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【七夕賞】今年も波乱決着前提で大物を狙え!

  • 2019年06月30日(日) 18時00分

■七夕賞(G3・福島芝2000m)フルゲート16頭

【特注データ】3行でわかる! レース攻略の糸口


 枠連の7-7がよく売れることでおなじみの七夕賞だが、ロマンのカケラもないデータ派からすると、この買い目はナンセンス。というのも、福島芝2000mというコースと七夕賞というレースの両方で、内枠有利&外枠不利の傾向がきわめて強いからである。真ん中よりも内の馬番を引けるかどうかは、このレースの重要なカギ。不利な外枠に入った馬は、評価をかなり割り引く必要がある。

 あとは、夏のハンデ重賞らしく「荒れまくる」のも大きな特徴。ただし、1番人気の内容は高く評価できるもので、人気が割れれば割れるほど配当妙味がアップし、買う価値が出てくる。そして、基本的には重いハンデを「背負っている組」が強いというのも、忘れてはならないポイント。軽ハンデの人気薄は、ハンデをしっかり背負った人気サイドの「相手」として買うのがオススメだ。

 そして騎手データからは「継続騎乗×人気」と「乗り替わり×人気薄」の2パターンを重視したいところ。七夕賞の好走馬は、必ずどちらかに該当しているといっても過言ではない。未確定のファクターが多すぎて、残念ながら現時点で具体的な名前は出せないが、これらの材料だけでも馬券の対象はかなり絞り込めるはずである。

【コース総論】福島芝2000m Aコース使用

★波乱傾向が強めで、7〜9番人気や10〜12番人気など人気薄の強さが目立つ。
★内枠有利&外枠不利の傾向。フルゲートなら「真ん中より内」を狙いたい。
★逃げ・先行勢が圧倒的な強さを見せる。後方から追い込むのは至難の業か。




 4コーナーにあるポケットからのスタートで、ホームストレッチをフルに使用する福島芝2000m。最初のコーナー進入まで500m以上もあるが、そこはローカル。序盤から速い流れとなるケースがけっこう多い。さすがに中盤のラップは緩むが、最後の直線が短く仕掛けどころも早くなるため、勝ち負けには持久力が求められてくる。

 まずは人気別成績だが、目立っているのが人気薄の強さ。7〜9番人気の複勝率は16.4%、10〜12番人気は同9.8%と、非常に高い水準にある。さすがに13番人気以下になると信頼度はガクッと落ちるが、それでも6回の馬券絡みがあるように、侮れない側面がありそう。
人気馬よりも、穴を狙ったほうが美味しいコースであるのは間違いない。

 次に枠番だが、こちらはハッキリと内枠有利&外枠不利。最初のコーナー進入までが長いコースとは思えないほど、大きな成績差が出ている。とくに注意したいのが外枠である馬番13〜16番で、信頼度が低く回収値ベースの数値も低空飛行。ギャップ値がプラス圏である「真ん中より内」を重視して、馬券を組み立てたいところだ。

 最後に脚質。福島芝といえば「外差し」のイメージが強いが、それはあくまで開催終盤になってからの話。トータルでみると明らかに逃げ・先行勢が優勢である。中団からの差しは届くが、後方に置かれてしまうとその時点でかなり期待薄。やはり、軸足は逃げ・先行勢に置くのが望ましい。開催序盤のAコースならば、なおさらだ。

【レース総論】七夕賞(G3) 福島過去9回

・レースの要所!

★1番人気は意外に高信頼度。人気薄では10〜12番人気が非常に強いレース。
★コースデータ同様に内枠有利&外枠不利。「真ん中より内」を重視すべき。
★上がり上位馬は好成績も、基本的には先行勢優勢。1着候補は先行勢から。
★年齢は6歳以下、ハンデは斤量増となる組が狙い目。前走OP特別組も注目。








 レースの平均配当は、単勝2327円、馬連9062円、3連複8万5087円というイメージ以上の高さ。昨年も11番人気のメドウラークが1着、12番人気のパワーポケットが3着にそれぞれ激走して、3連単は256万馬券という超ド級の波乱となった。それなりに順当決着だったのは2009年くらいのもので、高配当を狙ってナンボのレースと化している。

 そんなレースだというのに、1番人気の信頼度が意外に高いのが面白いところ。ハンデ重賞でオッズも割れるため、単勝適正回収値127.0、複勝回収値115と、回収率ベースの数値も驚くほど高い。買って損はない1番人気といえるだろう。そして人気薄では、10〜12番人気が連対率11.1%、複勝率18.5%と絶好調。あとは、関西馬が「強くて儲かる」のも特徴といえそうだ。

 枠番別成績は、コースデータと同様に「内枠有利&外枠不利」の傾向。外枠である馬番13〜16番の成績不振は平均人気の低さが背景にあると思うが、平均人気がもっとも高い馬番9〜12番は、内容にも見るべきものがない。また、単純に内外を比較したデータにおいても大差が出ており、「外より内」であるのは間違いなし。馬場コンディションがいい時期の開催であるのも、大きく影響しているのだろう。

 脚質も、基本的にはコースデータと同様の傾向。4コーナーを5番手以内で回った先行勢が、そのまま押し切って勝つケースの多さが目立つ。上がり上位馬の成績は悪くはなく、後方から追い込んで馬券に絡んだケースも少なくないが、こちらを「軸」で狙うのはオススメしかねる内容。逃げ・先行勢を軸に取り、そこから流すほうが効率はいいはずだ。

 年齢別では、5歳馬や6歳馬が好調。出走数こそ少ないが4歳馬も好成績であることから、6歳以下馬をプラス評価の対象とした。7歳以上馬も集計期間内に4回の馬券絡みがあるが、トータル[1-1-2-42]で連対率4.3%、複勝率8.7%と低信頼度。なにか強い買い材料がある馬でもないかぎり、手を出さないほうがいいと思われる。

 気になるハンデについては、57キロ以上牡馬など「背負っている組」が高信頼度。回収値ベースの数値も高いことから、素直にここから入って、軽ハンデ馬に流すような買い方をオススメしたい。前走クラス別では、前走オープン特別組が[3-3-5-22]で複勝率33.3%、複勝回収値288と絶好調。人気薄で激走した馬も、この組から多く出ている。

 最後に騎手関連データだが、簡潔にいえば「継続騎乗の1番人気など人気サイド」と、「乗り替わりの人気薄」の二本柱で攻めるのを推奨。馬券に絡んだ継続騎乗組はそのほとんどが上位人気で、人気薄ではサッパリの結果に終わっている。そして鞍上が乗り替わる馬は、人気薄のほうが明らかに好内容。この両条件でふるいにかけるだけでも、好走候補はかなり絞り込めるはずだ。

【血統総論】


 種牡馬別では、コンデュイット産駒とルーラーシップ産駒をプラス評価の対象とした。果たして出走馬がいるかどうかは別にして、コンデュイット産駒が当コースで見せている適性の高さは素晴らしいもの。その他の成績上位種牡馬をみても、全体的に「キレよりもパワー」という印象を受ける。ちょっと重さを感じる血統や配合のほうが、このコースでは好結果が期待できるかもしれない。

★出走予定馬 総論×各論

 初の重賞挑戦で僅差の3着に好走したロシュフォールに、鳴尾記念でいい逃げを見せたブラックスピネル、宝塚記念を回避してここに矛先を向けてきたソールインパクトなど、ひと癖もふた癖もあるメンバー構成。入る気になればどこからでも入れる、じつに七夕賞「らしい」一戦となりそうである。

 ハンデがわからない段階での評価ではあるが、トップ評価はウインテンダネス。前走の目黒記念では内田博騎手が騎乗したが、今回は乗り替わる想定だ。近況がイマイチなので人気にはならないだろうが、福島芝2000mは2戦2勝と好相性。久々だった前走を叩かれての上積みにも期待が持てる。父カンパニー×母父マジックマイルズというシブい血統も、このコース&レースにおいては魅力的だ。

 二番手評価に、中山金杯以来となるストロングタイタン。長期休養明けになるが、中間の稽古では相変わらず速い時計が出ており、キッチリ仕上がってレースに臨めそうだ。こちらも鞍上は大野騎手から乗り替わる想定で、人気薄になればなるほど期待度アップ。徹底先行型が多い一戦だけに、少し離れた好位で流れに乗れそうなのも大きい。

 三番手評価にロシュフォール。おそらく1番人気になる(と思う)が、こちらも鞍上は三浦騎手にスイッチする見通しである。七夕賞の1番人気はけっこうオイシイのだが、「人気×継続騎乗」のパターンに該当しない点は気がかり。素質の高さや勢いは間違いなく買いだが、だからといって過信は禁物というのが正直なところだろう。

 以下はエンジニア、ブラックスピネル、クレッシェンドラヴ、ソールインパクトという評価順だが、これは枠番・ハンデ・人気といった重要なファクターが加味されていない段階でのもの。あくまで参考程度と思って、真に買うべき馬がどれなのかは、判断材料が出揃ってから考えていただきたい。ちなみに筆者は、ビキビキコラム負債の一発逆転を目指し、ここはブンブン振り回す所存である。


■総論×各論・先々週の馬券回顧


……3着を絞りすぎたぜ(#^ω^)ビキビキ

 外枠だった12リスグラシューが1着、内枠だった01キセキが2着というのは、例年の傾向通りといえる結果。問題は3着で、なぜか11スワーヴリチャードがヌケているという(痛恨)。しかもグランプリだから、3連単を1点2000円とか買っているワケで。「そんな余裕があるなら1点1000円に落としてスワーヴリチャードも押さえろ!」と、1週間前の自分に説教したい気持ちでいっぱいです……。

※コース&血統データは2015年以降、レースデータは2012年以降が集計対象です。
※ギャップ値(G値)は、当該条件における「平均人気-平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、優秀な内容となります。

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競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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