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【日経新春杯】人気の盲点を突いて狙える「恵量」馬2頭/倉本匠馬

  • 2020年01月17日(金) 18時00分

モズベッロに注目(c)netkeiba.com


■日経新春杯(GII・京都芝2400m)

逃げ候補
エーティーラッセン
サイモンラムセス
ロードヴァンドール

展開
 先週の開催を見ても今の京都の芝はかなり時計が掛かっている印象で、ペースが速くなれば後方勢も届いている。今回は上記3頭が逃げ候補となるが、エーティーラッセンが斤量51キロで藤懸騎手騎乗だけにハナを主張しそう。ただ、サイモンラムセスも無理に溜めていくようなタイプではないので、ペース自体はそれなりに流れそう。したがって、先行馬よりも脚を溜めて直線で差してくる馬を狙うのがベストか。馬場自体は内も良いので、枠順が結果に与える影響は非常に大きいだろう。

1.レッドジェニアル
展開◎ 馬場◯ コース◯

 前走の菊花賞は距離が不明瞭の厳しい条件の中で大健闘の6着で、京都の外回りコースでの安定感は一定評価できる部分がある。ただ、今回は斤量56キロの厳しい条件に加えて武豊騎手のテン乗りでの騎乗で、様々な面でマイナスに働くことを考えるとやはり人気通りの評価はしづらいところである。ここは相手評価まで落とすのがベターで、枠も外目だと更に苦しい競馬となりそうだ。

総合評価
C

2.アフリカンゴールド
展開◯ 馬場◯ コース◯

 前走のアルゼンチン共和国杯は東京の競馬らしい完全なる上がり勝負の一戦で、その中で3着に好走したことは素直に評価できる走りであった。ただ、今回は斤量55キロに加えて今の京都の馬場はプラスとは言えなさそうで、自在性のある競馬は魅力的も扱いは非常に難しい。内なら買い、外なら下げるで徹底したいところで、やや過剰人気タイプだけに最後の最後まで悩ましい1頭である。

総合評価
C

3.タイセイトレイル
展開△ 馬場◯ コース◯

 前走のジャパンカップは完全に度外視可能の一戦で、2走前のアルゼンチン共和国杯の内容を見ても重賞路線で十分に通用する逸材である。ただ、今の京都の馬場との相性は微妙で、斤量も55キロと背負ってるだけに買いたい要素が今のところは見つからない。枠によっては無印評価も検討したい1頭で、次走以降の条件が整った時に狙いたい。

総合評価
D

4.メロディーレーン
展開◯ 馬場◎ コース◯

 前走の2勝クラスのレースは条件が向かない中での4着で、勝ちに行く競馬で0.1秒差の競馬だったことを考えると決して悪くないレースであった。また、今回は前走と変わってもう一段階仕掛けを遅らせそうで、斤量49キロと前が流れて今の京都の馬場ならば菊花賞同様に通用可能である。とにかく岩田望騎手の乗り方次第で結果が大きく変わりそうで、内枠を引いた場合には本命候補の1頭として取り上げたい。

総合評価
B

5.サトノガーネット
展開△ 馬場◯ コース△

 前走の中日新聞杯は馬場に恵まれる部分もあったが、外から強烈な差し脚を披露する素晴らしいレースであった。ただ、今回は距離延長に加えて今の京都の馬場はマイナスに働きそうで、牝馬で斤量55キロも相当険しい条件と言える。ここは勢いを評価しつつもやや印自体落としたいところで、相手候補の1頭までが妥当であろう。

総合評価
C

【狙える穴馬】
1.モズベッロ
展開◯ 馬場◯ コース◯

 前走の自己条件のレースは完全にこの馬の持ち味が生きない競馬で、2走前に好走した条件ならば巻き返しの可能性は非常に高い。さらに、斤量52キロの条件もベストで、無理に前に行かない池添騎手ならばこの馬の持ち味をフルに発揮しそうである。人気も手頃なここは穴馬の1頭として狙いたいところで、ハマれば頭まであるので要注意と言えるだろう。

総合評価
B

 上記6頭を取り上げたが、基本的にはモズベッロやメロディーレーンなど斤量が軽い馬を狙いたいところで、ペースが速くなる分後ろから脚を使えるタイプの馬を買いたいところである。さらに、ここで取り上げなかったレッドレオンなど他にも死角となっている馬がいるのでその辺りは上手く絡めたいと考えている。一方で、人気のタイセイトレイルなど重賞で好走してきた馬については斤量と今の京都の馬場適性を含めて微妙な馬が多く、その辺りの盲点を突いて高配当を狙いたい。日経新春杯の予想はとにかく穴予想で三連単30万馬券を狙って勝負する予定なので、ぜひ金曜日にアップする最終的なジャッジを期待して欲しい。



■プロフィール
倉本匠馬(くらもとたくま)
インターネットメディア(ブログ・Twitter)などで競馬予想家アドマイヤ君として自らの予想術を駆使して、多数の読者・フォロワーを集める。無料・有料メールマガジンでの予想配信も行う。

【経歴】
2013年 マイナビ主催の競馬予想登竜門で優勝し、競馬予想GP公認プロとしてデビュー
2014年 倉本匠馬に改名。重賞レースで年間約140%の回収率をたたき出す
2015年 ほぼ4年に渡り競馬予想GPにて中央競馬予想家2位を継続。(2017年現在も)また、重賞レースで年間116.6%、GIレースでは232%の回収率を計上。
2016年 e-SHINBUNにおいて『fourmarks~新星競馬予想家の多角分析~倉本匠馬produce』の新聞販売開始。

【予想を主としてるファクター】
展開予想
→Vポジションという理論を使い、そのレースの中で最も恵まれるポジションを割り出し、勝ち馬を見つけ出す。

Vポジションとは
『その競馬場のコース形態や距離、当日の馬場状態、メンバーなどを考慮した上で、勝つ可能性が高い位置取りのこと』です。各レースの逃げ馬から最後方までの馬の並びやペースなどを予測し、そこから一番有利に働く馬のポジションを導き出し、勝ち馬を見つけ出す理論。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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