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【皐月賞】コントレイルが痛恨の最内枠でチャンスの穴馬に大注目/倉本匠馬

  • 2020年04月17日(金) 18時00分

3強を負かすだけの末脚は持っているクリスタルブラック(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


■皐月賞(GI・中山芝2000m)

逃げ馬候補
キメラヴェリテ
ウインカーネリアン
コルテジア
ラインベック

展開
 キメラヴェリテが強引な形で先手を主張しそうで、他に逃げたい馬がいないだけに比較的落ち着いたレース展開となりそう。ただし、大逃げを打つ可能性があるので、やや縦長気味の一戦で勝負所から急にペースが上がる競馬に。基本的には先行馬が有利も、自ら動く力のある差し馬も届く展開に。追い込み馬は厳しいのでバッサリ切りたいところ。


1.コントレイル
展開◎ 馬場◯ コース◯

 前走は全てにおいてハンデがある中での勝利で、近2走は着差以上に強い内容での勝ち方が続いている印象である。また、自在性のある競馬と中山にも対応できるレースの巧さを考えても、同世代のメンバー相手ならば大きく崩れるとは考えにくい。ここも最有力候補の1頭として取り上げたいところであったが、痛恨の最内枠を引いてしまったのでやや評価を下げざる得ないか。

総合評価
B

2.サトノフラッグ
展開◯ 馬場◯ コース◎

 前走の弥生賞は前が流れるレース展開の中で4角で持ったままの競馬で、まだまだ余裕のある形での勝利であった。前走で馬場悪化を克服しており、再度同じ舞台でのレースならばGIのメンツでも十分に勝ち負けが期待できる逸材である。東京よりも中山向きの印象なだけに、やや内目の枠は気にはなるが今回の皐月賞で結果を残したい1頭である。

総合評価
B

3.サリオス
展開◯ 馬場◯ コース◯

 前走の朝日杯FSは速い流れにも対応する見事な勝利で、距離にも不安がないことを考えると現時点で弱点が見当たらない。また、自在性のある競馬もこの馬の評価できるポイントで、直線の短い初の中山にも対応しそうである。さらに、乗り慣れたレーン騎手騎乗を考えると本命候補の1頭で、調教も動いてるだけに休み明けでもこのベストの枠ならばいきなり期待できそうだ。

総合評価
B

4.ヴェルトライゼンデ
展開◯ 馬場◯ コース◯

 前走のスプリングSはこの馬の良さが出る反面、勝ち馬に差されてしまった点は非常に残念と言えるレースであった。ただ、安定感のある競馬はこの馬の最も魅力的な部分の一つで、相手関係に問わず上位に食い込む力がある。とは言っても、やはりGIのメンツの上に人気するタイプでもあるので相手候補の1頭までが妥当な評価だろう。

総合評価
C

5.マイラプソディ
展開◯ 馬場◯ コース△

 前走の共同通信杯は雨の影響ある馬場と外を回る競馬にせよ、3着馬に届かなかった点は非常に残念とも言えるレースであった。また、直線の短い中山コースとの相性も正直言って微妙な印象で、やはり理想は直線の長いコースで脚を使うレースである。ここは外枠でもやや評価を落としたいところで、次走以降で適条件の時に思い切って買いたい。

総合評価
D

【穴馬解説】
1.クリスタルブラック
展開◯ 馬場◯ コース◯

 前走の京成杯は大外一気の競馬で差し切るレースで、仕掛け遅れがある中で価値のある勝利であった。また、今回は多頭数でのレースも雨が降って外が伸びる馬場はプラスで、前走以上に積極的な競馬ができれば十分にチャンスはある。枠はベストも脚質考えると勝ち切るまでは厳しいが、2、3着で飛んでくる可能性高いので相手には必ず取り上げたい1頭であろう。

総合評価
C

 以上のようにそれぞれ6頭をピックアップした上で、5段階評価で上位の馬をジャッジした。正直言って、今年の皐月賞は昨年同様に大きな波乱まではない印象で、やはりサリオスやサトノフラッグ、コントレイルの上位人気組優勢のレースとなりそうである。ただ、土曜日の雨の影響で外伸び傾向の色が強くなりそうなだけに、コントレイルの最内枠は厳しい印象でどこまで影響を与えるかだろう。また、穴馬で取り上げたクリスタルブラックについては、上位3頭に唯一勝てるだけの脚を持っているので取り扱いには十分に気をつけたいところである。今年の皐月賞は先週の◎レシステンシアから三連複125倍的中の桜花賞同様に強気な予想で、三連単で10万を狙った馬券で勝負する予定である。枠と最終的な天候、馬場を踏まえた上で渾身の予想をするので、◎を含めた最終ジャッジにはぜひ期待して欲しい。



■プロフィール
倉本匠馬(くらもとたくま)
インターネットメディア(ブログ・Twitter)などで競馬予想家アドマイヤ君として自らの予想術を駆使して、多数の読者・フォロワーを集める。無料・有料メールマガジンでの予想配信も行う。

【経歴】
2013年 マイナビ主催の競馬予想登竜門で優勝し、競馬予想GP公認プロとしてデビュー
2014年 倉本匠馬に改名。重賞レースで年間約140%の回収率をたたき出す
2015年 ほぼ4年に渡り競馬予想GPにて中央競馬予想家2位を継続。(2017年現在も)また、重賞レースで年間116.6%、GIレースでは232%の回収率を計上。
2016年 e-SHINBUNにおいて『fourmarks~新星競馬予想家の多角分析~倉本匠馬produce』の新聞販売開始。

【予想を主としてるファクター】
展開予想
→Vポジションという理論を使い、そのレースの中で最も恵まれるポジションを割り出し、勝ち馬を見つけ出す。

Vポジションとは
『その競馬場のコース形態や距離、当日の馬場状態、メンバーなどを考慮した上で、勝つ可能性が高い位置取りのこと』です。各レースの逃げ馬から最後方までの馬の並びやペースなどを予測し、そこから一番有利に働く馬のポジションを導き出し、勝ち馬を見つけ出す理論。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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