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中心はあくまで日本馬

  • 2005年11月21日(月) 21時00分
 ジャパンカップになると毎年同じことを書いているが、自分でその掟を破っては失敗してきた経緯もあるので、再度認識するためにも改めて書いてみる。

 まず、◎は日本馬から選ぶ。当然だろと言われそうだが、JCとなるとせっかくだから外国馬を買いたくなってしまい、アンジュガブリエル本命といった、不可思議な行動をとったりしてしまうこともある(というか、自分の話なわけだが)。

 そしてその日本馬だが、基本的には人気に素直な買い方がよい。最近やや傾向が崩れてきたが、日本馬の中で人気上位4頭に入らない馬が連対する可能性はかなり低い。人気順のさらに下のほうにアプローチしていくよりは、4頭の中で扱う順番を工夫するほうがベターだろう。

 ここでいきなり結論じみた話になるが、◎はゼンノロブロイでいいのではないかと思う。前走は人気を背負った立場だっただけにスローペースでもうかつに動けず、さらに外を回った上で2着。牝馬に負けたのは不甲斐なく見えるかもしれないが、内容は十分だ。

 天皇賞秋組ではその後、スイープトウショウとハットトリックという、「展開に殺されながらもそれなりの着順にきた馬」がGIを勝っている。その流れでいくと、ハーツクライも侮れない存在になりそうだ。

 一方外国馬だが、近年の内容を考えると、▲と△に1頭ずつ選ぶくらいが限界か。

 外国馬は、2回目以降の参戦には成功例がほとんどなく、また最近では牝馬が不振。ウォーサンとウィージャボードが消えて残り4頭。

 欧州馬2頭と米国馬2頭になるが、今年のBCターフ(欧州馬が上位独占)を見る限り欧州馬が優位だろうし、そもそもベタートークナウのBCターフ(04年)はかなり恵まれた勝利でもあった。

 となると、バゴとアルカセットということになる。後者は日本適性を示すものが成績中に無い馬だが、昨年見せ場を作ったポリシーメイカーも同様であった。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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