フェアリーS・創設以来の過去11回に出走した馬について前走レース別成績を調べると、阪神JF(阪神3歳牝馬Sを含む)組が[4-5-3-13]トップとなっている。その回収率は単勝が94%・複勝が137%だから、悪くない選択肢と言えるだろう。
ただ、皆さんご存知のようにこのローテには00年から大きな変更が加わった。それまで中2週だったものが、中1週になったわけだ。
中2週時代は[2-4-2-5]で回収率が単50%・複183%。中1週になったからだと[2-1-1-8]で単141%・複87%となっている。連対率の落ち込みはかなり大きい。
ローテーションとして中1週のほうがしんどいことは確かなので、「もはや阪神JF組にうまみなし」と考えるのもひとつの手だろう。また実際、昨年は2番人気だったカシマフラワーが3着に入っただけで、残り3頭はいいところがなかった。
ただ、3年前は阪神JF組がワンツーを決めているし、一昨年は唯一の該当馬だったマルターズヒートが3馬身差の圧勝を収めている。
もともと阪神JF組というのは、フェアリーSで人気になる馬だけが強い傾向にあり、穴らしい穴はマイネアメジスト(99年11番人気3着)。くらいしかいない。
1番人気になった馬は[2-1-0-1]、2番人気は[1-1-1-1]、3番人気[0-3-0-0]だから、そのレベルになる馬か、あるいは阪神JF組の人気最上位馬を中心に取るというのが無難かもしれない。本命党の人にとっては特にそうだ。今年の場合はエイシンアモーレということになるだろう。
一方、中1週になってからの好走馬を見ると、ホワイトカーニバル(エーデルワイス賞2着)、ソルティビット(ダートで新馬勝ち)、マルターズヒート(同)、カシマフラワー(エーデルワイス賞優勝)とダートに実績のある馬ばかり。今年は該当馬がいないが、来年以降はこの辺りもヒントになりそうだ。