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安田記念は500kg超クラスの大型馬が優勢

  • 2019年06月01日(土) 20時00分
 前回5月26日のWIN5は2918万9530円の高額配当決着。2レース目の御池特別(京都9R)を単勝オッズ28.0倍(9番人気)のダイシンバルカンが、5レース目の日本ダービー(東京11R)を単勝オッズ93.1倍(12番人気)のロジャーバローズが制したことで、配当が跳ね上がりました。

 なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていった場合の配当理論値は約1600万円。実際の配当はその約1.8倍でしたから、妙味ある決着だったと言えるでしょう。前出の2レースこそ伏兵が勝利をおさめたものの、残る3レースはいずれも単勝2番人気以内の馬が優勝。このように、3〜4頭の上位人気馬と超人気薄の組み合わせは、理論値よりも良い配当になりがちです。

 明日6月2日のWIN5は総出走頭数が66頭、総組み合わせ数が31万5392通り(土曜16時現在)。今週からJRAは夏季競馬に入りましたが、皆さんも良くご存じの通り、今夏からはいわゆる“降級制度”がなくなりました。やってみなければわからない部分はあるものの、4歳の“降級馬”がいない分、条件クラスのレースはこれまでの夏に比べて3歳勢が存在感を増すのではないかと思います。明日の対象レースには一頭も出走していませんが、来週以降はぜひ注目してみてください。

◆少頭数でもグリーンSは枠順に注目したい

 1レース目は3歳以上2勝クラスのホンコンJCT(東京9R)。実績上位の各馬に加え、昇級初戦のモンテグロッソあたりが注目を集めるでしょう。

 2レース目は3歳以上2勝クラスの加古川特別(阪神10R)。休養明け2戦目のクイックファイアらに支持が集まりそうです。

 3レース目は3歳以上3勝クラスの麦秋S(東京10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 4レース目は3歳以上3勝クラスのグリーンS(阪神11R)。戦績の安定感のあるタイセイトレイルが人気を集めるのではないかと思います。

 5レース目は3歳以上GIの安田記念(東京11R)。土曜16時の時点ではアーモンドアイが断然の1番人気となっており、ダノンプレミアムが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年06月02日版]

1位 阪神11R 1.マイネルヴンシュ
2位 東京11R 15.ダノンプレミアム
3位 東京9R 11.モンテグロッソ
4位 阪神10R 11.キーフラッシュ
5位 東京10R 10.ミッキーワイルド
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 東京10R 6.テーオージーニアス
7位 東京10R 13.エテルニテ
8位 阪神10R 5.クイックファイア
9位 東京9R 10.ルヴォワール
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 東京11R 2.アエロリット
11位 阪神11R 5.タイセイトレイル
12位 東京10R 7.グロワールシチー
13位 阪神10R 2.サクラアリュール
14位 東京9R 5.バイオスパーク
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 東京11R 9.スマートオーディン
16位 阪神11R 7.ネプチュナイト
17位 東京10R 9.ミックベンハー
18位 東京10R 11.サザンヴィグラス
19位 阪神10R 1.アニエーゼ
20位 阪神10R 10.アポロテネシー
21位 阪神10R 16.ヘヴントゥナイト
22位 東京9R 9.スヴァルナ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京9R 8.ウインスラーヴァ
24位 東京11R 14.アーモンドアイ
25位 東京11R 7.モズアスコット
26位 阪神11R 2.ロサグラウカ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の安田記念(東京11R)は馬格のある馬が優勢。「“JRAのレース”において出走経験がある、かつ“JRAのレース”における最高馬体重が500kg未満だった馬」は2012年以降[1-0-2-48]なので過信禁物と見るべきでしょう。また「“前年以降、かつJRA、かつG1・G2、かつ牝馬限定以外のレース”において連対経験のない馬」は2012年以降[1-0-1-46]。G3やオープン特別のレースを主戦場としてきた馬は強調できません。さらに「“JRA、かつGIのレース”において優勝経験がない、かつ前走の条件が“JRAのレース”、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が4位以下だった馬」は2012年以降[0-0-3-39]。これらの条件をすべてクリアしているアエロリットとダノンプレミアムが有力候補です。

 4レース目のグリーンS(阪神11R)は内寄りの枠に入った馬を重視した方が良さそう。昨年の3回阪神芝2400m外における馬番別成績を見ると、1〜4番の馬が[3-3-3-6]、5〜18番の馬が[1-1-1-27]となっていました。注目は最内枠を引いたマイネルヴンシュ。1600万下のレースでも連対経験がある馬ですし、もともと少頭数のレースや内寄りの枠に入ったレースを得意としています。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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