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スプリンターズSは東京・京都・阪神での実績が重要

  • 2019年09月28日(土) 20時00分
 前回9月22日のWIN5は51万8600円の配当で決着。5レース中3レースを「伊吹式WIN5ランキング」10位以内の馬が制しましたし、単勝オッズ10倍以上の人気薄だった内房S(中山10R)のデザートスネーク、オールカマー(中山11R)のスティッフェリオもそれなりに高く評価していましたから、見立てとしては悪くなかったと思います。

 的中確率が極端に低い式別ということもあり、さすがに連戦連勝とはいかないものの、単行本『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)で公開した通り、「伊吹式WIN5ランキング」はトータルの回収率がなかなかの高水準。上位に据えた馬だけ買い続けた場合、すなわち数点〜十数点ずつだけ乗り続けた場合の回収率も良く、予算の大小を問わない点もストロングポイントです。今秋のGIシーズンも引き続きご注目ください。

 明日9月29日のWIN5は総出走頭数が68頭、総組み合わせ数が41万4720通り(土曜12時現在)。序盤が少頭数、中盤以降が多頭数という構成で「可能な限り長く楽しめそうな買い目を組みたい」と考えているプレイヤーにとっては悩ましい回かもしれません。ただ、総組み合わせ数自体はそれほど多くありませんし、割り切った買い目で勝負する分には手頃な回と言えるんじゃないでしょうか。

◆ポートアイランドSは実績上位の伏兵が狙い目

 1レース目は2歳1勝クラスのサフラン賞(中山9R)。デビュー戦を快勝したギルデッドミラー、マジックキャッスルらが注目を集めそうです。

 2レース目は3歳以上3勝クラスの竹田城S(阪神10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 3レース目は3歳以上2勝クラス、ハンデキャップ競走の勝浦特別(中山10R)。実績上位の各馬に加え、3歳のアゴベイあたりも人気を集めるでしょう。

 4レース目は3歳以上オープンのポートアイランドS(阪神11R)。長期休養明けですが、前々走で重賞制覇を果たしたサトノアーサーに支持が集まるのではないかと思います。

 5レース目は3歳以上GIのスプリンターズS(中山11R)。土曜16時の時点ではダノンスマッシュ、タワーオブロンドンが人気の中心となっており、モズスーパーフレアが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年09月29日版]

1位 中山11R 2.ダノンスマッシュ
2位 中山9R 2.ギルデッドミラー
3位 阪神10R 10.オメガドラクロワ
4位 中山10R 6.アンリミット
5位 阪神11R 2.マイネルフラップ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 阪神11R 7.アマルフィコースト
7位 阪神11R 13.アドマイヤアルバ
8位 中山10R 9.タイセイアベニール
9位 阪神10R 8.アドマイヤビクター
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 中山9R 7.ビッククインバイオ
11位 中山11R 9.ディアンドル
12位 阪神11R 10.サトノアーサー
13位 中山10R 5.セイウンリリシイ
14位 阪神10R 1.サンライズセナ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 中山9R 5.マジックキャッスル
16位 中山11R 8.タワーオブロンドン
17位 阪神11R 11.ストーミーシー
18位 阪神11R 1.ロードマイウェイ
19位 中山10R 10.ヴェルスパー
20位 中山10R 12.マーマレードガール
21位 中山10R 16.シセイタイガ
22位 阪神10R 9.プロスパラスデイズ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 阪神10R 2.バティスティーニ
24位 中山9R 9.マルターズディオサ
25位 中山9R 6.イズジョーノキセキ
26位 中山11R 7.モズスーパーフレア
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目のスプリンターズS(中山11R)はローカル場や中山のレースにおける実績が信用できない一戦。「“同年、かつ東京・京都・阪神、かつオープンクラスのレース”において連対経験のない馬」は2015年以降[0-0-1-36]と優勝争いに食い込めていません。また「前走の馬体重が500kg以上だった馬」は2015年以降[0-0-0-17]、「馬番が10〜16番だった馬」は2015年以降[1-1-0-25]。大型馬や外寄りの枠に入った馬も過信禁物と見るべきでしょう。注目はやはりダノンスマッシュ。このメンバー構成なら実績上位ですし、今回は枠順にも恵まれた印象です。

 4レース目のポートアイランドS(阪神11R)は実績馬を重視した方が良さそう。「“中央場所、かつ1400〜2000m、かつ重賞のレース”において5着以内となった経験のない馬」は2014年以降[0-1-2-22]と苦戦していました。狙ってみたいのは休養明け2戦目のアドマイヤアルバ、マイネルフラップ、展開に恵まれそうなアマルフィコーストあたり。それぞれコース替わりもプラスに働くと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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