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関屋記念を3連覇したディープインパクト産駒

  • 2020年08月17日(月) 18時00分

先週の血統ピックアップ


・8/16 関屋記念(GIII・新潟・芝1600m)
 後方追走のサトノアーサーが馬群を割って抜け出し、2年前のエプソムC以来となる重賞2勝目を挙げました。スタートで出遅れたため腹をくくっての後方待機策。33秒7というメンバー中最速の上がりで突き抜けました。

 エプソムCを勝ったときは重馬場だったように、さほど馬場を選ぶタイプではないのですが、芝1600mで良〜稍重だった場合、[2-3-0-1]とほとんど凡走がありません。唯一馬券圏内に入れなかった今年2月の東京新聞杯も4着でした。

 2015年のセレクトセール1歳で落札価格1億9500万円。母キングスローズはNZ1000ギニーをはじめ6つの重賞を制覇した名牝です。母方の3代目にデインヒルとヌレイエフを並べた配合はミッキーアイルと似ており、「リダウツチョイス+サンデーサイレンス+ヌレイエフ」なのでフルーキーとも共通点の多い配合です。これでディープインパクト産駒は関屋記念3連覇となります。

・8/16 小倉記念(GIII・小倉・芝2000m)
 中団のインを追走したアールスターが直線で最内を突いて伸び、大外から迫るサトノガーネットを抑えて重賞初制覇を成し遂げました。ここ3戦、3勝クラスで3、7、6着。今回はハンデ戦とはいえ10番人気の伏兵でした。53kgの軽量と距離ロスなく最内を抜けてきた長岡騎手の好騎乗が大きかったと思います。

 母ウェーブクイーンはキョウトシチー(東京大賞典などダート重賞を6勝)の全妹。母の父サッカーボーイは現役時代、瞬発力を武器とするマイラーでしたが、これは気性によるところが大きく、種牡馬としては自身とは似ても似つかぬステイヤー(ヒシミラクル、ナリタトップロード、アイポッパーなど)や、前出のキョウトシチーのようなダートホースも出しています。

 サッカーボーイの血統自体は決して短いところに向いたタイプではなく、スタミナも十分抱えています。種牡馬としては母方の血を活かすタイプだったので、気性のうるささを受け継がなかった産駒は、母方の血によってステイヤーとなったりダートホースとなったりしました。2代母の父ニゾン、3代母の父バーボンプリンスは、社台ファームが日本に輸入したスタミナ型種牡馬であまり成功しませんでした。いまやその血はほとんど残っていません。

 ロードカナロア産駒はJRA重賞30勝目。これまで芝2000m以上の重賞はアーモンドアイとサートゥルナーリアとキングオブコージの3頭しか勝ったことがありませんでした。アールスターが4頭目となります。

今週の血統注目馬は?


・8/23 阿賀野川特別(2勝クラス・新潟・芝2200m)
 登録馬の父のなかで新潟芝2200mに強い種牡馬はヴィクトワールピサ。15戦4連対(連対率26.7%)は、2010年以降、当コースで産駒が10走以上した37頭の種牡馬のなかで第2位という優秀な成績です。当レースにはエンデュミオン、ダノンクライム、ヴァンクールシルクと3頭が登録しています。なかでも3歳馬エンデュミオンは昇級初戦ながら前走の勝ちっぷりが鮮やかで、まだまだ強くなる資質を秘めているだけに楽しみな存在です。ここをあっさり勝つようなら菊花賞戦線のダークホースに浮上します。

今週の血統Tips


 先週の2歳戦はエピファネイアが3勝の固め打ち。JRA2歳種牡馬ランキングでトップに浮上しました。先週終了時点の2歳ランキング1〜5位は以下のとおり。

1位 エピファネイア
2位 モーリス
3位 ドゥラメンテ
4位 キズナ
5位 マツリダゴッホ

 ただ、1位と5位の賞金差は500万円ちょっとしかなく、5位の産駒が未勝利戦を勝っただけで1位に追いついてしまいます。これから毎週のように順位が入れ替わりそうです。エピファネイアは無敗の牝馬二冠馬デアリングタクトの父。先週の金曜日、牡馬の代表格ロールオブサンダー(兵庫特別を9馬身差勝ち)が屈腱炎になったという残念なニュースが流れてきました。基本的には3歳夏を越してから、というタイプだと思われるので、初年度産駒はこれからが楽しみです。

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netkeibaでもおなじみの血統評論家・栗山求氏が血統の面白さを初心者にもわかりやすくレクチャー。前週の振り返りや、週末行われるレースの血統的推し馬、豆知識などを通して解説していきます。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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