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中山金杯は前年の実績・前走の着順・キャリアがポイント

  • 2020年01月04日(土) 20時00分
 前回12月28日のWIN5は3万9440円の低額配当決着。対象5レースすべてを単勝オッズ5倍未満の上位人気馬が制し、的中票数は1万5001票にのぼりました。単勝オッズ5倍未満の8頭がすべて敗れた前々回12月22日とは対照的です。

 なお、3千万円以上の配当、もしくは的中なしだった回の数を年次別に集計してみると、2019年は結局4回だけ。過去最少の2回だった2018年こそ上回ったものの、どちらかと言えば“不作”だったと言って良いでしょう。

 ちなみに、2017年は10回あったのですが、2016年も4回どまり。2011〜2015年の平均は8.6回でしたから、感覚的に「高額配当決着が少なくなった」と認識していた方も多いと思います。

 原因のひとつとして考えられるのは、出走頭数の減少。WIN5対象レースにおける1レースあたりの平均出走頭数は、2015年以前が14.5頭、2016年以降が13.9頭でした。各回の総出走頭数や総組み合わせ数がもう少し増えれば、高額配当決着の頻度が2015年以前の水準に戻るかもしれません。

 明日1月5日のWIN5は総出走頭数が74頭、総組み合わせ数が54万8352通り(金曜12時現在)。東西の金杯はもちろん、極端に出走頭数が少ない1レース目の福寿草特別(京都9R)も、買い目作りのポイントとなりそうです。

◆京都金杯はGIやGIIで善戦してきた馬に注目

 1レース目は3歳1勝クラスの福寿草特別(京都9R)。少頭数ながらも比較の難しいメンバー構成になりました。

 2レース目は4歳以上3勝クラスのサンライズS(中山10R)。戦績に安定感のあるジョーアラビカあたりが注目を集めるでしょう。

 3レース目は4歳以上3勝クラスの門松S(京都10R)。実績上位のメイショウミライ・レッドルゼルらに支持が集まるのではないかと思います。

 4レース目は4歳以上GIII、ハンデキャップ競走の中山金杯(中山11R)。前走の福島記念を快勝したクレッシェンドラヴあたりが人気の中心となりそうです。

 5レース目は4歳以上GIII、ハンデキャップ競走の京都金杯(京都11R)。混戦模様ですが、GI戦線で健闘してきたカテドラルに支持が集中するかもしれません。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年01月05日版]

1位 京都10R 3.レッドルゼル
2位 京都9R 6.ディープボンド
3位 中山10R 15.エンゲルヘン
4位 中山11R 3.クレッシェンドラヴ
5位 京都11R 3.サウンドキアラ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都11R 11.ハッピーグリン
7位 京都11R 17.メイショウショウブ
8位 中山11R 7.トリオンフ
9位 中山10R 16.ジョーアラビカ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 京都9R 7.レクセランス
11位 京都10R 10.ケプラー
12位 京都11R 8.ドーヴァー
13位 中山11R 8.ウインイクシード
14位 中山10R 2.エムティアン
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 京都9R 4.ハギノエスペラント
16位 京都10R 15.ジャスティン
17位 京都11R 6.ダイアトニック
18位 京都11R 13.カテドラル
19位 中山11R 9.ギベオン
20位 中山11R 16.マイネルサーパス
21位 中山11R 17.ザダル
22位 中山10R 7.レコードチェイサー
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 中山10R 6.ブリッツアウェイ
24位 京都9R 1.ケヴィン
25位 京都10R 12.メイショウミライ
26位 京都10R 7.ロードラズライト
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目の中山金杯(中山11R)は古馬重賞における実績を重視したい一戦。「“前年以降、かつJRA、かつ3歳以上・4歳以上、かつ牝馬限定以外、かつ重賞のレース”において4着以内となった経験のない馬」は2015年以降[0-0-2-39]と苦戦していました。

 また「前走のレースがマイルチャンピオンシップ以外、かつ前走の着順が6着以下だった馬」は2015年以降[0-0-0-42]、「出走数が21戦以上だった馬」は2015年以降[1-0-1-35]。前走好走馬やキャリアが浅い馬を高く評価すべきでしょう。今年のメンバー構成なら、クレッシェンドラヴ・トリオンフの2頭が有力だと思います。

 5レース目の京都金杯(京都11R)は格の高いレースを使ってきた馬が中心。「“前年4月以降、かつJRA、かつGI・GIIのレース”において9着以内となった経験のない馬」は2015年以降[1-0-1-42]とあまり信頼できません。なお「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.5秒以上、かつ前走の4コーナー通過順が4番手以下だった馬」は2015年以降[0-0-0-33]と好走例なし。

 さらに「前走との間隔が中5週以上、かつ“京都芝1600m外、かつ重賞のレース”において優勝経験のない馬」も2015年以降[0-0-0-28]と、すべて4着以下に敗れていました。今年はこれらの条件をクリアしているサウンドキアラ・ハッピーグリン・メイショウショウブが楽しみです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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