エリザベス女王杯は比較的堅い重賞だけに、なるべく買い目は絞りたいもの。対象にする馬そのものを減らすか、フォーメーションで指定する位置を減らしたいものである。
そこで、ちょっとした工夫について考えてみた。2度以上、このレースに出走し、かつ連対した馬の傾向についてである。
古馬開放されてからのエリザベス女王杯に2度以上出走し、1回は連対した馬は12頭いる。そのうち、1着経験のある馬が6頭、2着のみの馬が6頭だ。
1着経験のある馬と2着のみの馬で、傾向は完全に逆になる。1着経験馬はすべて2度出走なのだが、優勝したほうのレースはしていないほうのレースに比べて、人気順が下であるか、横ばいになっている。ただ、エリモシック1頭は例外になるので、こちらはあまりこだわらなくてもいいかもしれない。
一方、2着のみ経験している馬6頭は共通の傾向がある。複数回参戦のうち、最も人気順の高かった年に2着しているのだ(フサイチエアデールは2度とも2着)。
フサイチエアデール
7番人気2着→1番人気2着
ローズバド
2番人気2着→3番人気8着→3番人気5着
ランフォザドリーム
5番人気2着→13番人気18着
ダイヤモンドビコー
2番人気2着→5番人気6着
スティルインラブ
1番人気2着→3番人気9着
オースミハルカ
11番人気9着→5番人気2着
人気順が上のとき好走しているわけだから当然といえば当然だが、ローズバドやダイヤモンドビコー、スティルインラブのようなケースで△を打ったりしなくていいわけだから利用価値はある。
これでいくと、今年人気が落ちそうなオースミハルカやエルノヴァは2着付けにはできず、買うなら無理を承知で1着付けということになってしまう。
反対に、昨年より人気が上がりそうなヤマニンアラバスタなどは、2着候補として期待ができるわけである。