10.ライラックカラー
26位 京都11R 5.メイショウテッコン
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の天皇賞(春)(京都11R)は実績馬を重視したい一戦。「“前年以降、かつJRA、かつGIのレース”において3着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-2-3-73]と勝ち切れていません。また「前走の条件が“JRAのレース”、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が2位以下、かつ馬番が9〜18番だった馬」は2013年以降[0-1-0-46]、「父にサンデーサイレンス系以外の種牡馬を持つ馬」は2013年以降[0-0-1-34]ですから、それぞれ評価を下げたいところです。今年のメンバー構成なら、特に不安要素が見当たらないフィエールマンを素直に信頼すべきだ思います。

 4レース目のスイートピーS(東京11R)は距離適性がポイント。「“中央場所、かつ芝1800m以上のレース”において4着以内となった経験がない馬」は2012年以降[1-3-1-51]と苦戦していました。注目はやはりカレンブーケドール、セリユーズの2頭。それぞれ前走が好内容でしたし、コース替わりもプラスに働くでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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