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NHKマイルCは中山・阪神を主戦場としてきた馬に注目

  • 2020年05月09日(土) 20時00分
 前回5月3日のWIN5は75万4670円の配当で決着。5レース中3レースを単勝1番人気馬が制したうえ、2レース目の端午S(京都10R)を勝ったのも単勝オッズ6.6倍(3番人気)のサトノラファールでしたが、3レース目のバーデンバーデンC(福島11R)で単勝オッズ21.0倍(10番人気)のアリンナが優勝を果たし、やや高めの払戻金額となっています。

 当連載で何度も指摘していますが、人気薄が1〜2頭だけ絡む組番は、理論値よりも高い配当になりがちです。前回5月3日も、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約49万円。実際の配当はその5割増しでした。セオリー通りとはいえ、ここまでお得な配当はそうそうありません。それだけこのアリンナが(WIN5においては)買いにくい存在だったということでしょう。

 明日5月10日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が49万7664通り(土曜12時現在)。対象5レースすべてがオープンクラスのレースですし、チャレンジしやすいのではないかと思います。

◆新潟大賞典はキャリアや枠順がポイント

 1レース目は3歳オープンの橘S(京都10R)。前走のファルコンSで3着に食い込んだヴェスターヴァルトなど、重賞戦線で好走してきた馬が注目を集めそうです。

 2レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走のブリリアントS(東京10R)。比較の難しいメンバー構成だと思うのですが、4歳のマスターフェンサーに支持が集中するかもしれません。

 3レース目は4歳以上GIII、ハンデキャップ競走の新潟大賞典(新潟11R)。土曜12時の時点ではレッドガランが人気の中心となっており、ブラヴァスらが続いていました。

 4レース目は4歳以上オープンの鞍馬S(京都11R)。前走のシルクロードSで2着となったエイティーンガールらが上位人気グループを形成するでしょう。

 5レース目は3歳GIのNHKマイルC(東京11R)。こちらは土曜12時の時点だとサトノインプレッサ・タイセイビジョン・ルフトシュトローム・レシステンシアあたりに支持が集まっています。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年05月10日版]

1位 京都11R 11.エイティーンガール
2位 新潟11R 7.ブラヴァス
3位 京都10R 5.メメントモリ
4位 東京10R 2.アングライフェン
5位 東京11R 8.サクセッション
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 東京11R 3.レシステンシア
7位 東京11R 12.ボンオムトゥック
8位 東京10R 4.エルデュクラージュ
9位 京都10R 8.ヤマカツマーメイド
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 新潟11R 4.インビジブルレイズ
11位 京都11R 7.タイセイアベニール
12位 東京11R 18.ウイングレイテスト
13位 東京10R 10.サトノティターン
14位 京都10R 4.ヴェスターヴァルト
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 新潟11R 6.レッドガラン
16位 京都11R 8.トゥラヴェスーラ
17位 東京11R 17.サトノインプレッサ
18位 東京11R 4.プリンスリターン
19位 東京10R 9.プリンシアコメータ
20位 東京10R 16.マスターフェンサー
21位 東京10R 5.ジョーダンキング
22位 京都10R 9.カリオストロ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 京都10R 7.ゼンノジャスタ
24位 新潟11R 3.ギベオン
25位 新潟11R 2.エアウィンザー
26位 京都11R 12.グランドロワ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目のNHKマイルC(東京11R)は、ゴール前の直線に急坂があるコースを得意としている馬が優勢。「“中山・阪神、かつ1600m以上、かつオープンクラスのレース”において4着以内となった経験のない馬」は2017年以降[0-0-0-20]と上位に食い込めていません。また「前走の着順が6着以下だった馬」は2017年以降[0-0-0-22]、「前走の着順が1着だった馬」は2017年以降[0-0-0-12]。大敗直後の馬だけでなく、前哨戦の条件がベストだったと思しき馬も評価を下げたいところです。さらに「枠番が1〜4枠だった馬」は2017年以降[0-0-1-23]。外寄りの枠に入った馬を重視すべきでしょう。今年は無理に絞らず、サクセッション・ボンオムトゥック・レシステンシアあたりを手広く押さえておいた方が良いと思います。

 3レース目の新潟大賞典(新潟11R)は前走好走馬が強いレース。「前走の着順が5着以下だった馬」は2012年以降[1-4-1-71]と苦戦していました。なお「出走数が15戦以上、かつ馬番が8〜18番だった馬」は2012年以降[1-0-1-55]。キャリアの浅い馬と内寄りの枠に入った馬が中心です。注目はインビジブルレイズ・ブラヴァスの2頭。いずれも前走が好内容でしたし、特に不安要素が見当たりません。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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