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アイビスSDは前走の着順が最大のポイント

  • 2019年07月27日(土) 20時00分
 前回7月21日のWIN5は132万5370円の配当で決着。総組み合わせ数(最終的には80万6400通り)が80万通りを超えたのは今年5月5日以来で、天候やメンバー構成からもやや難解な印象を受ける回でしたが、対象5レースのうち3レースを単勝オッズ5倍未満の馬が制すなど、思いのほか順当に収まりました。

 ちなみに、発売金額は4億7496万9800円(うち919万4700円が返還)どまり。5億円を下回ったのは2018年の10月8日以来、日曜に限れば2017年の9月17日以来です。3日間開催(≒2日連続のWIN5発売)や少頭数の影響で発売金額が落ち込んだ例は少なくないものの、前回7月21日はそのどちらにも該当していません。

「高額配当になりそう!」という期待感を「当たる可能性は低そう……」という絶望感が上回り、購入を控えたプレイヤーが多かったのでしょうか。発売金額が下がり過ぎると配当に影響してくるので、なんとか回復してくれることを祈っております。

 明日7月28日のWIN5は総出走頭数が77頭、総組み合わせ数が83万9664通り(土曜16時現在)。前回に引き続き総組み合わせ数は80万通りを超えそうですが、人気が集中しそうな馬も多く、購買意欲を掻き立てそうな回となりました。

◆クイーンSはビッグレースで善戦したことのある馬が優勢

 1レース目は3歳以上2勝クラス、ハンデキャップ競走の不知火特別(小倉10R)。前走で2着に好走したラテュロスらが上位人気グループを形成するでしょう。

 2レース目は3歳以上2勝クラスの月岡温泉特別(新潟10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 3レース目は3歳以上GIIIのクイーンS(札幌11R)。土曜16時の時点ではミッキーチャームが人気の中心となっており、ウラヌスチャーム、サトノガーネット、ダノングレース、フロンテアクイーンあたりが続いていました。

 4レース目は3歳以上3勝クラスの佐世保S(小倉11R)。実績上位のタイセイブレークらが注目を集めそうです。

 5レース目は3歳以上GIIIのアイビスSD(新潟11R)。こちらは土曜16時の時点だとライオンボスに支持が集中しており、カッパツハッチ、ダイメイプリンセスあたりが続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年07月28日版]

1位 札幌11R 13.ミッキーチャーム
2位 小倉10R 7.ギルマ
3位 小倉11R 5.シャンデリアムーン
4位 新潟10R 3.スイープセレリタス
5位 新潟11R 7.カイザーメランジェ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 新潟11R 9.ミキノドラマー
7位 新潟11R 11.ライオンボス
8位 新潟10R 4.ジョーアラビカ
9位 小倉11R 13.ショウナンアエラ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 小倉10R 8.ラテュロス
11位 札幌11R 3.フロンテアクイーン
12位 新潟11R 18.アルマエルナト
13位 新潟10R 2.リリーバレロ
14位 小倉11R 16.メイショウカズヒメ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 小倉10R 6.ブライトムーン
16位 札幌11R 6.スカーレットカラー
17位 新潟11R 10.レジーナフォルテ
18位 新潟10R 8.エミーリオ
19位 新潟10R 9.キングリッド
20位 新潟10R 6.ブレイニーラン
21位 小倉11R 10.タイセイブレーク
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 小倉11R 4.スターリーステージ
23位 小倉11R 3.エイシンデネブ
24位 小倉10R 5.フィールインラヴ
25位 小倉10R 2.ルックスマート
26位 札幌11R 5.メイショウショウブ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 3レース目のクイーンS(札幌11R)は実績馬を重視したい一戦。「“JRA、かつGIのレース”において9着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-1-1-23]、「“前年以降、かつJRA、かつ1400〜1800m、かつオープンクラスのレース”において3着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-1-1-29]と、それぞれ勝ち切れていません。

 また「前走との間隔が中5週以内だった馬」は2013年以降[0-2-0-20]、「前走の出走頭数が今回より少ない頭数か今回と同じ頭数だった馬」は2013年以降[0-2-1-20]。臨戦過程も重要なポイントと言えるでしょう。面白そうな馬は何頭かいますが、今年のメンバー構成ならミッキーチャームを素直に中心視したいところです。

 5レース目のアイビスSD(新潟11R)は前走好走馬が強いレース。「前走の着順が5着以下だった馬」は2015年以降[2-0-0-34]と安定感を欠いていました。さらに「前走の馬体重が500kg以上だった馬」は2015年以降[0-0-0-13]、「枠番が1〜3枠だった馬」は2015年以降[0-0-0-19]、「父がサンデーサイレンス系種牡馬だった馬」は2015年以降[0-1-0-12]。

 これらの傾向から強調できるカイザーメランジェ、ミキノドラマーあたりをマークしておくべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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