ここ5年でいうと牡[3-3-5-44]、牝[2-2-0-7]。ハッキリ牝馬優勢の傾向で、アーモンドアイ(牝馬三冠)、ジュエラー(桜花賞)、パッシングスルー(紫苑S)などがここをステップにクラシックロードで活躍した。例年京都芝外1600で行われるレースで、牝馬の斬れがモノを言いやすい舞台というのもあるが、この時期は概して牝馬のほうが完成度も高い。
今年は中京芝1600での開催でどうなるかだが、取り上げたなかにもククナにマリアエレーナと血統のバックボーンがある牝馬がいる。(解説:望田潤)
ククナ ピオネロの姪で、母クルミナルは桜花賞2着オークス3着。母母クルソラは亜3歳牝馬チャンピオン。その母カロリカはアブリル賞(亜G2・芝1800m)勝ち馬。キングカメハメハ×ディープインパクトはブラヴァス、ランフォザローゼス、レッドルレーヴなどと同じ。母系のブラッシンググルームの影響も強いオールラウンドタイプで、機動力や粘着力も兼備しておりマイルも2000もOKだろう。ここもアルテミスS2着ぐらいの走りは計算できる。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
セラフィナイト 母母スリープレスナイトはスプリンターズSを勝った最優秀短距離馬。牝祖ケイティーズは愛1000ギニー馬で子孫にヒシアマゾンやアドマイヤムーンなど活躍馬が多数出る。ルーラーシップ×ディープインパクトはキセキ、ワンダフルタウン、イシュトヴァーンなどと同じ。東京マイルを力強く差し切ったが、距離はもう少し延びてもOKだろう。ただ適性でいうと、中山2000よりは東京1800のほうがパフォーマンスは上がりそうなタイプか。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
ブルーシンフォニー ドーヴァーの甥で、母ブルーストーンはJRA4勝(芝ダ1200m)。コヴェントリーS(英G2・芝6F)勝ちのブラティーノなども近親で、デインヒルダンサーも同じ牝系の出だ。