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【レパードS予想】力関係がはっきりしない3歳戦、前走JDD組は好成績だが?

  • 2020年08月07日(金) 18時00分

内容は物足りないものの、OP勝ちの実績に期待


 レパードSはまだ力関係のはっきりしない3歳馬どうし、前走1勝クラス組、2勝クラス組も馬券に絡むときは絡むという難しい一戦だ。

 過去の前走レース別成績を見ると、ジャパンダートダービー組は強いので今回唯一の該当馬ミヤジコクオウは無視できないところ。

 JDDの内容は正直物足りないものだが、初ナイターなどエクスキューズも無くはないし、その前がオープン特別勝ちだから能力の絶対値が足りないということはない。輸送がマイナスの可能性もあるが小倉戦のときは大丈夫だったし、今回は巻き返しを期待したい。

 デュードヴァンはユニコーンSの前半で絶望的な位置取りになりながら、後半巻き返しての2着。能力そのものは絶対にあるのだが、後ろからの競馬が固定されるとしたら、展開には左右されそう。そもそもユニコーンSを含む東京ダート1600mの成績はレパードSに直結していない面もある。かなり人気になりそうなのだが、若干疑う目も持って買い目への組み入れ方を考えたい。

 ラインベックはディープインパクト産駒ながら、初ダートの2勝クラスを完勝。前走2勝クラス組で好走する馬は前走1800m組が多いので、条件を満たす。ただ今回はかなり人気になりそうで、そこが悩ましい……。この馬を評価する場合は、同じ2勝クラス1800mから来るライトウォーリアにも高い評価を与えたい。

 ブランクチェックは3勝・2着1回で勢いがあるが、距離延長が課題。レパードSが重賞になって以来、前走1600m以下から来た馬は[4-1-2-34]なのだが、馬券に絡んだ7頭のうち1800mが完全な初距離だったのはグリムだけ。イメージ以上にリスクはある臨戦過程だ。個人的には、馬券だけの観点ならゴドルフィン2頭出しの人気薄、フレイムウィングスのほうが複穴として面白いように思っている。

 ケンシンコウはユニコーンS3着。コース替わりでプラスがあるかどうかだが、1勝クラス勝ちが東京ダート1600mだったのでユニコーンSの敗因にコースを挙げることはできず、そのぶんここで大きな上積みを主張するのは難しい。それでも重賞3着歴があるのは事実なので、デュードヴァンも含めて切るという方針でない限り、△くらいの評価は必要になるだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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