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関屋記念は年明け以降の戦績や距離適性が重要

  • 2019年08月10日(土) 20時00分
 前回8月4日のWIN5は964万7380円の配当で決着。1レース目のRKB賞(小倉10R)を単勝オッズ22.1倍(9番人気)のコロラトゥーレが、5レース目のレパードS(新潟11R)を単勝オッズ24.0倍(10番人気)のハヤヤッコが制したことにより、配当が跳ね上がりました。

 なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約343万円。実際の配当はその3倍近くで、非常にお得な決着だったと言えます。ここまで差がつくケースはさすがに少ないものの、人気薄の馬が適度に絡んだ組番はこういった妙味あるオッズになりがち。人気サイドの決着だった前々回7月28日のWIN5が配当理論値(約6万円)の半額程度(3万70円)にとどまったのとは対照的です。ここ2回の結果で穴を狙う重要性に改めて気付いた方も多いんじゃないでしょうか。

 明日8月11日のWIN5は総出走頭数が69頭、総組み合わせ数が42万8400通り(土曜16時現在)。8頭立て→17頭立てと対照的な出走頭数の4〜5レース目にどう臨むかがひとつのポイントかもしれません。

◆エルムSは5歳以下の若い馬が優勢

 1レース目は3歳以上2勝クラスの西部日刊スポーツ杯(小倉10R)。戦績に安定感のあるキーフラッシュらが上位人気グループを形成しそうです。

 2レース目は3歳以上3勝クラスの柳都S(新潟10R)。実績上位のドラゴンカップ、ワイルドカードあたりが注目を集めるでしょう。

 3レース目は3歳以上GIIIのエルムS(札幌11R)。土曜16時の時点ではグリムに支持が集中しており、モズアトラクション、リアンヴェリテが続いていました。

 4レース目は3歳以上3勝クラス、ハンデキャップ競走の博多S(小倉11R)。少頭数ながらも比較の難しいメンバー構成で、昇級したばかりのドリームソルジャー、ラテュロスが人気を集めるかもしれません。

 5レース目は3歳以上GIIIの関屋記念(新潟11R)。こちらは土曜16時の時点だとケイデンスコール、ミッキーグローリーあたりに支持が集まっています。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年08月11日版]

1位 小倉11R 8.ラテュロス
2位 新潟11R 6.ソーグリッタリング
3位 新潟10R 5.ドラゴンカップ
4位 札幌11R 14.リアンヴェリテ
5位 小倉10R 12.キーフラッシュ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 小倉10R 15.スズカフロンティア
7位 小倉10R 6.ヴァイザー
8位 札幌11R 12.グリム
9位 新潟10R 1.フォギーナイト
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 新潟11R 4.オールフォーラヴ
11位 小倉11R 4.ドリームソルジャー
12位 小倉10R 8.オンザロックス
13位 札幌11R 2.テーオーエナジー
14位 新潟10R 13.クイックファイア
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 新潟11R 3.ケイデンスコール
16位 小倉11R 5.アルメリアブルーム
17位 小倉10R 1.ヘニッヒ
18位 小倉10R 3.ドルチェリア
19位 札幌11R 7.タイムフライヤー
20位 札幌11R 4.モズアトラクション
21位 札幌11R 6.サトノティターン
22位 新潟10R 8.クレマンダルザス
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 新潟10R 9.ワイルドカード
24位 新潟11R 13.ミッキーグローリー
25位 新潟11R 17.ハーレムライン
26位 小倉11R 2.アロハリリー
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 3レース目のエルムS(札幌11R)は若い馬を重視したい一戦。「馬齢が6歳以上だった馬」は2015年以降[0-3-2-32]と勝ち切れていませんし、「馬齢が6歳以上、かつ馬番が6〜14番だった馬」に至っては2015年以降[0-1-1-26]です。また「前走の4コーナー通過順が8番手以下だった馬」も2015年以降[0-0-0-15]。極端に先行力が低い馬は苦戦していました。今年のメンバー構成なら、グリム、リアンヴェリテあたりを素直に中心視すべきでしょう。

 5レース目の関屋記念(新潟11R)も若い馬に注目したいレース。「馬齢が6歳以上だった馬」は2014年以降[0-1-0-24]なので、過信禁物だと思います。あとは年明け以降の戦績や距離適性も重要なポイント。「“同年、かつJRA、かつ3勝クラス以上、かつ出走頭数が11頭以上のレース”において連対経験のない馬」は2014年以降[0-1-0-33]、「“前年以降、かつ中央場所、かつ1600mのレース”において優勝経験のない馬」は2014年以降[0-2-0-33]と、それぞれあまり上位争いに食い込めていません。面白そうな馬は何頭かいますが、オールフォーラヴ、ソーグリッタリングあたりは特に楽しみです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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