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桜花賞は末脚や戦績の安定感に注目

  • 2020年04月11日(土) 20時00分
 前回4月5日のWIN5は124万300円の配当で決着。優勝を果たした5頭はいずれも単勝オッズ8倍未満の上位人気馬でしたが、単勝1番人気の支持を集めた馬はすべて2着以下に敗れました。

 なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約110万円で、実際の配当はこれを上回る数字です。同じようなオッズ帯の馬ばかり勝った場合、大抵は理論値を下回る配当に収まるものなのですが、前回の結果はこの原則に当てはまっていません。

 理由はいろいろと考えられるものの、前回に関しては混戦模様のレースが多かったことも一因でしょう。信頼できそうな馬が少ないことを受け、「上位人気馬ばかりの組番でも悪くない配当になりそう」と考えたり、その逆に「とんでもない大波乱もあり得る」と考えたりしたプレイヤーが多かったはず。結果的にちょうどその中間くらいの決着となったことで、そういったプレイヤーの大半が惜しくも的中組番に届かなかったのだと思います。

 明日4月12日のWIN5は総出走頭数が74頭、総組み合わせ数が62万2080通り(土曜12時現在)。終盤のレースはもちろんですが、極端な少頭数となった1レース目の美浦S(中山10R)あたりも、買い目を組み立てるうえでは大きなポイントとなりそうです。

◆春雷Sは実績馬と若い馬が優勢

 1レース目は4歳以上3勝クラスの美浦S(中山10R)。戦績に安定感のあるトーセンスーリヤあたりが注目を集めるでしょう。

 2レース目は4歳以上3勝クラス、ハンデキャップ競走の大阪-ハンブルクC(阪神10R)。キャリアの浅いフレッチアらが上位人気グループを形成すると思います。

 3レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走の吾妻小富士S(福島11R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 4レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走の春雷S(中山11R)。近走成績の良いナランフレグ・メイショウキョウジらに支持が集まりそうです。

 5レース目は3歳GIの桜花賞(阪神11R)。こちらも混戦模様ですが、土曜12時の時点ではレシステンシアの人気がやや抜けていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年04月12日版]

1位 阪神11R 4.サンクテュエール
2位 中山10R 5.ミヤビパーフェクト
3位 福島11R 6.アディラート
4位 阪神10R 3.フレッチア
5位 中山11R 9.ナランフレグ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山11R 16.マリアズハート
7位 阪神10R 10.ジョーアラビカ
8位 福島11R 11.プレスティージオ
9位 中山10R 9.トーセンスーリヤ
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 阪神11R 17.レシステンシア
11位 中山11R 7.メイショウキョウジ
12位 阪神10R 14.グランドロワ
13位 福島11R 14.デザートスネーク
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 中山10R 3.レッドイグニス
15位 阪神11R 11.クラヴァシュドール
16位 中山11R 4.キングハート
17位 中山11R 1.ライオンボス
18位 中山11R 3.トゥラヴェスーラ
19位 阪神10R 7.キアロスクーロ
20位 阪神10R 6.ジョーマンデリン
21位 阪神10R 4.ヒルノマゼラン
22位 福島11R 12.ロードアクシス
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 福島11R 2.ダンツゴウユウ
24位 中山10R 6.リープフラウミルヒ
25位 中山10R 8.サマーセント
26位 阪神11R 9.デアリングタクト
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の桜花賞(阪神11R)は実績と末脚がポイント。「“東京・京都・阪神、かつ重賞のレース”において“着順が2着以内、かつ上がり3ハロンタイム順位が3位以内”となった経験のない馬」は2016年以降[0-0-0-41]なので、評価を下げるべきでしょう。また「“JRA、かつGIのレース”において3着以内となった経験がない、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が2位以下だった馬」も2016年以降[0-0-0-40]と上位に食い込めていません。さらに「“JRA、かつ新馬・重賞以外のレース”において2着以下となった経験のある馬」も2016年以降[0-0-0-29]と好走例なし。これらの条件をクリアしているサンクテュエール・レシステンシアあたりが有力だと思います。

 4レース目の春雷S(中山11R)は実績と馬齢を素直に評価したい一戦。「“JRA、かつ1200m、かつ重賞のレース”において3着以内となった経験がない、かつ馬齢が6歳以上だった馬」は2015年以降[0-0-0-36]と苦戦していました。面白そうな馬は何頭かいますが、今年のメンバー構成なら4歳のナランフレグ・マリアズハートあたりを重視したいところです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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