ファンタジーSは以前にくらべて「本格派」を輩出するレースになってきたように思うのだが、その一方で、前走オープン・重賞組の成績は落ち込んできている。
96〜01年の間、前走でオープン特別か重賞を走っていた馬は97年を除き最低1頭は連対していた。
一方、02年以降は各年度4頭ずつ該当馬がいながら、連対馬は出ていない。3着馬もトーホウアスカがいるだけだ。
96〜01年についても、該当馬の中で人気最上位の馬は6頭中4頭が馬券の対象から外れている。エイシンレマーズ、ゲイリーファンキーは、1番人気を裏切る結果であった。
もともと扱いの難しかった馬たちが、02年以降はさらに「そもそも来ない」という状況になっているわけだ。
今年の登録馬ではアルーリングボイス、コスモミール、セントルイスガール、ニシノフジムスメ、ラッシュライフが該当するが、これらの馬どうしの組み合わせというのは、今までの傾向が続く限り無いということになる。それどころか、総崩れまでありうるわけだ。
そうなると否応なしに前走新馬や500万下を走っていた組に目をむけなくてはいけないことになるが、この組で良いパターンは「前走1400m戦出走馬」だ。芝ダートを問わず、前走でファンタジーSと同じ1400mを走っていた馬の中からは好走馬が多く出ている。
単に前走1400mだけだと該当馬が多すぎるが、このレースには「前走新馬勝ちか500万下3着以内」という好走条件も付くので、それを併せると対象馬は絞れてくる。
クリノスペシャル、グランプリシリウス、ブラックチーター、マルカアイチャンが今年の該当馬ということになる。特に、りんどう賞1、2着馬のうちどちらかは馬券に絡むという前提で予想を組み立てていきたい。