前回2月16日のWIN5は832万1350円の配当で決着。3レース目の小倉大賞典(小倉11R)で単勝オッズ1.4倍(1番人気)のヴェロックスが9着に敗れるなど、いくつかの波乱が積み重なってやや高めの払戻金額となりました。

　ちなみに、2020年2月のWIN5対象レースで単勝オッズ1倍台(＝2倍未満)の支持を集めた馬は5頭いましたが、優勝を果たしたのは2月16日に施行された北山Sのベストタッチダウンだけです。なお、2020年1月は4頭中2頭が勝ったものの、2019年12月は阪神JFのリアアメリア、有馬記念のアーモンドアイと、2頭しかいなかった該当馬がそれぞれ大きく敗れています。たまたま続いているだけとはいえ、こうした流れもある程度は頭に入れておくべきなのかもしれません。

　明日3月1日のWIN5は総出走頭数が67頭、総組み合わせ数が27万9936通り(土曜12時現在)。レースごとの出走頭数に大きな差があるので、戦略をイメージしやすいんじゃないでしょうか。

◆阪急杯は大型馬が勝ち切れていない

　1レース目は3歳オープンのすみれS(阪神10R)。実績上位のアリストテレス、2連勝中のレクセランスあたりが注目を集めそうです。

　2レース目は4歳以上3勝クラスのブラッドストーンS(中山10R)。4歳のアカネサス・テルモードーサ・ロンドンテソーロらが上位人気グループを形成するでしょう。

　3レース目は4歳以上3勝クラスの豊明S(中京11R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

　4レース目は4歳以上GIIIの阪急杯(阪神11R)。土曜12時の時点ではダイアトニック・フィアーノロマーノの2頭に人気が集まっていました。

　5レース目は4歳以上GIIの中山記念(中山11R)。こちらは土曜12時の時点だとインディチャンプ・ウインブライト・ダノンキングリー・ラッキーライラックの4頭が支持を集めています。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年03月01日版]

1位 阪神10R 4.レクセランス
2位 中山11R 7.ラッキーライラック
3位 中山10R 5.ロンドンテソーロ
4位 阪神11R 3.ダイアトニック
5位 中京11R 3.ゼセル
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中京11R 6.タマモメイトウ
7位 中京11R 12.エンゲージリング
8位 阪神11R 7.ステルヴィオ
9位 中山10R 2.テルモードーサ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 中山11R 3.ダノンキングリー
11位 阪神10R 5.ブルーミングスカイ
12位 中京11R 7.ヒルノマゼラン
13位 阪神11R 5.クリノガウディー
14位 中山10R 12.アカネサス
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 中山11R 1.インディチャンプ
16位 阪神10R 1.アリストテレス
17位 中京11R 14.ディーパワンサ
18位 中京11R 16.タイキサターン
19位 阪神11R 2.ライラックカラー
20位 阪神11R 13.ハッピーアワー
21位 阪神11R 6.フィアーノロマーノ
22位 中山10R 1.キタノオドリコ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 中山10R 14.アルーアキャロル
24位 中山11R 8.ウインブライト
25位 中山11R 4.ソウルスターリング
26位 阪神10R 2.オールザワールド
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

　5レース目の中山記念(中山11R)は実績馬が強いレース。「“前年以降、かつJRA、かつ2000m以下、かつGIのレース”において12着以内となった経験のない馬」は2014年以降[0-2-0-31]と勝ち切れていません。また「出走数が18戦以上だった馬」は2014年以降[0-0-2-35]。キャリアが浅い馬を重視すべきでしょう。さらに「前走の出走頭数が13頭以下だった馬」は2014年以降[0-0-0-12]と3着以内なし。これらの条件をクリアしているダノンキングリーとラッキーライラックが有力候補です。

　4レース目の阪急杯(阪神11R)もキャリアの浅い馬に注目したいレース。「出走数が21戦以上、かつ“JRA、かつGIのレース”において連対経験がない馬」は2014年以降[0-0-1-47]と苦戦していました。なお「前走の条件が“国内のレース”、かつ前走の4コーナー通過順が6番手以内、かつ“前年以降、かつJRA、かつ重賞のレース”において優勝経験のない馬」は2014年以降[1-0-0-36]。基本的には差し馬を重視すべきだと思います。あとは「前走の馬体重が510kg以上だった馬」も2014年以降[0-2-1-25]と勝ち切れていないので、評価を下げるべきでしょう。注目したいのはダイアトニック・ステルヴィオの2頭。いずれも実績上位ですし、このレースが合っていそうなタイプです。