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大阪杯は距離適性や馬格&枠順がポイント

  • 2020年04月04日(土) 20時00分
 降雪の影響により中山競馬の第3レース以降が中止となったため、残念ながら先週3月29日はWIN5が取り止めとなってしまいました。総出走頭数・総組み合わせ数とも年明け以降では最多となる見込みでしたし、一攫千金を目論むプレイヤーや資金の豊富なプレイヤーは楽しみにしていたと思うのですが、こればかりは仕方ありません。

 ちなみに、WIN5対象レースとなる予定だった5競走の優勝馬は、単勝オッズが1.9倍(船橋S)→5.9倍(名古屋城S)→5.3倍(六甲S)→2.7倍(マーチS)→32.3倍(高松宮記念)。単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約117万円です。

 高松宮記念の優勝馬モズスーパーフレアを高く評価していた方はもちろん、「高松宮記念だけ手広く押さえる作戦で勝負!」と考えていた方も、複雑な気持ちで火曜のレースを見守っていたのではないかと思います。

 明日4月5日のWIN5は総出走頭数が69頭、総組み合わせ数が47万9232通り(土曜12時現在)。総出走頭数や総組み合わせ数自体はそれほど多くありませんが、混戦模様のレースが多く、絞り込みにくいという印象を受けているプレイヤーが多いんじゃないでしょうか。

◆難波Sは脚質と血統に注目したい

 1レース目は4歳以上2勝クラスの千種川特別(阪神9R)。実績上位のヴェルスパー・キャスパリーグらが人気を集めそうです。

 2レース目は4歳以上2勝クラスの浅草特別(中山10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 3レース目は4歳以上3勝クラス、ハンデキャップ競走の難波S(阪神10R)。実績上位のゴータイミングを中心とした4歳勢が上位人気グループを形成すると思います。

 4レース目は4歳以上3勝クラスの春風S(中山11R)。イッツクール・キタノオドリコ・ロードラズライトあたりの前走好走馬に支持が集まるでしょう。

 5レース目は4歳以上GIの大阪杯(阪神11R)。土曜12時の時点ではクロノジェネシス・ダノンキングリー・ブラストワンピース・ラッキーライラック・ワグネリアンの5頭が人気を集めていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年04月05日版]

1位 阪神11R 3.ブラストワンピース
2位 阪神10R 5.シフルマン
3位 中山11R 2.ロードラズライト
4位 中山10R 2.バールドバイ
5位 阪神9R 4.コウエイダリア
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 阪神9R 10.ヴェルスパー
7位 中山10R 4.グレイシア
8位 中山11R 7.ルッジェーロ
9位 阪神10R 16.ボッケリーニ
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 阪神11R 4.ワグネリアン
11位 阪神9R 7.スキップ
12位 中山10R 6.ミッキーバディーラ
13位 中山11R 12.イッツクール
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 阪神10R 3.ゴータイミング
15位 阪神11R 8.ダノンキングリー
16位 阪神9R 12.キャスパリーグ
17位 阪神9R 11.ナンゴクアイネット
18位 阪神9R 13.ファイトフォーラヴ
19位 中山10R 7.カルリーノ
20位 中山10R 12.ロザムール
21位 中山10R 10.クインズサン
22位 中山11R 3.キタノオドリコ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 中山11R 4.ケプラー
24位 阪神10R 2.エングレーバー
25位 阪神10R 13.シャンティローザ
26位 阪神11R 5.ラッキーライラック
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の大阪杯(阪神11R)は実績馬が強いレース。「“前年以降、かつJRA、かつGIのレース”において4着以内となった経験がない馬」は2017年以降[0-0-0-22]と上位に食い込めていません。

 また「“前年以降、かつJRA、かつ2000m、かつ重賞、かつハンデキャップ競走以外のレース”において3着以内となった経験がない馬」も2017年以降[0-0-0-20]。今回と同じ距離のレースに対する適性が重要です。

 さらに「前走の馬体重が500kg未満、かつ馬番が6〜16番だった馬」は2017年以降[0-0-0-16]。馬格のある馬や内寄りの枠に入った馬を重視すべきでしょう。今年の枠順やメンバー構成なら、ブラストワンピースとワグネリアンが有力だと思います。

 3レース目の難波S(阪神10R)は脚質が明暗を分けそう。「前走の4コーナー通過順が3番手以内だった馬」は2016年以降[0-0-0-14]と苦戦していました。なお「父がサンデーサイレンス系種牡馬」だった馬も2016年以降[0-1-2-25]と勝ち切れていません。これらの条件をクリアしているシフルマン・ボッケリーニあたりを高く評価したいところです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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