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新潟2歳Sは前走内容に不安のない伏兵を狙いたい

  • 2019年08月24日(土) 20時00分
 前回8月18日のWIN5は108万6460円の配当で決着。5レース中4レースで単勝オッズ5倍未満の馬が優勝を果たしたものの、3レース目の北九州記念(小倉11R)を単勝オッズ30.8倍(9番人気)のダイメイプリンセスが制したことで、配当が跳ね上がりました。

 ちなみに、1レース目の阿賀野川特別(新潟10R)と2レース目の大通公園特別(札幌10R)は、いずれも3歳馬のワンツーフィニッシュ。今夏からいわゆる“降級”がなくなったこともあり、条件クラスのレースでは3歳勢の活躍が目立っています。特に顕著なのが2勝クラスで、2019年夏季競馬(8月18日終了時点)、かつ3歳以上、かつ2勝クラスのレースにおける馬齢別の勝率は、3歳が27.3%(41勝)、4歳が5.9%(27勝)、5歳が5.8%(24勝)、6歳以上が1.7%(4勝)です。程度の差はあると思いますが、来夏以降も基本的には同様の傾向が続くのではないでしょうか。

 明日8月25日のWIN5は総出走頭数が75頭、総組み合わせ数が74万5472通り(土曜16時現在)。なお、競走番号ごとの発走順が小倉→札幌→新潟であることから、別府特別(小倉10R)はWIN5対象レースとなっておりませんのでご注意ください。

◆キーンランドCは素直に牝馬を重視した方が良さそう

 1レース目は3歳以上2勝クラスのWASJ第3戦(札幌10R)。実績上位の各馬はもちろん、3歳のアノにも注目が集まりそうです。

 2レース目は3歳以上オープンの朱鷺S(新潟10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 3レース目は3歳以上オープンの小倉日経OP(小倉11R)。実績上位のトリコロールブルーらが上位人気グループを形成するでしょう。

 4レース目は3歳以上GIIIのキーンランドC(札幌11R)。土曜16時の時点ではダノンスマッシュに支持が集まっており、タワーオブロンドン、リナーテが続いていました。

 5レース目は2歳GIIIの新潟2歳S(新潟11R)。こちらは土曜16時の時点だとウーマンズハートが人気の中心で、モーベットらが続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年08月25日版]

1位 札幌11R 16.リナーテ
2位 札幌10R 3.アノ
3位 小倉11R 4.トリコロールブルー
4位 新潟10R 6.キャナルストリート
5位 新潟11R 13.ペールエール
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 新潟11R 3.グランチェイサー
7位 新潟11R 5.トライフォーリアル
8位 新潟10R 14.アンコールプリュ
9位 小倉11R 13.マイネルフラップ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 札幌10R 10.スワーヴアラミス
11位 札幌11R 1.ナックビーナス
12位 新潟11R 11.モーベット
13位 新潟10R 2.ブレスジャーニー
14位 小倉11R 11.アウトライアーズ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 札幌10R 13.マイネルカイノン
16位 札幌11R 7.タワーオブロンドン
17位 新潟11R 2.クリアサウンド
18位 新潟11R 16.サナチャン
19位 新潟10R 10.フロンティア
20位 新潟10R 15.ショウナンライズ
21位 新潟10R 4.ツーエムマイスター
22位 小倉11R 1.アロハリリー
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 小倉11R 8.マウントゴールド
24位 札幌10R 6.キャベンディッシュ
25位 札幌11R 13.ダノンスマッシュ
26位 札幌11R 2.デアレガーロ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目のキーンランドC(札幌11R)は牝馬が優勢。「性が牡およびセンだった馬」は2013年以降[1-2-2-48]とあまり信頼できません。ちなみに「性が牡およびセン、かつ“同年、かつ函館のレース”において3着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-0-1-42]。今夏の1〜2回函館で好走していない牡馬は思い切って評価を下げたいところです。注目は牝馬のリナーテ。コース適性の高さは証明済みですし、大外枠もプラスに働くでしょう。

 5レース目の新潟2歳S(新潟11R)は末脚が最大のポイント。「前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以下だった馬」は2014年以降[0-0-0-22]と苦戦していました。また「前走との間隔が中3週以内だった馬」は2014年以降[2-0-0-30]、「前走の出走頭数が10頭以下だった馬」は2014年以降[0-0-0-12]。2回新潟のレースや少頭数のレースを勝ち上がった馬は過信禁物だと思います。今年はこれらの条件をクリアしているグランチェイサー、トライフォーリアル、ペールエールあたりが楽しみです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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