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【オークス・平安S】好気配の期待の一頭は?有力馬の追い切りを徹底解説!

  • 2020年05月21日(木) 18時03分

状態面や調教から見た注目の馬は…


 先週は土曜日の新潟1Rで的中オッズの自己ベストを更新。予想を提供する身として、それだけ人気がなかったことがユーザーから信頼されていないとも判断できるだけに素直に喜んでよいものか悩みます(笑)。でも9番人気、12番人気、14番人気の決着なら92万馬券も納得といったところでしょうか。

 新潟開催は先週が2週目でしたが、1週目の結果を検証すると、新潟ダート1800mは追い切り本数が多い併用系統の調教タイプが好走。開催前にはこの調教パターンを評価していなかったので、通常なら1着も2着も無印。でも、じっくりと1週目を検証する時間があったから、このレースを的中させることができたとも言えます。

 トレセンに行ったり、競馬場に行ったりしていると、どうしても前週の結果検証に時間を割くことができません。今はそれがない分、即座に調教適性をアジャストできます。あらためて、ゆとりある検証の重要性を知ったわけですが、これが通常のスケジュールに戻ったとしても、できないといけないことなんだよ、と教えてもらった気がします。早く、トレセン取材や競馬場でのお仕事が再開するように願いつつ、今できている調教適性の検証もしっかりと行って、少しでも有益な予想提供をできるように頑張りたいと思います。

【平安S/オメガパフューム】

 昨年はフェブラリーSからのローテーションで3着。今年はそれ以上にレース間隔があきましたが、動き自体は今年の方がいいなあという印象。それは1週前追い切りのCWでの併せ馬で感じたこと。昨年は最終追い切りがCWで併せ馬を追走しましたが、手応えがやや劣勢での同入。1週前追い切りでもそんな感じでした。

 今回の最終追い切りもCWでしたし、4コーナーでの映像は先週と同じVTRを見ているのかなと思うくらい似ています。ただ違うのは直線に向いてからの反応。しっかり前を捕まえに行っていますし、ステッキが入ってからのギアの上がり方がスムーズ。まだまだ加速できそうな雰囲気でしたし、実際にゴールを過ぎたところではその態勢ができていました。59キロは酷な斤量ですが、この馬自身は昨年よりも動ける状態だと思います。

【オークス/デアリングタクト】

 前走は1週前追い切りのCWでの内から抜け出してこれない動きを見て、馬群に入った時の不安を考慮しての無印。そして、レースはこれまで同様の大外一気だったので、想定していたレースとは違う展開でしたが、いずれにしても桜花賞馬に失礼な印を打ってしまったことは間違いありません。

 この中間は1週前追い切り、最終追い切りともに単走。やっぱり1頭で走ると素晴らしい動きを見せます。それゆえに、馬群に入った時がどんな走りになるのかは分かりません。無傷の桜花賞馬に対して、余計な心配であることは重々承知していますが、気になることがあるのは間違いないだけに、最後の直線のポジショニングはポイントになると思います。

【オークス/デゼル】

 前走の最終追い切りは坂路での併せ馬でしたが、その動きがちょっともたついているように見えましたし、右手前での走りがしっくりこなかったので評価を下げました。しかし、レースは強い勝ち方。恐れ入りましたといった感じですが、ポイントになるのは中2週でしょう。

 ここでポイントは5月17日、日曜日のCWでの6F時計。左回りになったトラック馬場でしっかり時計を出したことは高く評価したいところ。最終追い切りは坂路で単走でしたが、この動きは前走時とあまり変わりありません。やはり坂路では動かないタイプなのかも知れませんが、それでも4F目最速ラップを踏むあたりがこの馬のポテンシャル。個人的には人気になりすぎている印象もありますが、そこまで期待される器なのも確かです。

【オークス/ミヤマザクラ】

 前走は本命を打ちましたが、結果的に最終追い切りの併せ馬で遅れ。これはデビュー以来、初めてのことだっただけに、そこを無視する印の打ち方は主観が入りすぎたと反省しています。それだけに、今回こそは冷静にこの馬の判断を下したいところですが、1週前追い切りのVTRがありません。どんな動きだったのか気になりますが、字面では併せ馬先着ということですから、いい動きだったのでしょう。

 最終追い切りは21日に行うということで、その動きは見れていません。これについてはウマい馬券で触れる機会があれば、そこで書くことにしますが、全体的な追い切り本数はこれまでに比べて落ち着いた印象ですから、この判断も難しいところです。

【オークス/リアアメリア】

 阪神JFから予定通りのぶっつけとなった桜花賞でしたが、これは馬場に泣いた部分もあったような気がします。ただ、2戦続けて走れていないこと自体はかなり気になります。それだけにどんな調整をしてくるのか注目していましたが、今回は前走あった併せ馬がすべて単走という形。この馬にとってはベストかも知れませんが、オークスというレースに関しては微妙。これは週末のウマい馬券の調教適性解説を見ていただければと思います。

 ただ、この馬自身としては、5月17日のCW、左回りで6Fから時計を出していますし、負荷はかけられています。最終追い切りの動きにも、精神的に余裕があるように見えますし、ここでポンと走られても不思議ではない雰囲気はあります。

◆次走要注意

・5/17 栗東S【タマモカトレア】(12人5着)

 オープン入りして二桁着順が続いていましたが、3勝クラスを勝った京都ダート1400mだと掲示板。3コーナーすぎからの下り坂が合うのかも知れませんが、勝った時とは違う最終追い切り場所でも走れました。ただ、勝った時が坂路で4F目最速ラップでしたから、京都ダート1400mのハンデ戦ならチャンスはあります。

[メモ登録用コメント] [ダート1400m]最終追い切り栗東坂路で4F目最速ラップなら勝ち負け。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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