スマートフォン版へ

札幌記念は前走で積極的な競馬をした馬が不振

  • 2019年08月17日(土) 20時00分
 前回8月11日のWIN5は15万7320円の配当で決着。優勝馬5頭はすべて単勝2番人気以内でしたが、5頭とも単勝オッズ3倍以上の支持にとどまっていたこともあり、極端な低額配当決着とはなりませんでした。ちなみに、単勝3番人気以下の馬が一頭も勝たなかった回としては、2018年3月25日(11万1520円)を上回る“歴代最高”の配当です。

 一応補足しておくと、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約23万円。「上位人気馬ばかりの組番にしては良い配当」と感じた方もいそうですが、実際は理論値より3割以上も安かったわけで、妙味ある決着とは言えません。場合にもよるとはいえ、こうした配当を積極的に狙うような作戦は分が悪いと見るべきでしょう。

 明日8月18日のWIN5は総出走頭数が72頭、総組み合わせ数が58万9680通り(土曜12時現在)。なお、明日は競走番号ごとの発走順が小倉→新潟→札幌となっています。このため、西部スポニチ賞(小倉10R)はWIN5対象レースに含まれていないのでご注意ください。

◆北九州記念は前走を勝ち切った馬が好成績

 1レース目は3歳以上2勝クラスの阿賀野川特別(新潟10R)。戦績に安定感のあるブラックプラチナム、3歳のプランドラーあたりが注目を集めそうです。

 2レース目は3歳以上2勝クラスの大通公園特別(札幌10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 3レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走の北九州記念(小倉11R)。土曜12時の時点ではディアンドル、ミラアイトーンが人気を集めており、ファンタジスト、モズスーパーフレアらが続いていました。

 4レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走のNST賞(新潟11R)。実績上位の各馬だけでなく、昇級初戦のストロベリームーンあたりにも注目が集まるでしょう。

 5レース目は3歳以上GIIの札幌記念(札幌11R)。こちらは土曜12時の時点だとフィエールマンが人気の中心で、ワグネリアンが続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年08月18日版]

1位 札幌11R 12.ワグネリアン
2位 新潟10R 7.ブラックプラチナム
3位 札幌10R 10.サトノゲイル
4位 小倉11R 18.ミラアイトーン
5位 新潟11R 9.ウインオスカー
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 新潟11R 6.ベック
7位 新潟11R 13.ハングリーベン
8位 小倉11R 17.カラクレナイ
9位 札幌10R 4.テイエムチェロキー
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 新潟10R 8.プランドラー
11位 札幌11R 9.フィエールマン
12位 新潟11R 12.アメリカンファクト
13位 小倉11R 5.ディアンドル
14位 札幌10R 12.ロジシルキー
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 新潟10R 13.ダノンクライム
16位 札幌11R 10.サングレーザー
17位 新潟11R 15.ストロベリームーン
18位 新潟11R 14.サイタスリーレッド
19位 小倉11R 15.シャドウノエル
20位 小倉11R 12.ディープダイバー
21位 小倉11R 3.アレスバローズ
22位 札幌10R 11.スマートセラヴィー
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 札幌10R 9.サンチェサピーク
24位 新潟10R 9.プルンクザール
25位 新潟10R 5.ホウオウサーベル
26位 札幌11R 11.ペルシアンナイト
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の札幌記念(札幌11R)は前走で積極的な競馬をしていた馬が信頼できないレース。函館芝2000mで施行された2013年を除く2012年以降を集計対象とすると、「前走の条件が“国内のレース”、かつ前走の4コーナー通過順が6番手以内だった馬」は[0-2-1-32]と勝ち切れていません。また「“JRA、かつGIのレース”において3着以内となった経験がない、かつ前走の条件が“国内のレース”、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以下だった馬」は[3-0-0-45]、「前走の出走頭数が今回より少ない頭数、かつ前走の条件が“国内のレース”、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以下だった馬」は[0-1-0-14]。ビッグレースで好走したことのある馬や、前走が14頭立て以上のレースだった馬を重視したいところです。注目はワグネリアン。前走が好内容でしたし、このレースが合うタイプと見て良いでしょう。

 3レース目の北九州記念(小倉11R)は血統が最大のポイント。「父がミスタープロスペクター系種牡馬だった馬」は2012年以降[0-0-2-29]と苦戦していました。なお「前走の着順が1着だった馬」は2012年以降[4-5-2-11]と堅実。今年はカラクレナイ、ミラアイトーンの2頭が有力だと思います。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング