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前走1400mの条件戦組重視

  • 2005年10月31日(月) 16時16分
 ファンタジーSは以前にくらべて「本格派」を輩出するレースになってきたように思うのだが、その一方で、前走オープン・重賞組の成績は落ち込んできている。

 96〜01年の間、前走でオープン特別か重賞を走っていた馬は97年を除き最低1頭は連対していた。

 一方、02年以降は各年度4頭ずつ該当馬がいながら、連対馬は出ていない。3着馬もトーホウアスカがいるだけだ。

 96〜01年についても、該当馬の中で人気最上位の馬は6頭中4頭が馬券の対象から外れている。エイシンレマーズ、ゲイリーファンキーは、1番人気を裏切る結果であった。

 もともと扱いの難しかった馬たちが、02年以降はさらに「そもそも来ない」という状況になっているわけだ。

 今年の登録馬ではアルーリングボイス、コスモミール、セントルイスガール、ニシノフジムスメ、ラッシュライフが該当するが、これらの馬どうしの組み合わせというのは、今までの傾向が続く限り無いということになる。それどころか、総崩れまでありうるわけだ。

 そうなると否応なしに前走新馬や500万下を走っていた組に目をむけなくてはいけないことになるが、この組で良いパターンは「前走1400m戦出走馬」だ。芝ダートを問わず、前走でファンタジーSと同じ1400mを走っていた馬の中からは好走馬が多く出ている。

 単に前走1400mだけだと該当馬が多すぎるが、このレースには「前走新馬勝ちか500万下3着以内」という好走条件も付くので、それを併せると対象馬は絞れてくる。

 クリノスペシャル、グランプリシリウス、ブラックチーター、マルカアイチャンが今年の該当馬ということになる。特に、りんどう賞1、2着馬のうちどちらかは馬券に絡むという前提で予想を組み立てていきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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