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【シンザン記念】厳冬期の寒さと時計の掛かる馬場を攻略する馬は/三宅誠

  • 2020年01月10日(金) 18時00分

未勝利から勝ち上がったオーマイダーリン。重賞制覇なるか(c)netkeiba.com


 3歳馬の出世レースと言われる一方で、3連単の配当は2012年281,970円、2016年671,850円、2019年112,900円など、10年間で6回の10万円超が出る波乱のレースとなっています。2014年を除き、ほぼ毎年連対に入ってくる激走馬を見極めることが、高配当を獲得する大きなポイントに。

 ここでは過去10年の気候成績や馬場成績から、激走が期待できる馬を抽出していきます。

・過去10年の人気別成績
・1番人気馬【3・0・1・6】
・2番人気馬【2・2・1・5】
・3番人気馬【0・1・2・7】
・4番人気馬【2・1・1・6】
・5番人気馬【0・0・1・9】
・6番人気馬【0・0・1・9】
・7番人気〜【3・6・3・72】

 1番人気の連対率は30%、複勝率は40%。直近5年の成績は【1・0・1・3】と信頼度は低め。激走馬は10年間で13頭。14年を除き、毎年激走馬が1〜2頭出現している。昨年はマイネルフラップ(10番人気)が2着に入るなど、10番人気以下の馬にも注目。

○注目ポイント
1.連対20頭中13頭が、前走寒〜涼で掲示板内の成績。

2.連対に入った激走馬9頭中4頭が、前走寒〜涼で1着。
2010年 9人気2着 シャイン  前走:中京2歳S 8人気1着 涼
2013年 9人気2着 ヘミングウェイ  前走:未勝利 1人気1着 寒
2018年 7人気2着 ツヅミモン    前走:新馬  1人気1着 寒
2019年 10人気2着 マイネルフラップ 前走:千両賞 11人気1着 涼

3.馬券内に入った激走馬13頭中8頭が、稍重〜重馬場にて連対実績あり。
2011年 7人気 1着 レッドデイヴィス  重/水多[0・1・0・0]
2012年 9人気 2着 マイネルアトラクト 重/水多[1・0・0・0]
    11人気 3着 プレミアムブルー  重/水少[1・0・0・0]
2013年 9人気 2着 ヘミングウェイ   稍/水少[1・1・0・0]
2015年 9人気 2着 ロードフェリーチェ 稍/水少[1・0・0・0]
2016年 8人気 1着 ロジクライ     重/水少[1・0・0・0]
2017年 8人気 1着 キョウヘイ     重/水少[0・1・0・0]
2019年 10人気 2着 マイネルフラップ  稍/水少[1・0・0・1]
                    重/水多[1・0・0・0]

○注目ポイント
1.前走寒〜涼で好成績の馬。
2.激走馬では、前走寒〜涼で好走にもかかわらず、人気を落としている馬。
3.当日の馬場状態に関わらず、稍重〜重馬場での実績がある馬。


■プロフィール
三宅誠(みやけまこと)
 季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。

 独自データベースは馬場レベルを7分類、気候レベルを5分類。馬場:良(水少/水多)、稍重(水少/水多)、重(水少/水多)、不良。気候:寒、涼、暖、暑、酷暑。

「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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