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2度以上参戦馬の扱い

  • 2005年11月07日(月) 00時00分
 エリザベス女王杯は比較的堅い重賞だけに、なるべく買い目は絞りたいもの。対象にする馬そのものを減らすか、フォーメーションで指定する位置を減らしたいものである。

 そこで、ちょっとした工夫について考えてみた。2度以上、このレースに出走し、かつ連対した馬の傾向についてである。

 古馬開放されてからのエリザベス女王杯に2度以上出走し、1回は連対した馬は12頭いる。そのうち、1着経験のある馬が6頭、2着のみの馬が6頭だ。

 1着経験のある馬と2着のみの馬で、傾向は完全に逆になる。1着経験馬はすべて2度出走なのだが、優勝したほうのレースはしていないほうのレースに比べて、人気順が下であるか、横ばいになっている。ただ、エリモシック1頭は例外になるので、こちらはあまりこだわらなくてもいいかもしれない。

 一方、2着のみ経験している馬6頭は共通の傾向がある。複数回参戦のうち、最も人気順の高かった年に2着しているのだ(フサイチエアデールは2度とも2着)。

フサイチエアデール
7番人気2着→1番人気2着
ローズバド
2番人気2着→3番人気8着→3番人気5着
ランフォザドリーム
5番人気2着→13番人気18着
ダイヤモンドビコー
2番人気2着→5番人気6着
スティルインラブ
1番人気2着→3番人気9着
オースミハルカ
11番人気9着→5番人気2着

 人気順が上のとき好走しているわけだから当然といえば当然だが、ローズバドやダイヤモンドビコー、スティルインラブのようなケースで△を打ったりしなくていいわけだから利用価値はある。

 これでいくと、今年人気が落ちそうなオースミハルカやエルノヴァは2着付けにはできず、買うなら無理を承知で1着付けということになってしまう。

 反対に、昨年より人気が上がりそうなヤマニンアラバスタなどは、2着候補として期待ができるわけである。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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