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メイショウカイドウも大好き!馬の温泉(3)至福の時間!ついついあくびも…

  • 2019年08月20日(火) 18時00分
第二のストーリー

▲入浴中のメイショウカイドウ(撮影:佐々木祥恵)


お待ちかねの温泉タイム!


 研修生の騎乗訓練が終わったメイショウカイドウが、温浴場と書かれた建物に入っていった。人用とは違って馬の浴槽は1頭ずつ入る作りで、壁を挟んで3頭分ずつの計6頭分あった。そこに後ろ向きになって、浴槽の傾斜部分を後退しながら入っていく。カイドウも一歩一歩慎重に後ずさりしながら、湯を張った浴槽に辿り着いた。浴槽の深さはおよそ80cmで、馬の肘の部分までが浸かる程度となっている。

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▲入浴前には水分補給も(撮影:佐々木祥恵)


第二のストーリー

▲ゆっくり後ろ向きで温泉へ…(撮影:佐々木祥恵)


 いわき市にあるJR湯本駅から温泉街が広がっているのだが、その温泉街の南西に位置するJRA競走馬リハビリテーションセンターも、このいわき湯本温泉の湯が使用されている。いわき湯本温泉は毎分約5tと豊富な湧出量を誇り、泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)の3種類あり、このような混合泉は全国的にも珍しいとのこと。開湯は奈良時代にまで遡り、1000年以上前から人間の湯治に使用され、道後温泉、有馬温泉、いわき湯本温泉は日本三大古泉とも言われている。

 いわき湯本温泉は、混合泉であるためか硫黄臭があまり鼻につかないのも特徴のようで、確かに湯本駅に降り立った時に感じた硫黄の匂いも、他の温泉地に比べると強烈ではなかった。効能は数えきれないほどあるが、主に「美人の湯」(美肌作用、解毒作用、抹消血管拡張作用)、「心臓の湯」(血圧を低下させる)、「熱の湯」(高い保温効果)の3つに分けられる。

 源泉の温度は約60度だが、浴槽の湯や打たせ湯(シャワー)は、38〜40度にして使用している。これは人の適温とほぼ同じだ。

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▲お湯を張る様子(C)netkeiba.com

 
「浴槽の湯はあらかじめお湯を張って冷まして使用しています。打たせ湯(シャワー)のみ、夏の熱い期間、水と混合して使用しています。センター内のタンクにお湯を溜めてから使っているため、冬期はほとんど水と混合することなくかけ流しで使用します」(JRA競走馬リハビリテーションセンター所長の塩瀬友樹さん)

 浴槽に浸かるカイドウの背中と腰あたりをめがけて温泉の湯が出るシャワーが当てられた。シャワーから湯が前後左右に広がって噴き出している(打たせ湯)ため、浴槽に浸かっていない顔以外の馬体全体に湯を浴びる格好になる。加えて肘あたりまで湯に浸かっている(肢湯)ので、ほぼ全身に温泉が行き渡っている。

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▲メイショウカイドウもトロ〜ンとした表情に(撮影:佐々木祥恵)

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北海道旭川市出身。少女マンガ「ロリィの青春」で乗馬に憧れ、テンポイント骨折のニュースを偶然目にして競馬の世界に引き込まれる。大学卒業後、流転の末に1998年優駿エッセイ賞で次席に入賞。これを機にライター業に転身。以来スポーツ紙、競馬雑誌、クラブ法人会報誌等で執筆。netkeiba.comでは、美浦トレセンニュース等を担当。念願叶って以前から関心があった引退馬の余生について、当コラムで連載中。

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